波乱の登校日!辻褄先生の抜き打ち魔法テスト
久々の学校、あおこを待ち受けていたのは穏やかな授業……ではなく、教壇に立つ七天候・雨の辻褄の冷徹な一言だった。
「席に着け。今日は予定を変更して、抜き打ちの魔法実技テストを行う」
クラス中が悲鳴に包まれる中、あおこは隣の席の華麗うどんと顔を見合わせた。少年・華麗うどんは青いフードを深く被り、「……ちっ、面倒なことになりやがった」と、俺流の毒づき方でため息をつく。
辻褄先生の先制攻撃
校庭に出された生徒たちの前で、辻褄が愛剣を抜き放つ。彼は「雨」の魔導士でありながら、卓越した剣技を併せ持つWスキルの持ち主だ。
「一人ずつ、私の放つ『雨の刃』を防御、または相殺してみせろ。あおこ、まずは貴様からだ」
辻褄の手元から、鋭い水圧を伴う無数の刃が、豪雨のようにあおこへ降り注ぐ。普通の生徒なら腰を抜かす威力だが、今のあおこは昨日までの彼女ではない。
修行の成果:ワサビ・キャッチ!
あおこは解けそうなポニーテールをぐっと抑え、精神を集中させた。わさことの組手で掴んだ「魔力の芯」を呼び覚ます。
「見せてやるよ、修行の成果を! ワサビ・キャッチ!!」
あおこの目の前に、鮮やかな緑色の魔法陣が力強く展開された。 降り注ぐ水の刃は、魔法陣に触れた瞬間にその勢いを奪われ、渦巻く緑の光の中に次々と吸い込まれて消えていく。
「……ほう。吸い込んで無力化するか」
辻褄が僅かに眉を動かし、感心したように呟いた。
森クマ先生のフォロー
それを見ていた七天候・晴の森クマが、穏やかな光を纏いながら歩み寄る。
「素晴らしいね、あおこ君。防御だけでなく、吸収した魔力を自分の糧にする感覚を掴めれば、もっと良くなるよ」
森クマの温かい光が、テストの緊張で強張っていたクラスの空気を和らげる。一方で、物陰から様子を見ていた一つ下の学年の颯斗が、「すげぇ! あおこさん、やっぱり最強だ!」と目を輝かせていた。
テストは合格。しかし、あおこは気づいていた。校門の影から、自分たちの魔法をじっと観察している、「超絶団」の怪しい視線があることに――。




