第1話-降りた時に-
ブックマークありがとうございます。
「二十年ここで過ごすってどういうことだよ?」
「元々予測されていないことをしたんだからウツタとユマを一時的に移動できるようにするにも時間がかかるの。さらに元の時間軸
、空間軸のところに戻らないとウツタに歪みができて世界自体が崩壊してしまう可能性もあるの。だからその座標を探すのにも時間がかかる。最低でも二十年はかかるわね。」
俺は絶望的な気分になった。
これからどうすればいいんだ?金もない。家もない。しかも俺は高校生だ。どうあがいても二十年なんて生き延びることができるはずがない。
「ああ、それについては大丈夫よ。この世界で暮らすための必要最低限の援助はしてあげるわよ。あとこの世界で変に思われないように地上に降ろす時にあなたの体を作り直してあげる。」
…それ大丈夫なのか?
正直とても不安だ。体を作り直すとは一度壊すということじゃないのか?
「何心配してんのよ。気にしなくていいのよ。私は神様よ?それくらいのこと朝飯前よ。」
「…ん?そういえば俺さっきから一言も喋ってないんだけど…」
「完璧な読心術くらい使えないと神様なんてやってられないわよ。」
もう神様って何なんだろ。
「さてと…まあ、ユマについての説明だけど…めんどくさいしとりあえず地上に降りて自分で確かめて。」
…この神様はかなり雑な性格なようだ。
「…ま、簡単にいうとあなた達が思うファンタジーの世界を想像してくれるといいわ。身の回りの人間には『高島翔は知り合いだ』ってことになるように記憶を改変しといてあげるから。それじゃ地上に降ろすわよ。頑張りなさい。」
「……ル!カケル!!」
あぁ?うるさいなぁ…なんだってんだよ…
…ん?ここは…学校?
「…カケル、ワシの授業で寝るとはいい度胸をしとるなぁ…」
…全く知らない中年のハゲのオッサンが俺を睨みつけている。
「カケル。お前の今日の課題のレポート…プラス5枚な。」
…なあ、神様。俺になんの恨みがあってこんなタイミングを選んだんだ…?
説明でダレてしまっていますがもう少しお付き合い下さい。




