表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時間が・・・ 月光(2篇)

作者: 武田道子

時間が・・・


降り積もった時間が

砂時計の砂のように

重く私の歩いてきた道を覆う

シャベルで掘り起こしても掘り起こしても

時間は音もなく降り続ける


手ですくって口の中に入れると

味気なくただざらざらとした感触が

後味悪く舌の上に残る


もし時間が粉雪のように

さらさらと降り

そして花びらのように舞い散るなら

人の人生ももっと

優しく過ぎていくのかもしれない


重い時間の下で繰る年月の厚さは

人の抱えた痛みをひしひしと伝える


***  ***  ***



月光 


冴え冴えと

私の指先からこぼれおちる

月の光り


徒然なるまま

こぼれ落ちる夢物語

指先でかき集める


白い月の香りが

思い出せない夢を

思い出させてくれる






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ