コーグ
「よし!縛ったわ。2人共固まってないで、手伝いなさい。セイジさんは下?」
ユリアは倒した全員をきつく縛って、ムスに聞く。
「う、うん。下。地下室の扉があるから、そこにいる。母さん、先に行っていていいよ。少し2人で話すことあるから。鳥についていって」
ムスが紙の鳥に陣を書いて魔法をかけると飛んでいく。
「わかったわ!ここはお願いね」
そう言うと、ユリアはセイジを迎えに紙の鳥を追いかけていった。
「コーグ、あの縛っている人達、見張っててくれないか?」
頭を手で抑えながら飛び回るコーグにお願いする。
「うん!いいよー。起きたらボーンするね。後で3人で遊ぼー!あーそーぼ?」
コーグはムスの問いかけに答えてからラムの手の中に収まって、首を傾げながらおねだりしている。
「か、可愛い」
(このデネブラは表情豊かだ。にこにこ笑っているし、首を傾げて私に近寄ってくるぐらい人懐っこい)
「やったー!コーグ、可愛いって!」
喜びを顕わに翼をパタパタするデネブラ。
(ふわふわ。身体の手触りがふわふわ。うわぁ、行動も可愛い)
ラムは可愛いデネブラを撫でている。
「あー。コーグ、嬉しいのわかったけど、大人しくしててくれ。ラム、完全に精霊の言葉も姿もわかる、でいいの?」
「あ、う、うん。ムスもわかるの?」
「うちは母さん以外は完璧に見えるし聞こえるよ」
「え!?」
(デネブラを必死に無視する時間は何だったのか)
ラムは驚きに目を丸くする。
「まぁ、うちの家は普通に見えて戦闘はえげつないからさ。ラムが見えてるなら、コーグを紹介するよ。俺の相棒で友達。名前はコーグっていう。ちなみにめっちゃ自由。何かお願いあるなら、普通に頼めば聞いてくれると思うよ」
「コーグだよ!ラム、よろしくね!」
ラムの腕の中で翼をパタパタする。
「うん。コーグ、よろしくね。あの、お願いがあるけど、聞いてくれる?」
「場合によるけど何?」
「あの悪い2人を捕まえてね、完全に叩きのめすために然るべき場所で証言して欲しいの。だと、あの2人を牢屋にいれることができる。協力してくれない?」
「あの悪い奴らのことだね。コーグ、人拐い嫌い!叩きのめす!証言する!」
コーグはキリッとした目でラムの言葉に頷く。
「ありがとう。コーグ」
「うん!これで、問題はおしまい?」
「後は大丈夫」
「じゃあ、あーそーぼ?」
「うん、いいよ」
ラムはコーグのおねだりに頷く。
「やったー!!スープパスタも楽しみ!!ムス、今日は皆でご飯!!遊ぶ!!わーい!わーい!」
コーグはラムの腕の中からムスの頭の上に乗る。
コーグはにこにこ笑っていて、嬉しそうにムスの頭の上に乗っていた。
「よかったなー、コーグ。証言してからなー。精霊の証言で牢屋にいれられるのは初めてしった」
「こうゆう時の精霊の言葉は重いから。本当に強いよ」
「覚えておこうっと」
「コーグ、大活躍!」
「2人ともー!セイジさんは人質を避難させるって。私達は悪い奴らを運ぶわよ!ギルドまでね!」
2人の話が終わった頃合いでタイミングよくユリアが帰ってきた。
「了解。魔法で軽くするよ」
「わかりました。魔法で浮かせて半分は運びます」
ムスとラムが頷き、コーグは注意深く敵を見張っている。
3人とコーグはギルドに向かうのだった。




