フレアとコロナと最強魔女。
お盆の暇つぶしにでも読んでみてください
小さな山の上に立つ木造の小屋。小屋には一人の少女が住んでいました
「ふぁーあっ、コロナ、歯ブラシ取って」
フレアが私にそう言った。私は、右手を伸ばして超能力で歯ブラシを取り寄せる
「これくらい、自分でとればいいのに」
コロナが私にそう言うが、どっちでもいいと思う。なぜなら、左半身がフレアで、右半身がコロナなんだから
「じゃあ、コップを取り寄せるから水を入れてよ」
コロナが取ってくれたコップに、私は水魔法で水を入れる
「いつ見ても面白いな、お前は」
コロナが振り向く。話しかけてきたのは、古美術品を扱うお店で買った鏡だ。さあ使おうと思ったら、急にしゃべりだしてびっくりしたものだ。話を聞くと、大昔の偉大な魔女らしいが、鏡を見ながら封印魔法の研究をしていたら、うっかり自分を封印してしまったらしい。笑える
「そろそろ、あたしの弟子にならないかい?」
「えー、じゃあ、フレアがやれば?」
「やだね、コロナがやればいいよ」
「どっちにしろ、一緒じゃろう」
魔女さんはそう言うが、私たちは意識が分かれているのだから別人だ。弟子になるとしても、魔法使いであるフレアがやるべきだと思う
私たちは、魔女さんの話を無視して、ご飯の準備をすることにした
「あれ、コロナ、食料がもう無いみたいだ」
「本当だ! じゃあ、フレア、取りに行こうよ」
お腹が減ったときの私たちは、意見が一緒だ。
簡単な朝食をと、フライパンに油を少しひくと、フレアに火で温めてもらう。私は、そこに卵を超能力で割るって落とす。しばらくして固まる前に、パンにはさむ。ミルクを木のコップに入れて出来上がり。食べ終わると、コップを綺麗に洗って片付ける。歯磨きをすると、木の靴を履く
「おや?出かけるなら、あたしも連れて行っておくれ」
いつものように、フレアがポケットから手鏡を出すと、魔女さんが移ってきた。魔女さんは、鏡同士なら移動できるらしい
「今日はどこへ行くんだい?」
「火山にドラゴンを狩りにいくのさ」
「何回も行ったことあるんだよ!」
コロナの超能力で体を浮かせると、あっという間に火山に着いた
「相変わらず暑いね、フレア」
「そうだな、少し冷やそうか、コロナ」
フレアはそう言うと、辺り一面が氷の世界になった
周りが凍った事で、腹を立てたレッドドラゴンが出てきた。ドラゴンが息をするたびに、鼻から炎がチョロッと出る。笑える
「じゃあ、やるよ、フレア」
「じゃあ、やるか、コロナ」
ドラゴンが炎のブレスを吐いたタイミングで、コロナが超能力で体を浮かせ、フレアが魔法を唱える
「水の精霊ウンディーネよ、我に力を貸し賜え、其の力を持って我が敵を撃て。我が名はフレア。全ての精霊を司るもの!」
「え?いつもは呪文なんて唱えないのにどうしたの?」
「なんとなくだ!」
「なんとなくか!」
大きな水の球がレッドドラゴンを包む。ドラゴンは、爪で水の球をひっかこうとするが割れるわけがない
「これで、晩御飯の確保完了だな」
フレアは終わった気でいるが、超能力で、私はドラゴンの口から炎が出ることが分かった
「炎がくるよ!」
レッドドラゴンの吐いた炎は、フレアの水の球を蒸発させる。私は、空を飛んで回避したが、すこし炎が掠めた
「熱い! もぉ、ちゃんとやってよ!」
「熱いのは一緒だ! ちゃんとやってる!」
いつものドラゴンより強いみたい
「あたしも、手を貸してやるよ」
魔女さんがそう言うと、炎を吐きまくっていたドラゴンの口が開かなくなったみたいだ
「今だ、やっちゃえ!」
「コロナ、援護を頼む」
コロナが超能力でドラゴンを飛ばないように押し付けた後、私はでかい氷の氷柱を作り出すと、首に刺した
「あとは、これを氷づけにして保存だな」
「先に今日の食べる分を取るのが先だよ!」
「あっ、そうだった。悪い、悪い」
「手伝ってやったんだから、あたしの鏡も綺麗に磨いておくれ」
「分かったよ、帰ったらコロナがやる」
「えぇ、ミスしたフレアがやってよ」
「どっちでも一緒じゃろ」
魔女さんはあきれた声を出すが、鏡を綺麗にしておくと、良く見えるのでうれしいそうだ
私は、ドラゴンを凍らせる。私は、ドラゴンを家に瞬間移動させる。
「おい、いつの間に瞬間移動なんてできるようになったんだ?」
「今だよ。ドラゴンを倒してレベルが上がったのかな?」
「そうか」
「そうよ」
私たちは、帰りは瞬間移動で帰った
続編は今のところありません!