修行開始編・動――四天王、集結
「死ねぇ! ワサラー団のリーダー!」
刺客が振り下ろした巨大な鉄槌。あおこが魔力を練る隙を突いたその一撃は、しかし、あおこの頭上で**「色彩を失った静寂」**に飲み込まれた。
「……わたしの世界で、勝手は許さない」
どこからともなく現れたのは、モノクロームの気配を纏った少女、なのだった。彼女が指先で空間をなぞると、鉄槌の勢いは完全に消失し、刺客の動きそのものがスローモーションのように固定される。
「なの! 助かったぜ!」
「……礼には及ばない。でも、一人で無茶をしすぎ」
なのが淡々と言い放つ。その時、上空から鮮やかなピンク色のロングヘアを2つにまとめたヒストリムが、流星のように降臨した。
「ボクの出番を奪わないでよ、なの! さあ、ワサラー団の機動力を見せてあげる!」
ヒストリムがピンクの髪をなびかせながら杖を振ると、風の刃が刺客の陣形を切り裂く。
さらに、黒髪のリボンが特徴的なじぇのさいあが、帽子も被らず凛とした表情で魔法陣を展開した。
「……逃げ道はないわよ。私の魔力で、すべて終わらせてあげる」
そして、あおこの背中を守るように立ったのは、青いフードを深く被った少年の華麗うどんだ。
「おい、あおこ。もたもたしてんじゃねえぞ。俺が作った料理で蓄えた魔力、ここで全部吐き出しやがれ!」
華麗うどんが俺流の構えを取ると、その周囲には熱い湯気のような魔力が立ち上る。
「ヒストリム、じぇのさいあ、なの、華麗うどん……四天王が全員揃ったか!」
あおこは修行で手に入れた「密度の高い魔力」を全身に巡らせる。
「よし、お前ら! 反撃開始だ!!」
五人の異なる魔力が共鳴し、森の静寂を打ち破る爆発的な光が放たれた――。




