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藤坪零華1



柿本君が火鞠ちゃんと2人で歩いてきた事にカチンと来た


火鞠ちゃんと仲を取り持つような柿本君の発言が嫌だった


それで

「…なんか、冷めたなぁ…」


などと感情に任せて口走ってしまった


恋愛感情に冷めたわけじゃないし、好きなのは今更どうしようもない


ただ私の大切な人が「取られてしまった」という思いが強かった



それ以外にも豊田先輩、柿本君の幼馴染、歌恋ちゃんにも…とても嫌な気持ちになっている


ハッキリとした嫉妬が怒り、憎しみとなって私の行動を醜くしていった



自席へ戻るも胸はモヤモヤしている

柿本君に弁解しなくちゃ、せっかく仲直り出来たのに台無しになっちゃう…



しばらくすると柿本君が教室に戻ってきた


柿本君…!!♡


…そのすぐ後ろにはデカい女が…


ムカァァ…!!


全身の血液が沸騰したかのように体温が上がってきた


ここに来るまでにきっと色々な話をしながら来たのだろう


耐えられない、私以外の人と…


何喋ってたの!?と問い詰めようとも考えた、柿本君を無理矢理引っ張ろうとも


あの女、笑顔で手を振って…何なんだ、絶交を受け入れたんじゃないのか?せっかく邪魔が消えて少しの安泰かと思っていたのに、これじゃ裏切りもいい所だ


どれだけ他の人が柿本君の事を想おうと、私には到底及ばない、歌恋ちゃんは自動的に脱落してるし、問題は豊田先輩、五次元火鞠の2人だ…


正直豊田先輩は思考が読めない、柿本君に好意がある事は目に見えているけど、詳しくは分からない、本人に聞いてみよう

五次元…アレは距離感が分からない、おばあちゃんの家?があの例の自販機の近くなんだっけ、柿本君と登下校が一緒になる率が高く、日々私の精神は削られている


私がヤキモチでどれほど涙を流したか…ほぼ毎日で数えきれない、ああ、惚れ薬があれば真っ先に柿本君に使うのに、柿本君に求められるってどんな気持ちだろう…


それが叶うなら私はもう死んでも良い…





…現実は私の勝手な癇癪で気まずい現状だ



柿本君、話しかけて来ないとこを見ると、火鞠ちゃんに何か吹き込まれたか、もしくは柿本君も気まずい思いをしているのか、後者なら今すぐに撤回しなければ…


急いで弁明を図ろうと柿本君に視線を送る


えっ…!?


シルエットから何から柿本君の小柄さとは全く違う眼鏡の男…


「どうも〜」


「みっ…宮下君…?」


何故だ何でだどうして宮下君が柿本君の席に…宮下君は柿本君の列の1番後ろの席のはずなのに…


「な…何で宮下君が…?」


「何でって…数学の講座別授業は俺ここの席じゃん…」


あぁそうだった、英語、数学は学年ごとに3つの講座に分かれる

…あまり言いたくないが学力が高い順1、2、3なっている…


1はこの教室だ、他のクラスの人もここに集まってくる


私が考え事をしているうちに柿本君は教室を移動してしまった…


ついでに火鞠ちゃんも、柿本君と同じ講座だ……


「考え事?当ててみようか、柿本君の事でしょー?」


うっ…!!いきなり無神経な人だなぁ…


「…考えてないよ、ただぼーっとしてただけだよ」


「じゃあ何?もう柿本君に興味ないの?」


「……」


そんな訳ないでしょ


柿本君の事が好き好きな事は周知の事実のはず、別に私も隠してないから


ただ柿本君と距離が近い人に色々言うのも違う気がしている

宮下君は出会い頭にいきなり私に告白してきた生徒


男子のアレコレは分からないけど何故か柿本君と仲が良い、小林君も大概柿本君に絡んでいっている印象だけど、宮下君の方が絡む率が高い


私は柿本君以外の男子と極力会話は避けている、必要最低限でしか話さないようにしている、なのに


「藤坪さんのメイド姿楽しみだなぁ〜文化祭が待ちきれないよ〜!柿本君も喜ぶんじゃないの?」


「えっ!?ホントに!?喜ぶかなぁ?へへへ…」


この生徒は柿本君と言うエサをぶら下げてくる

私が食いつかないわけがない、有り得ない


この宮下という男、私が知らない柿本君情報を持っているので正直貴重な存在だ

柿本君に趣味とか好きなタイプとか聞いても


「別に…」


しか返ってこないのだ、悲しい


でも宮下君は色々知っている


「この前柿本君とカラオケ行ったんだけど…」


「えっ!?柿本君ってカラオケ行くの!?何歌ってたの?」


「えっ…?」


ちょっと、引かないでくださいね


「V系とか、ちょっと前のアニソンとか歌ってたよ」


うわぁ、意外だぁ…

私も一緒にカラオケ行きたい!!!!


と、このように宮下君経由で情報が少しずつ集まるという事だ




今は情報集まってもダメなんだけどね!解決しなきゃいけない事があるからね!


この先私は嫉妬嫉妬の繰り返しだろう…少しでも自分を律さないと…柿本君はそんな私のこと好きになってくれるだろうか…


おや?

私の心の変化に今更気がついた


今までは私が好きでいれば良い、とだけ思っていたのに今は欲張りになってしまったようだ

恋愛感情から真•恋愛感情になった気分


まだ始まってもなかったんだ、全ては、ここからだ


もう少し、慎重に、しっかり考えて行動しよう

その為に状況を色々と整理しないと…




考えてみたけどコレ、かなり変な人間関係じゃない?

柿本君を主人公とした場合の攻略対象のヒロイン多すぎる気がするんだけど…

ほとんど柿本君に偏っている気が…


でも1番最初はそうだなぁ、豊田先輩からかな、本人に聞いてみない事には確信にならないし


歌恋ちゃん、火鞠ちゃんは後回しにしよう、でも火鞠ちゃん、話し合いがどうのこうのって…

それって結局柿本君の話でしょ…嫌だな、あんなキツイ人と話したくないな、かれこれ今まで結構そういう事あったな…

そういえば火鞠ちゃんのせいで私の好意が知れ渡ってしまったんだった


今更だけど私だってちゃんと順序を踏みたかったんだ…

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