あなたに刺され
刺さってくれたら花開くから、
今日も綿毛を吹きかける。
氷みたいに頑固なあなたに、
春の陽気も効き目なし。
だからわたしは綿毛を今日も、
嫌がるあなたに吹きかける。
だけどわたしの綿毛の先も、
同じくらいに硬いかも。
ごめんね。
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たんぽぽの綿毛は繁殖しやすいように、飛んだ先で地面に刺さりやすい形をしている。
私の言葉が相手に刺さってくれたら、きっと良い方向に行ける。
そう思うからこそ、私は相手の心に刺さるように、言葉を尖らせてしまう。
でも、頑固な相手をさらに頑固にしてしまうだけで、全然効果はない。
でもそれに気付けていないから、さらに刺々しい言葉をぶつけてしまう。
それに気付けた時、相手が硬いのではなくて、自分の言葉のほうが硬いんだと悟って、柔らかくて優しい言葉を届ける。
そんなイメージ。