第一章 8 リベンジマッチ
予定があるので明日の更新お休みします。
明後日からまた普通に毎日投稿します。
明後日は休みなんで、酔い潰れてなければ2ページ分投稿するよん。
龍くんの店は、駅近の雑居ビルの地下にある、40平米程度のフロアにステージを併設した『九龍』という名のBARだ。
名前の由来は龍くんの憧れの地である九龍城砦から取っていて、お笑いや音楽のLIVEスペースとして提供もしている。
朝一に龍くんから入学祝いとちょっとしたイベントがあるので店に来いと連絡があったのだった。
俺は階段を降り、店の扉を開けると、想像以上の人間が店の中で大きな輪を作るように集まっていた。
人混みの中を縫いながら前に出ると、集団が作った輪がまるで格闘技のリングのような空間を形成していて、その中心に丸と龍くんが対峙していた。
「よう七海。ギリギリ間に合ったようだな」
俺に気付いた龍くんは、刺青で覆われた腕を大きく振った。
「うっす。てか、これどういう状況っすか?」
「ふふ、実はな昨日丸に」
「逃げ回ってたこいつがやっと俺のリベンジ戦を受け入れたんだよこの野郎」
丸がTシャツを脱いで上半身裸になった。厚い筋肉の上に脂肪が乗ったミニタンクボディが遺憾なく披露される。
「まぁ……そういうこった。リベンジ戦受けんなら面白いタイマンになるし、人を集めたってわけ。こいつ俺にボコられてからリベンジの為に今日まで鍛えてたんだぜぇ…………ププ、ウケるよなぁ〜」
そう言いながら龍くんも上を脱ぐ。背中に轟いている龍も露わになった。
「調子にのれんのも今日までだ。あの時はまだ中1でお前は中3。フィジカル差があったが今なら俺の方がつぇ。最強は俺なんだからよ!!!」
丸は雄叫びを上げながらハカのような動きをして、龍くんを挑発する。
観客は龍くんの知り合いなのだろう、丸へブーイングと怒声を飛ばした。
「くくく…………お前は本当に変わらねぇなぁ。いいぜぇ〜愛してるぜぇまるぅ」
龍くんは心底嬉しそうに手を叩くと、BARカウンターの上に置いてある、スポーツタイマーの前で待機している男に向かって合図を送った。
というか、この店にはそんな物まで用意しているのか。
恐らく、こういった地下格闘技紛いのイベントをたまに開催しているのかもしれない。
丸と龍くんはお互いに構えを取り、ドレッド頭の男がレフリーとして前に出ると片手を高らかに上げて、勢いよく振り下ろした。
アラームが店内になり響き、丸と龍くんはお互いの様子を伺いながら前進した。
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