表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/35

過去編:始まりのつぶやき――大学生わさらーの野望

あおこが異世界へ転生するよりずっと前、まだ彼女が「わさらー」という名の大学生だった頃の記憶。それは、どこにでもいる平凡な青年の、退屈と野心から始まった物語でした。


当時のわさらーは、大学と自宅を往復するだけの代わり映えのしない日常を過ごしていました。 そんな日々に変化を求めるべく、彼は当時作られたばかりのつぶやきアプリをスマートフォンにインストールしました。 誰もいない真っ白なタイムラインに、自分の考えや日常をポストすれば、きっと誰かと繋がれるはず。そう期待して画面を叩きましたが、現実は非情でした。 生まれたばかりのアプリの中で、彼のポストは誰の目にも止まることなく、返信も「いいね」もつかない虚しい時間が過ぎていくだけでした。


挿絵(By みてみん)


ある時、彼はアプリ内にある一つの機能に目を奪われます。それは「いいね」と呼ばれる評価を多く得ているユーザーを一覧にした、公式のランキングでした。 「そうだ、このランキングに載ることさえできれば、俺のポストをもっと多くの人に見てもらえる! そうすれば、このアプリでの交流も増えて楽しくエンジョイできるはずだ!」


有名になるための試行錯誤が始まりました。しかし、個人でポストを続けるだけでは、ランキングの壁は厚いものでした。 考えに考え抜いた末、彼はある突飛なアイデアを閃きました。 「そうだ、みんなの名前に、俺の名前を書いた組織を作ればいいんだ。その組織が賑やかで楽しい場所になれば、参加するみんなにとっても最高なはずだ!」


このひらめきこそが、伝説の始まりである「ワサラー団」の結成でした。 まだユーザーの少なかった初期のアプリにおいて、名前に「わさらー」という証を刻み、連帯感を楽しむユーザーたちは爆発的に増えていきました。 アプリ内は瞬く間に彼の名を持つ者たちで埋め尽くされていったのです。


しかし、勢力が拡大するにつれ、一介の大学生であるわさらーの手には負えないほどの規模になっていきます。 学業や私生活に追われ、自分一人で団体を運営し続けることはもはや不可能でした。 「なら、団長というポジションを誰か信頼できる奴に任せてしまえばいい。」

彼は自ら一歩引いた場所へと身を移し、団の運営を後継に託すシステムを作り上げました。こうしてワサラー団は、わさらー本人の手を離れてもなお、つぶやきアプリの中で巨大な勢力として成り上がっていったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ