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生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
一章 捜索
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モンスター肉


 3人が帰るとペディロが出迎えてくれて、ムスとペディロが荷物をしまってくれた。

 ラムがワイバーンの肉で簡単に朝ご飯を作るというとユリアが是非とも手伝いたいといい、2人は台所へいた。

 台所は綺麗に掃除され、コンロは魔法の火でつくもの。鍋は綺麗に収納され、道具は引き出しに丁寧に並べられていた。料理道具には全く困らず、食器棚にはボールや御椀、大中小の平皿、深皿、魚用の長い皿、プレートまで山程あり、こちらも盛り付けには困らなそうだった。


「ユリアさん、最初に腹肉を捌きましょう。ワイバーンの腹肉は、ブレスを溜めるために脂肪が多いです。脂肪は甘くてぷるぷるで美味しいのですが、胃には優しくないです。なので、脂身は切り離して、昼のスープパスタの具を炒める油に使用し、煮込みにいれましょう。身は程よく美味しいので、サンドイッチの具材にしましょう。なので、まずは解体します。皮は白い部分です。このぷにぷにゼラチンみたいな食感が脂身です」


 ラムが腹肉をまな板に置いて、説明する。

 ラムが押している場所をユリアも押す。ぷにぷにしているのがわかり、目を丸くする。


「脂身多いわねー」


 ワイバーンの肉の断面をみると半分は脂身だった。


「腹肉はそんな感じです。ですが、腹肉の煮込みは絶品ですよ。脂身はぷるぷるでとっても美味しいです。お肉も程よい硬さです。食べ過ぎは良くないので、半分はフライパンにしく油にしましょう。ここに包丁を入れます」


 ラムは包丁を皮と油の間に置く。


「このまま横に一周するように切って、行きます」


 ラムは脂身の上から切り込みをいれていく。


「皮ごと切れないかしら?」


「私は力がないので無理です。鱗はありませんが、上物だと刃こぼれの危険性があります。武器があれば皮ごと大丈夫ですが、無いので包丁で頑張りましょう。綺麗に捌いたあとは皮は鍛冶屋か武器屋に持ち込んで、カットしてもらいましょうか?」


「そうなのね。皮はムスに頼みましょう。ラムちゃん、力使うでしょう?私がやるわ!さっきまで見ていたから大丈夫!」


「そうですか?では、お願いします。私、しっかりみてます」


 半分まで切った所で交代する。

 ユリアは力があるので、捌き方がわかると切るのは速かった。


「全然、切りにくくないわね。前にボアウルフと格闘してやりにくくて諦めたのだけど」


「ボアウルフはもちもちですから、凍らせてから切らないとやりにくいですよ。あの弾力が物理を効きにくくしています」


「やり方が間違えてたのね。よし、終わったわ!皮を取って、脂身とお肉をわけて」

 

 ラムが皮をどけ、ユリアが脂身とお肉を切り分けた。


「肉を一口サイズのサイコロ状にわけてください。脂身も半分はサイコロ状に。油に使います。他は冷蔵庫へ。私は水を汲みますね。一回、ローリエと茹でて臭みをとり柔らかくします。色が変わったら茹で終わりです。サンドイッチの具材とあえて、のせましょう。レタスと潰したゆで玉子、ソースは脂身で塩にレモン、片栗粉でとろみをつけますね。私はソースをしますので、お願いします」


「捌き方がわかると簡単なのね」


「モンスター肉は筋肉にそって切ると切れますから。後は部位の間にいれることがコツです。わかれば誰でも捌けます。ただ、硬い肉をいかに柔らかくするか、内臓を処理する必要があるか、毒があるか等の確認が必要です。後は慣れです」


 ユリアは続いて肉を切り分け、鍋にラムに言われた通りに具材をいれて調理する。

 ラムはソースを作る前にいらない具材を冷蔵庫にラップをしていれた。

 それぞれに調理するとソースからいい匂いがする。


「こんな感じで」


 ラムはソースをボールにいれて冷ます。


「いい匂い!私もこれでモンスター肉を捌けるようになれば、ギルドの依頼で節約できるわ」


「毒がないのはオススメです。では、和えてだしましょう」


 ラムは三角に切ったパンを用意し、ユリアが和え終わるのをまつ。


「たっぷりいれていいかしら?」


「お好きなようにです。後はサラダを」


「サラダはそこにあるわよー」


 ユリアがサラダをある場所を教えると、いつの間にかレタスとトマト、チーズを加えたサラダが4つ並べてある。


「いつの間に」


 ラムが目を丸くする。


「ムスが居間あたりで作ってたみたいで、置いていったわ。スープもお湯を注ぐだけのわかめとクルトン、塩こしょうにレモングラス入れてあるみたいよ。時間がないと思って、作ってくれたみたい」


「気が利きますね」


(正直、時間がかかるだろうと思っていたけど、細かいことをしてくれると朝食が速くできる)


「私が要領よくないから、準備してくれたのでしょう。私よりムスの方が料理うまいもの。後入れも可能な食材だと思うわ」


「そうなのですか?」


(ここにきてから、あまり料理してなかったような気がする。甘い物は作ってたけど)


 ラムは疑問に思いながら、首を傾げる。


「家では私が料理を作りたいって知ってるからしないのよ。野営も普通にするから、普通に料理するわ。買うより安いもの」


「意外」


「ふふふ。器用だから、何でも興味持ったらするわよ。ラムちゃん、完成したから持っていきましょう!飲み物は既に用意してくれていると思うわ」


 ユリアが元気よくサンドイッチを持っていくので、ラムはサラダをトレーにのせて持っていく。

 4人は楽しく食事の時間を過ごしたのだった。



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