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3 伊予からのハチャメチャな提案

翆「ハイッ⁉ 突然エラーが起きて約三百文字、消えたんですけど⁉ 信じらんない‼」

小「完成間際じゃなくてよかったなw」


「よっ」


 階段を三段上からジャンプして、タンッと着地する。

 階段の目の前には扉があり、その部屋は蜜柑さんの寝室。

 そして今寝ている。


 私は十二月の朝には絶対寒い服装、言うなら秋に入りたてほどの薄い長袖長ズボン。

 あと手袋。

 寒くないわけじゃない。

 とっても寒い。


 リビングに入ると、ボ―――ッとしている私と同じ薄着の伊予がいる。


「伊予、おはよう。行こっか」


 私は今来たばかりの廊下を指差す。

 廊下の先には玄関があって私たちは今から外に行く。



「ヤ―――――――――――っ寒ううぅい―――――」


 両二の腕を手で擦りながら温めようとする。


 当たり前だが、薄暗く寒い。

 廊下も、もちろん寒かったが肌に触れる空気の冷たさの格が違う。

 冷たさが突き刺さってくる。


「近所迷惑ううぅぅっ」


 注意していると追い打ちをかけるように冷え切って尖った冷たい北風が私たちに直撃する。


「ダメだ。凍死する。早く体動かそう」


 肩に力を入れながら手首をグルグル回す。

 準備運動は大切だぞ!(By翆雨ちゃん)


 手に向かっては~は~と息を吹いて、二回ほど屈伸をして、家の敷地を出る。


「走りますかぁ」


 声を出して気合いを入れる伊予。

 ビュゴォーーーーッ

 とまた冷たい強風が吹くと


「やっぱやめません?」


 と提案してくる。


「却下」

「ですよねぇ」


 って言いながら腰につけているライトを光らせる。


「分かっているなら行く行く!」


 私がこっちに遊びに来た時はいつも伊予と一緒に早朝ランニングをしている。

 今日もそれは変わらない。


 いつも行く道を走る。

 って言っても、二、三年ぶりだからだいぶ景色は変わってる。

 空き家だった古い家があった場所に家が建ってたり、雑草だらけの空き家になってたり。


 六時すぎだからやっぱり、人はそんなにいない。

 偶に犬の散歩してる人がいるぐらい。

 ワンちゃん飼いたいなぁ。


 犬派ってわけではないですよ?

 猫も大好きだし、どっちか決めるなんてとんでもない! 派です。

 けれどもきのたけ戦争は圧倒的きのこ派です。


 あ。

 一人目のすれ違いランナーさん。


 あれ…………?

 なんか、知ってる……?


 そう思った理由はすぐにわかった。


(この人妖狐だ)


 妖同士はある程度相手が何かの種族が分かる。

 特に同じ種族同士はね。


 結構妖狐の方とは妖狐トップの娘ってこともあっていろんな方とお会いしているからな……。

 誰かわからなくても、顔を覚えているだけかもね。


「「ただいまぁ!」」


 私たちは六時半ごろに家に帰って、靴もそろえずリビングのストーブに直行する。


「「あったかぁ~~~~~~~~~~い」」


 リビングには朝ごはんを作ってくださる蜜柑さんと、相変わらずにらめっこが強そうなケイがノートパソコンとにらめっこしている。


 十分ほどストーブの前であったまったら、伊予が動き出して、部屋に行ったと思ったらすぐに戻ってきた。

 スマホを取ってきていたみたい。


 私もそろそろ動き出そうかなーなんて思ったのが五分前。

 五分間ストーブ前にいる。


「ねえ、檸檬。私、怪盗やりたい」

「急だなぁ」

「だって面白そうじゃない⁉ 怪盗‼」


 そう言って見せてきたスマホの画面は怪盗のマンガ。


「犯罪者になるの?」

「そうじゃなくて、正義の怪盗!」

「正義の怪盗ってなんよ~」


 冗談みたいなノリで返してたら珍しく圭理が


「面白そうだな」


 と言った。

 「圭理が重い口を開けた⁉」と二人で驚いていると


「なるほどねぇ……正義のヒーローってどんな感じ? まず、調べてみたら?」


 朝ごはんを運んできた蜜柑さんも話に加わる。


「現在ニュースでは怪盗ワンダーというのが出て来るな」


 ケイはパソコンで調べたのか情報を出す。

 そういえばたまに見る。

 それ以外では見たことないかも。


「怪盗ワン…? さんはどんなもの盗んでるの?」

「怪盗ワンダーね」


 私は立ち上がって、蜜柑さんの手伝いをしながら伊予に答える。


「怪盗ワンダーが盗む物は盗品が多い。最初に名が挙がったのが二年前で、大量の宝石と共にカードが添えられており、『盗品、お返しします』と書いてあるとともにこの宝石が沢山あった場所の住所が書いてあった。実際盗品だったらしいわ」


 ワンダーっていう名前は英語の「wonder」から来ており、不思議、驚異、驚くなんて意味がある。


「本気でやるなら、『怪盗ワンダーのように活動する』が一番いいんじゃないかしら? 誰かの物を盗んで、自分のものにするのはやめなさい。不法侵入という罪をかぶっても、誰かの物を本人に返したい?」


 鋭く、私たちを心配するような顔で私たち三人に問う。


「………やり…」

「遊びじゃないのよ? しっかり考えて」


 「やる」と言いかけた伊予に「もう一度考えろ」という。

 伊予なら遊び半分でやりかねないと分かっている。


「…………やります」


 意を決したようにちゃんと言った。


「よくいいました。二人は伊予の決めた物についていく? 別に乗らなくてもいいのよ?」

「う~ん、裏社会に首を突っ込むことになりそうだけど、乗った。無知はどうしようもない。私は知れることは知りたいと思う」

「………何も知らない、ということで関わらなくてよかったものに関わることになっても?」


 圭理の言う通り。

 何も知らないことで悪いことになる。

 逆に、知ってしまったことで危険にさらされることもあるし、知っているから関わらなきゃならないこともある。


「それでもだよ。そう聞くケイはどうなの?」


 パソコンから目を話し、


「……やる。ただし、地獄に落ちる時は一緒だ」


 と言った。


「もちろん。嫌がっても引きずりこんでやるんだから、覚悟なさい?」

「は~い!」


 ご飯を食べてすぐ、圭理は出かけるし、伊予は慣れないパソコンを触っているし、特に怪盗の事を話し合ったわけじゃない。


 ケイが戻ってきたのは一時間後で、ケイに呼ばれ、圭理の部屋に三人集まった。


「お兄ちゃん、どこ行ってたの?」

「これを買ってた」


 ケイはイヤホンを二つとメガネ。

 あとUSB。


「よく行く電気屋に行って、改造してもらった。性能は抜群だ。」

「この眼鏡は?」

「どっかの名探偵が付けている眼鏡みたいなもんだ」


 あの、百巻以上続く黒い組織を追う少年探偵のマンガね。


「暗いところは多少明るく見えるし、モードを切り替えて、サーモグラフィーにもなる」

「すごっ」


 こんな薄いレンズにそれだけの機能があるなんて。


「それだけじゃない。ちょっと待て」


 パソコンをちょっと触った後、引き出しから小さな黒いものを取り出した。


「小型カメラ。バッテリーが小さいから作動時間は長くて三十分。その代わり、この眼鏡と連動して、リアルタイムで見られる。防水だ」

「………何に使うつもりだったの?」


 こんな小型、悪用できちゃうよ……?


「趣味で作った」

「……そんな趣味が……?」

「お兄ちゃん。さすがに、やめな? 今なら自首できるよ?」

「何考えている? ただの趣味だ。変なものじゃない」


 真顔で否定するケイに疑いを残しつつ、伊予が口を開く。


「次は私のターン。怪盗にユニホームがあっていいでしょ?」


 そう言って伊予はスマホの画面を見せる。


「これと、これと、これ。合わせたらよくない?」


 ……これは………。

 さっき見ていた伊予の怪盗マンガの主人公そっくりの服を探し出してきた。

 絶対邪魔な黒いマントに動きにくそうなスーツ。

 服も男性用だし、探せばレディースのそれっぽい服はあるかもしれないけど、正直言って……。


「ダサいな」


 ケイ、はっきり言いましたね。

 うん。

 実際そうなんだけどね。


「あと、このサイトはやめておいた方がいい。絶対に個人情報を打つなよ? それに実物見て買った方がいい」


 そう言ってサイトを消す。


「服を買うのは構わないが、お金はどうするつもりだ?」

「……分かった。機械や服を提案してくれたから、ここは私が出す。お金はありますから~!」


 そういって、私はスマホを開いて証券口座を確認する。


「あれ? 前まであったお金がない……?」


 残った金額は三千円。

 服を買うには全然足りない。


「もしもし、晃さん? 私のお金、だいぶ残ってないんだけど?」


 私は即、晃さんに電話をかける。


『檸檬様の購入してた株、それが今朝、大暴落しました。ニュースでもやってたと思いますが……?』


 そういえば朝、ニュース見てない…そう思いながらネットニュースで即調べる。


「大暴落している………‼‼ ………ありがとう晃さん」


 そう言って通話を切った。


「僕もやられた」


 圭理も頭をかきむしる。

 あそこが暴落するとは思わなかった……。


「すみません。二人は……?」

「お小遣い? ないよ?」

「これに使ったから、残りは五百円程度だな」


 伊予はおそらく漫画、ケイはイヤホンとメガネを指差す。


「あとはもう……」


 私たちはバンッと扉を鳴らし、部屋を出る。


「「大人の財力に頼るしかない‼」」

翆「あけまして、」

全「おめでとうございます!」

翆「お正月、元気に過ごしてましたか? 私はとても眠い!」

霧「去年……一昨年? まあ、前の年末年始と違って年末はお家、年始に母の実家に帰ってたからね~」

小「翆雨の家での年越しは人生初だな」

翆「そうなんですよ~!」


霧「ハッ! 隊長! ちょうど一年前は二章に移っていますよ⁉」

小「これはマズいぞ霧雨! ペースを上げていかねば!」

翆「コラッ! 隊長はどう考えても私でしょ!

今と一年前は違うからね。週一投稿が目標なんだから。下書きがたまってきたら週二投稿にするかもだけど、しばらくは週一投稿にするから。おっけー?」

霧「りょ(りょうかい)~」

翆「今回もこの辺で、

全「今年もよろしくお願いします!」


同じく変更しました。

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