0.prologue
舞台はとある小国 名前をグルリア王国
古くから交易が盛んであったこの国は、小さいながらも異国のモノが多く流通し、文化や人種にも豊かな国際色がみられる。
しかし近年の世界情勢の変化にともない近隣諸国との関係性も変化していた。
国境付近で起こった小さな煙はやがて王国全体を巻き込む大きな戦火へと発展していった。
さらには王族による統治を廃しようという集団によるテロや事件が後を絶たない。
何度か起こった争いによって多くの血が流された。その度に人々は悲しみに暮れ、後には怨恨という火種が残った。
この不安定な王国の治安を司るのがグルリア王国府直属のナショナル・ガーディアンだ。
その中でも選ばれた優秀な人材だけで構成されるロイヤル・ガーディアンは、別格とされている。
そして歴代の秀逸な捜査チームの中に名を残す伝説のチームがあった。
〔予測不能の迷将〕
デルタ・エルフォード准将
〔融点、絶対零度の参謀〕
ジュリエット・ノックス大佐
〔器用貧乏なスナイパー〕
オスカー・プレストン少佐
〔一応双子の兄、乗り物オタク〕
チャーリー・ウッド大尉
〔認めたくないが弟 機器オタク 〕
ビクター・ウッド大尉
はじまります、長編。お付き合い頂ければ幸いです。