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創作部の先輩達

藤坪、五次元は文化祭の衣装のチェックで、豊田先輩は就職活動の面接練習?があるらしく少し遅れて部活に顔を出すらしい


だから今日は俺1人

しかし創作部、どいつもこいつも発育が良いって言うか、出てるところは出てるっていうか…本当にね、目のやり場に困るんだよな


って苦情を本人達に言えるわけもなくって感じだ


もうさ、無理矢理男子部員増えてくれないかな


属してる身でこんな事言うと傲慢かもしれないが、綺麗どころだぞ?

なんで誰も希望者がいないんだ?五次元や藤坪がブロックしまくっているとか?…まさかな?



「あーっ!柿本君だ!柿本君でしょ?」


女の声、聞いたことがない声だ

俺の名前を知っているのか?


恐る恐る振り向くと見た事ない女子生徒がいるではないか


…低身長が言うのもなんだが、小さいな、この人


ていうかウチの制服着てるけどそもそも本当に高校生か…?中学生に見えるぞ



「あのー…ここは創作部でして…部長は今いませんがー…いてっ」


いきなり頭を小突かれた

何すんの!?


「あはは〜知ってるよ、私が幽霊部員の森脇だよ〜真紅から話聞いてるでしょ?」



「森脇って…副部長の?」


「そだよー、ちゃんと会うのは初めてだね、ていうか喋るのも初めてか」


「って俺入部してからだいぶ経ってますけど…本当に全然来ないんですね」


「そりゃあ私だって来たいけど、何せ生徒会役員だからね、メチャクチャ忙しいんだよ」


にしても忙し過ぎだろ生徒会


「しかし柿本君、部長引き受けてくれたって?漢気あんねぇ!」


引き受けたって言うか押し付けられたって言うか…

別にやりたくてやるわけじゃないことはわかって欲しい


「ところで柿本君、入部希望者が増えない事に違和感あるでしょ?特に男子が全く来ないなって…」


「おっ…!」


まさにさっきまで考えてた事なので思わず声が漏れてしまった


そして森脇を名乗る生徒は隣に腰掛けた

そこ藤坪の席だけど、良いか別に


「分かりやすい子で助かるね〜説明するよ、私が阻止してるからだよ、特に下心があるような奴にはね」


阻止だって?何してんのこの人、人手が足りなくてヒィヒィ言ってるんじゃなかったの!?


「それって…」


言おうとしたがその前に森脇先輩の小さな手でそれは阻止された


「まあ聞いてくれ、人手が足りないならそれは逆効果だと言いたいんだろうが、コレにはちゃんと理由があるんだ、単純に、不純な動機で入ってくるような奴は戦力にならないからだよ」


うわ、何その追記する必要ないほど単純な話


「もちろん入部希望者は今年だけでも何人かはいたけど、真紅じゃあ不純な奴がいたとしても断れないからね、私が根回しして少し調べて不純な奴は抹消してるんだ、裏で」


そんな事して良いのかよ…そんな権限あるのかよ…


「もちろん君のことも吟味させてもらったよ、まあ、特に何もなかったから受理させてもらったけど」


だろうけどさ、これで勘違いされてたら絶望しかないわ


「しかし君は…」


顔を近づけジィーと見つめられる


やめてくれ、まだ全然女子には慣れないんだ


俺は慌てて顔を背けたがこの人、アイドルみたいな顔つきをしている、明らかな可愛い系だな

五次元と豊田はクール系、藤坪とこの人は可愛い系、だけど藤坪とも系統が違う


…他の人と比べて出るところは出てないが…


パシン!


「いてっ!!」


また頭を叩かれた

暴力の化身か?


「今私の胸見てただろ!他の部員と比べて胸がないなぁ…じゃあないんだよ!真紅、藤坪、五次元がデカいだけで私がない訳じゃないぞ!」


…大体考えてた事は合ってるから叩かれても仕方ないわ、恥ずかしい


「ったくこのエロガキが…目は合わせられないくせに胸は凝視すんだな!本当に失礼な奴だなぁ!」


返す言葉もございません


「ほら!」


「はい?」


森脇先輩は両手を広げている


「揉みたきゃあ揉めば良いだろ?確かめてみたら良い」


「はい?」


ちょっと本当に訳がわからないので再び聞き返す


「そりゃあね、アイツらよりは足りないかもしれないが、あるにはあるからな、良いよ、部長を引き受けてくれたお礼として好きに揉めば良い、好きなんだろ?胸」


先輩だけど…

バカじゃねえか?コイツ


「ほら、早くするんだよ!誰か来たら言い逃れ出来ないだろ?」


「結構です!僕は作画の続きがあるので!!」


「ウソこけ!!さっきから何も書いてないじゃあないか!!」


「先輩が要らん事をベラベラと喋るからでしょう!」


「要らん事ってなんだ!!私は創作部副部長と生徒会議長として…あ、真紅…戻ってきたんだね」


真紅?入口を見ると豊田先輩が立っている


「あ、部長、お疲れ様でーす」


「えっと…あの…入ろうとしたら、言い争う声が聞こえて…それで…その…」


「あー、違う違う、全然喧嘩じゃあないから大丈夫だよ〜ねえ、柿本君」


「ええ、まあ…」


豊田先輩可哀想、勘違いとは言え、完全に震えているよ、いや、内容が下らないプラス悪意がないだけで口論は口論なのだが…


「真紅は面接練習だったよね?どうだった?」


豊田先輩は分かりやすく、項垂れた


「…声が、小さすぎるのと…緊張で、何を言っているかわからないので、また後日、補習だそうで…身近な人に、練習相手になってもらいなさい、って…」


うわぁ、悲惨だ…俺もそうなるのかな…?


「えー?そこまで言われてどうしても就職希望なの?」


進学するにも面接はあるだろう、分からないが


「私は…働いて、少しでも家にお金を、入れたいので…」


うわぁ流石だ、すごい立派な人だ…


「でも就職するなら面接は抑えとかなきゃね?…そうだ、練習しとく?柿本君が相手で」


「え?俺がですか?」


「君以外に誰がいるのさ、私は生徒会に戻るから、よろしくね!それと柿本君、私の事は創作部の守護者と呼ぶように!また会おう!」


そう言い残し森脇先輩は走り去っていった

何だアイツ


「…あの…柿本さん、お願いします、練習に、付き合ってもらえますか…?」


「マジっすか…」


「…マジです」



あまり表情では分からないが、どうやら本気らしい


「でも俺も役に立てるかどうか…」


それもそのはず、俺もれっきとしたコミュ障だからだ


「お願いします…柿本さんが私と喋る時、胸ばかり見ている事、誰にも言いませんので…」


俺そんなに胸ばっか見てたの!?

あまり目合わせられないからだけど…マジで今度から気をつけよ…


「…すみませんでした、して、俺は何をすれば?面接官になってみれば良いんですか…?」


それもおかしな話だ、向こうの方が2年も年上だ


「あの、柿本さんとは同じコミュ障同士だから…話をしていれば慣れると思いまして…」


うーん、事実だけど傷つくぞ

そもそもいまだに敬語だしな、面接の時は良いけど、全然慣れてないじゃん

俺でさえ少しで慣れたのにな

あとは声量だよな、声に関してはすぐにはどうしようもないか…


「え、えーっと、メッセージでは色々やりとりはしているけど…実際だとあまり会話しないですもんね、やっぱり喋りにくいですか?創作部の連中相手にも」



根本に面白い部分はしっかりとある人なのだ、だからこそ少しでも実際に生かして欲しいとは思っている


「…そう、ですね、あまり信じてもらえないと思いますが…柿本さん相手なら、そこまで緊張は、しないと思います」


俺がコミュ障だから、だよな


でも他の女子とコミュニケーション取りにくいのは分かるかも、やはり同性でもそこは変わらないのか


「でも私が思うに、柿本さんはコミュ障にしても、種類が違うと思います」


コミュ障に種類ってあるのか?


「柿本さんは、私と違って、他人としっかり喋ることが出来ます、ただ人間に不信感があるだけで…私は…いまだに塞ぎ込んでいるから…」


そうなのだろうか…塞ぎ込みに関しては俺も大概だと思うのだが…

でも先輩の言う通り、これは優劣では決してなく、種類が違うのだろう

俺は自分に自信がないが故に他人を自ら遠ざける、卑屈に卑屈を重ね、他人を信用できないのだ


いまだに現在置かれている状況には納得はしていないし、信じられていない有様だ

いくらか会話は出来るようにはなったが…


「柿本さん、私、柿本さん相手なら、変われる気がします、勝手なお願いですが、私と、その…」


なんか雲行きが怪しくなってきたぞ…

言わないよね?そんな事…


「と、友達に、なってもらえませんか…?嫌なら忘れて下さい…すみません…」



俺完全に自惚れてたな、調子に乗ってたわ


友達ね………友達??


思い返せば出会ってすぐに連絡先を交換し、かなり多くのやり取りをした、部活でも毎日顔を合わせ、校内でも会えば軽く会話をする


大前提に先輩後輩と言う立場があるとしても…


「先輩、俺達は元々友達だと思います…」


「えっ…?」


「確かに先輩、後輩ですが、それ以前にメッセージのやり取りも激しかったじゃないですか…最初から結構砕けた感じで…そもそもそこから始まってたんじゃないですか…?藤坪とかには普通の文章らしいですが…」


豊田先輩はいきなり前回の砕けた文章を送ってきた、俺なら絶対真似できない


「それは…ネットのクセで…ついつい…でも不思議と抵抗もなく、柿本さんにはいつもの感じで、送ってしまっていましたね…何ででしょうね…」


一瞬だけ豊田先輩が笑ったような気がした


(胸ばっかり見たりしない為、顎の辺りを見るようにしているぞ!だから見えているには見えているが表情はあまり分からないぞ!)



「友達…良い言葉ですね、柿本さん、不束者ですが、改めてよろしくお願い致します…」


先輩が深々と頭を下げるもんだから釣られる


「いえいえ、こちらこそ…」




「え?何そのセリフ…結婚するの?」



「そこまで進んでいるなんて…聞いてない…あーー!嫉妬嫉妬嫉妬!!」



悪寒と電撃が走った


声の方向には雷神風神コンビ


五次元、藤坪が並んでいた


コイツらいつも変なタイミングで現れるんだな!

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