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どちらのメイドが

結局クラスの出し物はメイド喫茶となった

メイド喫茶か…

裏方なら関係ないけど、なんかキラキラ眩しそうで見てらんねえよ…


と、突然俺の視界にメガネの男子が現れた


「柿本君、なんで君もメイドやるって言わないの!」


なんだ、宮下か


「なんでって…俺がやったらおかしいでしょ」


「良いじゃん、似合うと思うけどな〜」


似合う訳ねえじゃん、俺は裏方って決まってんだよ


「まあ、俺と裏方頑張ろうね〜…しかし、藤坪さんと五次元さん、そして山葉先生のメイド姿楽しみだね〜」


隣にいる藤坪は明らかな愛想笑いをしている

それはそれで感じ悪い


「コレさぁ、誰が一番人気出るのかな?藤坪さんも五次元さんも人気だけど好みは分かれるよね」


…確かに?

俺にとってはどちらも害悪だが


「宮下はどうよ?どっちが好みだよ?」


本人(藤坪)がいる前であえてその質問をしてみる


宮下はうーんと唸り、眉間にかなりの力を入れる

そんなに考えることかね?


「いやぁ…見た目はどちらも申し分ないけど…」


「でもコイツの方がどちらかと言うと腹黒いぞ」


俺は藤坪に指を刺しそう言い放った


「ちょっと!」


パシッ


藤坪に肩を叩かれる


「あははっ…」


宮下の奴も気まずそうに愛想笑いをする

さらに続ける


「例えて言うなら、藤坪さんは無双、五次元さんは無敵、かな」


意味合い同じじゃないか…?


「例えられてないじゃん…無双と無敵、何がどう違うんだ…?…あ、もっと良い例えがあったぞ

藤坪、五次元はどちらも性格悪いけど、藤坪は猫被りで五次元は普通に性格悪い!どうだ?」


宮下、藤坪の表情がひきつっている、明らかに


「…普通に性格悪いから思いっきり叩いて良いよね?」


背後から巨大な気配が…

気配以前にコレは五次元の声なのだが


「ねえ?叩いて良いよねえ?柿本君?」


ニコニコした五次元が俺の真後ろに立っている


「…何笑ってんの?」


「怒っとるんじゃ!」


ゴキンッ!!


「うっ!」


割と洒落にならないほどの強烈な手刀を頭に喰らった


「か、柿本君っ!火鞠ちゃん、暴力はダメだよ暴力は…」


「…じゃ、じゃあ俺はこれで…」


心配をする藤坪と痛みに顔が歪む俺を尻目にそそくさとその場を立ち去ろうとする宮下

お前がそんなに薄情な奴だとは思わなかったぞ!


「おい待てメガネ」


「お…俺…??」


「お前しかいねえだろ宮下ボケ」


あれ?五次元、宮下に矛先が向いてる?なんで?

ていうか口悪っ怖っ


「…アンタが変な話題出したからこうなったんでしょーが!ていうかアンタの発案でメイドやる事になったんだから…」


「いや、理不尽だよそれは…五次元さんもノリノリで立候補してたじゃんね!」


「口答えするんじゃない!」


「違うよ!これは反論じゃん…」


俺を挟んで些細な口論はやめてくれよー…藤坪の奴もかなりオロオロしてるじゃないか…


「オイ!何ケンカしてんだよ!?」


颯爽と現れたのは小林


「…また変なのが出てきちゃったよ」


変なのとは小林の事か?

今は救世主と呼べ!


「小林君は藤坪さんと五次元さん、どっちのメイドが人気出ると思う?」


宮下?


「…俺は柿本がやった方がいいと思う」


小林?

ていうか話し合いの時に俺を推してたのはお前か!


「それは私もそう思う」


藤坪黙れ


「なんでやんないのか不思議なくらい」


五次元も黙れ


なんか話の流れがおかしくねえか?


「…つーか、それはどうでも良いだろ!五次元、お前なんで宮下にキレてんだ?」


良かった、小林が軌道修正してくれた


「コイツがどっちのメイドが良いか聞いてくるから…」


「俺は柿本君に聞いたんだけど…」


「噛み合わねえな?どっちかが嘘をついてるな、五次元、お前だな」


まあ、嘘ってわけではないがおおよそクロは五次元だ


いや、俺の性格悪い発言か…


「小林君、違うの、柿本君が私達の性格の事を悪く言ったりして…」


「藤坪!!」


それを聞いた小林が眉間に皺を寄せジリジリと近づいてくる

怖っ


「柿本、そうなのか?」


う…ここでウソこいてもバレるし…


「う、うん…」


やばいな、自分の発言には責任持たんと…いや、でも俺は本当の事だと思うから別に悪気とかもなくて…


ここでシラを切っても証人が多すぎる、正直にありのままを白状した


怖い顔の小林は最後まで黙って聞いていたが


俺、殴られるのかしら


「…まあ、それは置いておいて、なんで宮下が責められてたんだ?」


うわ、スルー!?



「ちょっと小林!アンタ柿本君に甘すぎない!?狙ってんの?柿本君を狙ってんでしょ!?」


「ば、バッカヤロー!滅多な事言うんじゃねえ!!」


「うわ、動揺してんじゃん、わっかりやす!」


…これは本当に高校生の会話なのだろうか…


五次元と小林がじゃれつきに来ただけかよ



「それはそうと、メイド服は被服部に頼むんだけど、こうして欲しいとかなんか要望ある?」


なんだ、最初からそういう用事だったのか、宮下め、まわりくどいな


「特にないかな」


「えーー?藤坪さん、マジで!?自分が着るんだよ!?ちょっとくらい要望言おうよー!」


「いや、私は本当に大丈夫だから…ははっ」


コイツ絶対イライラしてるじゃん


「ええ〜…ショック…じゃあ五次元さん」


「特に無し」


返事早…

宮下の質問はかなり大事だと思うけど…

2人とも特にないって事はお任せになるって事だろ…?


でも君らそれで良いのか?このままだと多少宮下好みのメイド服にカスタマイズされて発注することになるかも…


「じゃあ早速採寸を…」


宮下がメジャーを取り出し、五次元に覆い被さろうとするも埃のように軽く吹っ飛ばされた


「キモっ!採寸はアンタの仕事じゃないでしょ!用が済んだらどっか行く!」


しっしっと手で宮下を追い払った



ところで…


「さっきから君ら消極的なように見えるけど…自分からやるって言ったんじゃん?」


藤坪が髪を触りながら


「…柿本君も一緒にやる事前提で発言してたから…」


などと腑抜けた事を言いやがった


更に


「私も」


五次元まで便乗した


それを本気で言っているのであれば俺という人物への理解が足りなさ過ぎるぞ

俺は、やらないよそういうのは

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