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一方五次元は


ヤバいヤバい…どうしよう


啖呵を切ったが今の状況に本気で焦っている


こんな事なら藤坪ちゃんに便乗しとくんだった…


柿本君も柿本君で何で速攻で仲直りしてんのよ…


無駄に藤坪ちゃんと仲違いしてしまった、気まずいなぁ…

その間にも柿本君と藤坪ちゃんの仲はどんどん深く、何で余計なこと言ったんだろう

変なところでカッコつけというか、プライドで動いてしまった


今からでもちゃんと謝ろうか、いや、まだ直後だしそれは寒いかも、もうちょっと後にしよう、でも2人とも怒ってるだろうな


これじゃあハッキリしないどころかグッチャグチャだ…


やっちゃったなぁ…やっちゃったよ…



…まあ藤坪ちゃんとは元々合わない雰囲気だったけどね

どうしても清純気取ってるのにメチャクチャ恋心漫才なあの感じが苦手なのよね…


嫌な感じな人じゃないのは分かるけど、なんか欲に忠実なんだよね


柿本君と席が隣なのが悪いな…席替えとかしないのかな?しないだろうな…


柿本君があんなにハッキリブチギレるなんて思わないもんな、確かに私が悪いんだけど


ずっと見てたら藤坪の奴、柿本君を連れてどっか行きやがった、ついていこうかな?ダメだよな



「…お前らなんかあったの?」


「小林には関係ないわ」


「バカお前、柿本に関係する事は俺の事案だろーが、言えよ」


なんでコイツに色々言わなきゃいけないんだ…でもちょっと誰かに聞いて欲しいのは確か…相手が小林なのがネックだけどこの際言ってしまおう


「昨日…」





意外と小林は最後まで聞いていた


「なるほどな、別にどちらが悪いとか言うつもりはないけど、お前、この事件がなかったとしても早かれ遅かれ柿本達とは仲違いしてたと思うぞ」


おお?何だ何だ?口調がいつもの変なのと違うぞ?


「藤坪は自分の過ちをちゃんと認めた上で、多分今頃もう直接謝ってるんだろうけど、お前はどうだ?自分のプライドが先行して、あろう事か藤坪まで敵に回して…マジでこれからどうするんだ?アイツらといて楽しかったんだろ?」


「…」


小林がどストレートな正論を言っている事への違和感は拭えないが、本当の事なので何も言い返せない


「…謝りに行こうぜ」


「…でも柿本君は絶交って言い切ってたし、というかヘイトの大半は私に向いていたと思う…藤坪ちゃんとはそうでなくても合わないと思うし…」


「柿本はお前と同じで後悔してるぞ、それにお前はどの道謝るべきだ」


「…聞いてもらっといてアレだけど、小林って根は真面目…?」


急に小林の眉間にシワが寄った


「バカっ、お前ッ、違ぇよ!」


役が入ったのかな


「…とにかく俺からは以上だ」


そう言うと小林はスッと前を向いた


「…一応、ありがと」


「おう」


あ、なんか気持ちが楽になったかも、小林とハサミは使いようって言うからね


よし、柿本君達が戻ってきたらちゃんと謝ろう!









やっべ、昼休みになってしまった、なんか全然近づけなかった


モタモタしていたから柿本君は藤坪に連れていかれちゃった…

なんかさ、柿本君を取って食おうって訳じゃないけど、あの女に取られるのだけは凄い嫌なんだよな


コレって歴とした嫉妬ってやつだよね


凄いモヤモヤする


けど柿本君のことをあまり知らない

趣味とかもあまり分からない

聞いても

「別に何もない」

って答えるからね


いや、無いわけないやん


知らないのは罪ですか?

黙秘も罪にならないの?


それよりも柿本君達の後を追おうか、多分、創作部に行ってるのかなぁと勝手に予想


創作部に向かいながらも思った

中には入りにくいな、なんとなく

コレをキッカケに恋愛関係に発展などというそういった展開も…なくはないよな、なんせあの藤坪の事だから…


周りに警戒しつつ、部室がある廊下を覗く


あ!!


危ねえ!柿本君がこっちの方向いてた


ん?隣の女は誰だ…?



「なるほど、戒ちゃんはそこで色々な女とイチャコラしてんだね」

 

戒ちゃんだと?


アイツは…あの地雷女は、2組の本田だっけ?


え、キモ、なんか柿本君にくっついてるんだけど!


あと聞き間違いでなければ結婚とか何とかって…?


嘘でしょ?


あ、なんかあの女部室に入っていったぞ…


ちょっとムカつくから頭引っ叩こうかな…


「あの…すみません…」


「ん?」


真後ろから申し訳なさそうな声がした、けど別に道を塞いでるわけでも無いからどいてくれっていう意味でのすみませんではなさそうだ、聞いたことある声だなぁ

って


「豊田先輩?どうしてここに?」


「…私、昼休みは、創作部の、準備室で過ごしているんです…五次元さんが、何かを覗いていたので、つい…」


…この人1年棟に来るほどぼっちなのか?


昼休みに何回か創作部の部室には行った事はあったけど…その時もひっそりと準備室に潜んでいたのか…?ステルス過ぎるでしょ


「あー、でももしかしたら柿本君と藤坪ちゃんが先に入ってるかもしれないですよ」


「えっ…あの2人が…?」


「はい、あれから仲直り?したみたいで…でもさっき隣のクラスの地雷女も部室に入っていきましたけど…もしかして、新入部員ですか?」


「いえ…部員の増減に変化はありませんが…」


じゃあアイツ何だ?やけに柿本君と親しそうだったけど…


「部員でもない奴が勝手に入っていいんですか?ちょっと私追い出してきます!」


「あっ…ちょっと…待ってください…」


何故止める!?


「…私の引退も、近いので、部の事は、柿本さんに一任しようと思っています、もしかしたら本当に、新入部員なのかも…あと、余計なお世話かもしれませんが、今五次元さんが入って行ったら、ややこしい事に…」


「うっ…」


それもそうか…中にいるんだもんな…柿本君とはもちろん、先輩の知らない所で藤坪ちゃんとも絶交してるからな…

仮にどこかでばったり会ったりしたら良かったんだけど、幽霊部員の手前、そんなに堂々と入りにくい


「じゃあ豊田先輩、お先にどうぞ!私はその後ろから入っていきます」


「えっ…えぇ…」


うわ、元々どちらかと言えば困り顔の先輩が誰の目から見ても分かるようにハッキリと困った顔をしている

嫌なのか??


「わ、私は…他の方がいるのなら、別のところに行こうかと…」


「…まだ部長は先輩なんですから、堂々と行きましょう!ほら!」


「わっ…わっ…!」


半ば強引に先輩を引っ張り部室へと向かう


気まずい1日間、ここでケリをつけてやる…!

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