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生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
一章 捜索
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すみません、コロナに感染してしまい、回復まで時間がかかりました。本日、更新となります。

 レオンの案内でダースの執務室へと向かう。

 綺麗な装飾品が飾られた廊下を抜けてある扉の前で足を止める。


「失礼します、侯爵様。ラムお嬢様とコーグ様をお連れしました」


「入りなさい」


「お邪魔しますー!」


「はい」


 元気に返事したコーグとラムが室内に入る。

 本棚が壁一面に並べられ、大量に本が収納されている。

 窓は上質な絹のカーテンが敷かれていて、木漏れ日が漏れていた。

 下は全て質の良い絨毯が引かれ、4人がけのテーブルと椅子。

 机にインクと万年筆、山積みの書類の処理をしていたダースが顔を上げる。


「コーグ様、こちらに」


 執事は子供用のお客様椅子を近くに置く。

 その椅子にはふわふわなクッションが敷かれており、高さが調節されていた。

 

「ありがとうー!」


 コーグはラムの手から降りて椅子に座る。

 コーグの大きさピッタリだった。

 ラムはレオンに促され、隣の椅子に座る。


「ラムから先に来たのか?」


「はい。フェニックスの刺繍をしていたので、作業が終了してからでいいと思いまして。フェニックスと一緒なので大丈夫です。かわりにコーグを連れてきました」


「コーグだよー。ムスはフェニックスに夢中だし、変なことされないと思ったから置いてきた。サラマンダーは?」


 コーグは椅子に座ってキョロキョロと見回す。


「皇女の護衛を任せた。明日はシルフにお願いして王都に向かうことになるから、こちらに戻るが」


「そうなの?皇女様重要?」


「重要だよ、コーグ。戦争苛烈にならないためにも」


「そうなの?なら、コーグも護衛する?」


「いや、サラマンダーで充分だろう。コーグはあの若い男性、ムスといったか。ムスに着いている精霊だろう?」


「ムス、1番大事!ムスの頭の上、1番落ち着く。ムス大好きだから護る。でも、他の人も護るよ?ラムも大好きだから護ってる。でも、いらないなら、しない」


(コーグはムスが1番だから、そう言うよね。実際、とても頼りになったから、よかった)


「コーグ、強いからね。護ってくれてありがとう。いいこ、いいこ」


 ラムはコーグの頭を撫でる。


「わーい!」


 コーグは翼をパタパタさせてにこにこ笑っている。


「そうか。妹を護ってくれたのか。ありがとう。

ラム、精霊から護ってもらうということは危険なことをしたな?」


 ダースは笑顔でラムに問う。


(過保護兄さんがでてきた、、!面倒なことになりそう)


 ラムが内心呆れているが表情には出さずに答える。


「大丈夫。人攫い殲滅と隣町にムスと行ったらたまたま皇女様をを見つけただけだよ?1人では行ってない」


「、、、そういう問題じゃない!!危ないだろう!!」


「危なくない。過保護過ぎ。私は大丈夫。アルマ見つけるの!でも、情報なかった」


 ダースはため息をついた。


「こちらは持ち物と馬車の行方が半分わかった。途中で馬車が壊されていたことから、アルマが逃げ出したのだけはわかった。魔工品を4つ持っている。全部保護魔法だから安心しろ。戻ってこないことに意味がありそうだ」


「アルマは無事?」


「ほぼな。家に戻ってこない理由は後で聞くさ。動けないのか、何か問題が発生したかだろう」


「よかった。速く見つけなきゃ」


(無事な可能性が高くなったのはいいけど、問題は何だろう。捻り潰せるなら潰すのに、戻って来ない理由は)


 ラムは考え込む。


「とにかく、ラムは家にいなさい。危ないことはしないこと。アルマの捜索はジールに任せなさい。今まで何処にいた?」


「ムスの家にいた。ダーラス家にお世話になってたよ。ギルドに入って人攫い組織を潰してた」


「ーーー礼をしなければいけない人が増えた気がした」


 ダースは半眼になって呟く。


「?」


「とにかく、大人しく」


「アルマの場所がわかったら、迎えにいくね。だから、大人しくしないよ?心配だもの。誰かつけるならいい?」


 ラムはダースの意見を突っぱねる。

 ダースはラムを睨んでいるが、ラムも睨み返す。


「絶対に迎えにいく」


「ラム」


「なら、勝手にいく」


(屋敷の結界は私が張ったし、許可なしなら、《空間魔法》(テレポート)を使用すればいつでも逃げ出せる)


「ーーはぁ」


 ダースはため息を吐く。


「仕方ない、従者を連れて行け。それなら、許可する」


「ありがとう、ダース兄」


「後で従者は決める。で、皇女は何処で?」


「バラーヤイヤーからギルドの目撃情報を確認したら、会った。コーグが偵察してくれて、何かに追われてるのがわかって、確認しようとしたら、攻撃されたから、潰した。あまりに多いからフェニックス出して家に戻った」


「ふむ。本物の皇女か疑わなかったのか?」


「疑ったけど、コーグがいるから」


「嘘、わかるよー!」


 コーグが翼をパタパタさせる。


「そうか。なら、安全にわかったということか。よし、事情はわかった。ムスを呼んできてくれるか?」


「いいよー!コーグ、呼んできて案内するー!」


 コーグは椅子から降りて、扉から出ていった。


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