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怪しげなクエスト

「レミさんそろそろクエスト行きましょうよー退屈しすぎて死にそうですー!まぁ私剣なので死ぬとかそういう概念存在しませんけど」


 シュークリームを食べて眠ってしまったクロネを引きずりながらギルドに向かうレミに駄々をこねる魔剣。

 ほとんどマルチでのクエストしか行ってなかったせいもあり魔剣の能力を使う機会が少なくなっていたので久しぶりに一人でクエストに行こうかと思いながらとりあえず眠ってしまったクロネを自分の部屋のベッドに寝かせようとしているとハルがやってきた。


「レミちゃん!探しましたよ!」


 どうやら自分を探していたらしいハルは息を整える。


「レミちゃんを指定してるクエストがあるんですけど今大丈夫ですか?」


 クロネをベッドに寝かせたレミはとりあえず話を聞きにギルドの受付に向かった。


「レミさん指定のクエストが来るなんてレミさんも有名になりましたね〜!この調子でどんどん名前を売ってもっと活躍できそうなクエストをやりたいですねー!」


 自由に生活したいレミは魔剣がはしゃぐのに少しイラついたがすぐに気持ちを切り替えてる。

 受付に行くと郵便で送るような封筒を持ったハルが待っていた。

 封筒にはレミ宛と書かれた紙が貼られているが差出人は書かれていないようだ。


「さっき届いた物なのでまだ私も詳しい内容を確認してはいないんですがどうやら王都に関係するクエストみたいなんですよ!それとなんだか怪しい感じのクエストなので受ける時は気をつけてくださいね!私このあと隣の村に物資を輸送しないといけないのであとはよろしくお願いします!」


 そういうとハルは封筒をレミに渡し隣の村に向けて出発した。

 レミはハルから封筒を受け取り早速中身を確認するレミ。


「ふむふむどうやら王都の復興作業の手伝いみたいですね〜詳しい内容が一切書いてないですけど報酬そこそこいいですしいきましょうよー!ついでに王都も見れるし一石二鳥ですよー!」


 明らかに怪しいクエスト内容のため警戒するレミとは違い全くリスクのことなど考えない魔剣に呆れるレミ。

 王都もこの村からだと微妙に遠い位置にあるので行くのがめんどくさいレミ。


「レミさんお願いしますよー!王都に行ったら強そうな人もいそうだし……美味しいお菓子とかもあると思うんですけどねー……」


 お菓子……その言葉に心が揺れるレミだが流石にお菓子のためだけにこんな怪しいクエストを受けようとは思えないようだ。

 そもそも王都に本当に美味しいお菓子があるかはわからないのもあってレミはクエストを封筒に戻し受けないことにするつもりのようだ。


「えー受けないんですかー?きっと王都にはすごく美味しいお菓子があるのに残念ですねーあのぼっちとかネコとかにお土産買って行ったら喜ぶと思いますけど……まぁレミさんが受けないなら仕方ないですねー」


 いつもならすぐ諦める魔剣ノイズだがよほど王都に遊びに行きたいのかレミの説得を続ける。

 お土産……確かにクロネやベル、ミケにお土産を渡したら喜びそうだがレミはあの3人を喜ばせるよりはお菓子を食べたいのか特に心が揺れない。


「前から思ってましたけどレミさん結構ひどいですね……」


 流石の魔剣も少し引いた様子だがレミは特に気にする様子もないようだ。

 レミが部屋に戻ろうとするとちょうどミケがギルドにきた。


「レミ〜!なんだか怪しいクエストを受けて王都に行く事になったんだけどにゃお土産買ってくるけど何がいいかにゃ?」


 ミケはそう言ってクエストを見せてきた。

 どうやらレミがもらったものと同じもののようだ。


「あ!それレミさんにもきてたやつですねー!レミさんは怪しいから行かないって言ってるんですけどね〜」


 余計なことを言う魔剣を睨みながらレミは仕方なく封筒からクエストを取り出して見せる。


「おー本当だにゃ!全くおんなじにゃー!レミは行かないのかにゃ?」


 ミケが目で一緒に行こうと訴えかけてくるのがわかるが怪しいこのクエストを受けるべきかどうか悩むレミ。


「レミさんいきましょうよー!ミケさんもいるから何かあってもなんとかなりますってー!」


 悩むレミに追い討ちをかける魔剣を睨むとレミはため息をつく。


「……行く」


 お菓子とミケが決め手になり結局レミは王都に行く事にするのだった。




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