第1走:兄の車と私
この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、地名は現実のモノとは関係ありません。作中の走りは大変危険ですので、止めて安全運転を心がけましょう。
私の兄(岩下 拓也)が、亡くなって今日で2年目の歳月が経った・・・。
私(岩下 詩帆)は、久しぶりに生前、兄が使っていた部屋を掃除している。
兄の部屋には、車の雑誌や車のDVDやら、車に関する物が沢山あった。
掃除している最中の時だった―
ガタガタ……
突如、軽い地震が起き、私はその場に座り地震がおさまるのを待つことにした。
少しして、地震がおさまり地震により棚から落ちた雑誌や写真を、私は拾い片付ける事にした。
片付けようとした時、生前の兄と兄の愛車が写っている写真を見つけ拾ったら・・・
チャリン!
っと写真立ての裏から鍵が出てきた。
その鍵は、兄が使っていた机の引き出しの鍵であった。
私はその鍵を使い、引き出しを開けた・・・
引き出しの中には…茶色の封筒があり、封筒には『詩帆へ』との兄の書いた字があった。
私はすぐに封筒を開け、中身を取出すと、手紙と車の鍵と小さな鍵が入っていた。
鍵を机に置いて、手紙を読むことにした…
『詩帆へ お前が手紙を読む頃には、俺は死んでいると思う。封筒の中に、俺の愛車のキーとガレージのキーを入れている。乗るなり、売るなり詩帆の好きにしてくれ。 兄の拓也より』
手紙を読み終えた詩帆は、掃除を後回しにしてガレージに向かった。
家のガレージ前に立ち、シャッターを開けた。中には・・・
兄が生前の時に乗っていた車、赤色のJZX100系チェイサーがあった。
今作も車を使った小説にしました。感想等がありましたら、遠慮なく書いてください。




