表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヤンデレの時代は終わりだ!!!  作者: 松岡由樹
第一章 千枝春乃
45/91

第一章 45 ボウリングとか久しぶりやんな

LINEで送られてきた待ち合わせ場所は、繁華街にあるエンターテイメント施設だ。

ボウリングの他にカラオケやゲームセンター、ビリヤードなど色々な娯楽をいっぺんに遊べる若者に人気のスポットである。


俺はロビーで固まっている亮達を見つけて、おはようさんと声をかけた。


「おはよ!今日は遅刻じゃなかったね」


開口一番に失礼なことをいう亮。

失敬なと肩をすくめた。


「七海くんおっはー!」


塩見は長い髪をミドルくらいのツインテールに纏めていた。


「押忍。お前ツインテール似合うのな」


白メイクに赤リップも相まって、ツインテールがいっそうマッチしているように思えた。


「なになに急にどしたの?惚れた?」


「思ったことをそのまま言っただけぞ」


「うっそー!!これって完全に口説かれてるよね!!!」


テンション上がってキター!とはしゃぎながら亮に肩パンをしている塩見。

相変わらずとてもうるさい奴だ。


「正木と近藤もおはよろ」


「あぁ」


「おはよう」


正木はデカくて見た目もイカつい為、ぶっきらぼうに挨拶をする様が実にらしく映る。

しかしそれにしても顔をキッとさせている趣きで、いつもそんな表情でいることが少し気になった。


「なぁ正木。もしかして怒ってんの?」


「……いや怒ってないぞ」


「じゃあなんでそんな不機嫌な顔してるんだ」


「不機嫌でもないぞ。普通だ」


「武士に憧れてるから感情を表に出し過ぎないようにしてるらしいよ」


近藤は穏やかな笑みで、正木の恥ずかしい理想を教えてくれた。


「へぇ。じゃあ語尾にちゃんとゴザルってつけろよ」


「……お前馬鹿にしているな?」


「そこもお前じゃなくて、お主。一人称は〝拙者〟な?」


「こ、コイツっ……」


「そこも、こ、此奴……って言えるようにしなきゃ。近藤、こいつの武士道はまだまだ先が長そうだな」


「当夜も痛いけど、伊達の武士像も問題ある気がするけどね」


ハハッと渇いた笑いで答える近藤。

人畜無害そうな面をしているが、少し腹黒いのかもしれない。


「つか、これで全員か?」


俺はいつも一緒にいる濱田と今野の姿がないことに疑問を持った。


「あの二人なら売店にいるよ。なんかお目当てのぬいぐるみがあるんだってさ」


「ふーん」


そういえば遊園地の時もぬいぐるみを買いたいとか言っていたなと思い出したところに、袋を持った濱田が戻ってきた。


「おはよーさん」


「……あぁもう着てたのか」


濱田は少し顔を顰めた気がするも、俺は気にせず話しを続ける。


「何買ったんだ?」


「…….ピン助の人形」


「ピン助?」


「ボウリングのピンをマスコットにした人形だよ」


「なんだそれ?」


「ほら!あそこのポスターにピン助いるだろ!!」


俺は濱田の指差す方向を見ると、ボウリング大会を宣伝する内容の右下に、四肢が生えた眉太のボウリングピンが参加者求むと腕組みしているイラストが描いてあった。


「なんだあれ、キモ」


「そこがいいんだろーが!!……ったく、やっぱり合わねーわこいつ」


濱田は舌打ちをして、俺から顔を背ける。


嫌われると逆に構いたくなるもので、濱田にウザ絡みをしようと口を開きかけると、お待たせ〜と今野が戻ってきた。


亮は全員が揃ったのを確認すると受付を済ませるべく俺達を促してカウンターへ向かう。


ゲーム代とレンタルシューズの料金を支払い、ボーリング場へゾロゾロと移動した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ