表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

5 準備万全!


 昨日は栃木県にあるお墓や昔あったという新藤さんの家の周辺を回った。


 時刻は午前九時前。

 蜜柑さんから追加のお小遣いと約束表をもらってケイの部屋で作戦会議。


 もちろん、怪盗としてのだよ。


「昨日調べた感じ、怪しいのが複数個あった。今回はこれにしようと思う」


 ネットのフリマアプリに載せられている写真には美しく輝く大きなサファイヤが埋め込まれた指輪が二つ。


「結婚指輪だそうだ」

「へ~ッ……って、なんで結婚指輪が?」


 普通に考えれば離婚したか何かでもう不要の結婚指輪を売ったってように見えなくもない。

 昨日の会話から考える感じ……


「盗品」

「そうだ。これはとある夫婦の結婚指輪であり形見の品でもある」

「そうなんだ………」


 伊予が少し、しょんぼりした顔になる。


「これを盗んで本人に返すんだ。盗んだものを誰かの金稼ぎなんかに使わせるのか?」

「ううん。それは違う」

「盗んだもの、しかもこんな高価で思い出のある物を、第三者の金稼ぎなんかに使わせない」


 私も伊予もしっかりとした意思をケイに伝える。


「よし。十分だ。家を出るのが今日の午後十一時。わかったな。それじゃあ、服を買いに行くぞ」


 そう言ってケイは立ち上がった。


「伊予。ルールは覚えているか?」

「え~………と?」

「忘れてるわね……。まずは動きやすい服で、冬、夏ともに着られる服。それに同じものを二着買うこと」


 他にも

・伸縮性のある服

・手袋もセット

・パーカー、フリルなし

・目立たないもの

・関係ないもの買わない


 とのこと。


「金銭面に関しては一人二万、共同三万、初期費用で五万だそうだ。」


 他にも


・関係ないものは買わない

・頼まれたことをこれからはちゃんとやること

・買ってきたものとレシートは見せること


 だそうです。


 金額は結構高めだけれど、妖狐の支援って偉大だね。


「こんな感じかな」

「多いね」

「まあ、私とケイだけだったらだいぶ減るんだろうけど、伊予の為に、ね」

「なんか私が自分で考えて行動できないみたいじゃない?」


 まあ、そういうことが言いたいんだけど…


「守れなかったらお小遣いの方が脅かされるかもしれないね」

「喜んで守りますッ!」


  ♢


 私たちは大型ショッピングモールに来た。

 歩いて来るとちょっと遠いんだけど、服以外にも小物を買うってなるとこっちの方が便利。


「ケイ、大丈夫?」


 檸檬、伊予が歩いて遠いという距離は運動不足代表(圭理)からしたらかなり遠い。


「ごめん、五キロぐらいちゃちゃっとつくかなって思って……」


 ケイが心配だったから、バスで行こうって言ったんだけど、伊予が「行ける行ける」って言って結局歩いて来たんだよね……。


 ケイの息が落ち着いて来たころ、私たちは中に入る。


「わ―――――ッ」


 服屋さんの中はずら――――ッと服が並んでおり、人がたくさんいる。


「………何か人、多くない?」

「伊予。ちゃんと天気予報を見ようね? 明日の午前零時ごろ、雪が降り、とても寒くなります」

「えッ! ヤッタ―――ッ‼」


 あら、意味が分かっていない。


「ここから指輪がある場所まで一時間。家を出る時間が十一時。中に入って出て来るのに何分かかるか分からないけど、寒いときに家を出て、寒いときに働いて、寒い時、ましてや雪が降ってる中、帰るの!」

「……とても暖かい服装を選んでまいります……」


 ルールをちゃんと覚えてない人が一人、いますね。


「夏でも冬でも着られる服がルールに書いてあるの。わかる? ちょっとは工夫しなさいよ」


 そう言って二人と別れ私は服選びに入る。

 ちなみにケイはナビ担当だから、今は何もすることがないんだよね。


 そして選ぶのは普段は暗いから夜に着るのは勧めない黒系の服たち。

 というわけで下はくるぶしまであるレギンスとその上に着るショートパンツ。


 寒いだろうけど、夏も着られる。

 行く時や帰るときは暖かくて可愛いロングスカートにしよッと。


 上は……この濃い灰色のハイネックリブトップスに黒のリブ編みトップスでいいかな。

 最後にフィンガーレスグローブっていう指先は開いているものを籠に入れて、最後に購入。


 動きやすさと見つかりにくさ重視だけど、可愛さだって負けられない。


 ケイの所に行って一分ぐらいしたら伊予が来たけど、おんなじ物買ってた。

 盗み見てたのは知ってたけど、まったく同じって……。


 お揃いもいいんだけど、まったく同じじゃない方がいいから私はショートパンツをショートスカートのジーンズ風にしました。


 他にも靴やら変装道具やらを買いました。


 ―買ったものリスト(伊予、檸檬に必要な物)―

・ハイネックリブトップス(濃灰)×4

・リブ編みトップス(黒)×4

・レギンス×4

・ショートパンツ×4

・ショートスカートジーンズ風×2

・フィンガーレスグローブ×2

・ウイッグ(黒、ストレートメッシュ青のショート)×1

・ウイッグ(茶巻き、ストレートミディアム)×1

・ウイッグ(濃赤、ポニテくせ毛ロング)×1

・ウイッグ(紫、刈上げショート)×1

・カラコン八色入り×4

・ウエストバッグ×2

・ハイカットスニーカー(黒)×1

・サイドゴアブーツ(黒)×1


 ―買ったものリスト(ケイに必要な物)―

・ネックウォーマー×2


 ―金額―

・95,500円


 お高いですね。


「フウッ」


 今は二時ぐらい。

 フードコートも人が減ってきている。


 それぞれ注文した後、四人席に座る。


「お腹すいたぁ」


 伊予が机に突っ伏した。


「確かに。沢山買い物して疲れたね」

「帰ったらしっかり寝ろよ」

「ええっ! もう⁉」


 伊予ちゃん。

 もうちょっと自分の頭を使おうよ。


「夜中に動くのに寝ないでちゃんと動けますか?」

「……無理です」

「理解したならよろしい」


 伊予がカレー、私がうどん、ケイはそばだった。

 ちなみに理由は伊予が美味しいから、私は好きだから、ケイは消化良く夜に響かないから、だそうです。


 帰りはケイはバスで先に帰って私たち二人は新しい靴に慣れるために歩いて帰ることにした。


「ねえ。もし成功してニュースに乗ったらどうする?」

「どうだろう。世間からはどうみられるのかな。怪盗ワンダーみたいな反応なのかな」


 怪盗ワンダーの評価も半々。

 泥棒派と正義のヒーロー派。


 私たちもワンダーの真似事だけど、捕まったり情報が洩れたら意味がない。

 ただの真似をしようとして失敗した人子供三人だ。


「ところでワンダーって何者なの?」

「確かに。気になるね。海外の活動はしてないから日本に住んでいるんじゃないかな? 私たちみたいな小学生とか中学生だったりして」


 笑いを踏まえながらネットに転がる情報でワンダーのことを調べてみる。


「見た目の特徴は全部バラバラだけど、一つだけ一緒なのが黒い仮面をつけてるってことだね。現れる時は男性の見た目の方が多いが、女性の時も数回あるね」

「面白いね。続けてたら会えたりして」

「いつかは会えるかもね」


 帰って仮眠したときに夢を見た。

 それは怪盗ワンダーに会う夢だった。

      ~明細~

ハイネックリブトップス   2,200円

リブ編みトップス       〃

レギンス          1,800円

ショートパンツ       2,800円

ショートスカートジーンズ風 3,200円

フィンガーレスグローブ   1,800円

ウィッグ1~4      各4,500円

カラコン八色入り      2,800円

ウエストバッグ       3,200円

ハイカットスニーカー    6,500円

サイドゴアブーツ      7,500円

ネックウォーマー      2,400円


 ルール

―服に関して―

・動きやすい服

・冬でも夏でも着られる服

・伸縮性のある服

・手袋もセット

・スカートなし

・パーカーなし

・フリル付きなし

・目立たないもの

・関係ないもの買わない

・同じものを二着買うこと


―お金に関して―

・一人月二万円

・共同で使うものは月三万円

・初期費用で五万円

・関係のないものは買わない

・買ってきた物のレシートはちゃんと見せる

・お手伝いはしっかりする


修正済み


翆「皆さんは楽しみにしている事ってありますか?」

小「あったら何になるの?」

翆「初っ端トゲトゲしッ……私は二月に放送するアニメが楽しみで仕方なくて……!」

小「何で?」

翆「主人公がなんでその能力を手に入れたのかって気になるじゃない! 確かに本編ではないけど、楽しみが増えていいじゃん! 早く見たいけど!」

小「じゃあ言語の勉強頑張るんだな」

翆「グッ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ