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幻水峠  作者: ハルカ
1/1

幻水峠へ…

めっちゃファンタジーです。一気にここまで打ったため、誤字脱字があると思います;;;すみません

m(_ _)m

ちょっと説明不足のシーンもあるかもですが、気軽に読んでください。

ソーメンはもぅ飽きた。

冷や麦に目を輝かせる時代はもぅ過ぎた。




とにかく暑い。昼飯は毎日毎日ソーメン。

頭の中が…

ソーメンソーメンソーメンソーメンソーメンソーメンソーメンソーメンソーメンってカンジだ。


アイス…でも食うか、と思い、冷蔵庫のあるリビングへと俺は向かった。が、あいにくガリガリ訓もパピ子もなかった。ま、こうなったらコンビニで立ち読みでもするかな!

俺は財布を(全財産158円)を取りに自分の部屋へ戻った。


がっふ!


ドアを開いこうと思い、ドアノブをひねったら、ドアノブが外れた。

おもいっきり前のめりに突っ込んだ。

うーわ、ダサ…


家に誰もいないとはいえ、けっこう羞恥心が…


「お兄ちゃんが…、死んでる…?」


起き上がる前に妹に見つかった。


あぁ、妹よ、いつ帰ってきたんですか。ってゆーか、こんな姿見ないでくださいお願いします。

そもそも死んでないし。


「お兄ちゃ…ん、…起き上がらない…?わぁぁああん!お兄ちゃぁぁん」


なんかものすごく起き上がりにくい雰囲気になってしまった…。

うつぶせにつぶれたカエルのような格好の俺は本当に死にたいよ3秒くらい!


「お兄ちゃん…まだこの前かした150円かえしてもらってないのにっ…うぅ…死なないで…。死ぬんなら、一発殴らせろぉ!」


グオォォ…っという効果音とともに固く握られたグーが俺の頭に……激突する前によけた。


「ひいぃ!たんま、たんま!生きてる!俺生きてるから!」

「え?どうしたのお兄ちゃん!こんなトコで寝てると風邪ひくよっ」


にぱっと笑って、何事もなかったかのようにグーをさっと開いて後ろに隠した。

「あ、あぁ。そーいえば150円まだかえしてなかったよな…。ほい、今、かえすから」


残金、8円。コンビニ、あばよ。立ち読みどころかアイスも買えねー。チロ留チョコでさえ買えねー。


「わぁい!よかった、忘れてなくて!ありがとぉ」

と言い、らんらん鼻歌を歌いながら部屋を出て行った。


怖ぇ。妹怖ぇ。


ため息まじりに俺は足下に目をおとした。


ぐしゅ。


『うあぁあああぁぁぁぁぁぁ』

(声にならない叫び)

お、おおおお俺の大事に大事に大事に大事にしてたミラちゃんのフィギュアがあぁぁ!!


さっきの妹のグーをよけるときに踏んでしまった!

そしてさっきからずっと踏んでいたぁぁぁ!

開けるのすらもったいなくて、触るのすらもったいなくて、箱ごと飾ってたのに…。どうして今日に限って床に置いておいてしまったんだ!掃除なんてしなきゃよかった。戻れ、時間!過去の俺、comeback!

限定プリズム仕様のキラキラの箱はボッコボコ。

中を見てみると、愛するミラちゃんが頭無し状態で入っている。


頭の部分は床に転がっていた。こんな姿になりながらも、ミラちゃんは笑っていた。まぶしすぎるくらいの笑顔で。


ミラちゃんのブロンドのウェービーロングヘアが、サイドで結った部分で折れていた。

そして、ほっそりとした美しいラインの足首も……。


うぁあああぁあ!


俺はなんてことをしたんだぁ!

とんでもない無礼をぉぉぉ!

頭を壁に打ち付けて俺は、男泣きに泣いた。


ミラちゃんは俺の愛する女の子なんだ。誰よりも可愛いくて誰よりも美しい、俺の女神なんだ。

それなのに、俺はぁぁぁ!



今、大人気の深夜アニメ、「幻水峠」そのアニメの主人公がミラちゃん、ことミラティス・マイン。

ミラちゃんは、異次元に存在する、幻水峠という場所を護っている神のような存在。

水を自由に操り、幻水峠を支配下にしようとする、悪役と戦うシーンがとてもかわいくて、アニメ「幻水峠」のファンの半分は、ミラちゃんファン!


ミラちゃんはとってもキレイなブルーアイで、吸い込まれそうになるほど純粋な瞳なんだ。

水色と白を基調とした、フリルとレースがいっぱいのドレスがとっても似合っていて……とにかく!

萌えなんだ!


俺は超限定フィギュアを手に入れるために、わざわざ広島から飛行機で秋葉原まで行って3時間も列に並んでまで手に入れたのに…。

1/4スケールのフィギュアだよ、2万円もするのに!

ごめんね、ミラちゃん…俺のせいでこんな姿にしてしまって…。


俺は、ミラちゃんの床におちていた頭を拾い上げて、再び泣いた。


そのとき、ミラちゃんの瞳が、青白く光った。青白い光が、俺を包み込む。


一体何が起きたってんだ?!


まぶしすぎて目があけていられない。



しばら目を固くとじていたら、すでに光は消えていた。

そっと瞼をあけると……


俺は、『幻水峠』にいた。


えッッ?!ウソだろ?!


何これ?夢?


ミラちゃんのこと考えすぎて幻覚見てんの?


そこは、アニメ『幻水峠』と同じ世界が広がっていた。幻覚にしては鮮明すぎる。


幻水峠は、全てが水でできている。

木も草も花も。手からすり抜ける水ではなく、個体のような水。

ミラちゃんはそれらを液体にすることもできるけど、個体にすることもできる。木や草のように。

水でできた個体=氷ではない。

水のようにぷるんとしていて、氷のように固くはない。

不思議なものだ。


ってか説明してる場合じゃねぇ!


一体、俺はどこにいるんだ?


そもそも、俺の部屋じゃないのか?ここは?!


「誰?かな」


美しく透き通る、ピュアなソプラノ。

地面も水でできているから、足音はしない。

真後ろで、水の地面が、ぷるんと震えた。


「え…?」

くるりと振り返ると、そこには、ふわりとしたドレスに身を包んだ、ミラちゃんがいた。


「え、え?…み、ミラちゃん!」


思わず、ミラちゃんに抱きついた。


なんて最高の夢(幻覚)なんだろう!


ミラちゃんだミラちゃんだ!


「ひゃああぁぁあ!」


ぱちーんっ!


…平手打ち、だ。

かなり優しい平手打ち。

でも、ミラちゃんに平手打ちされてしまった。


これって夢だよな?

夢って、大抵自分の願望通りにいくもんじゃなかったっけ?

「や、やめて、です!貴方は一体誰なの?かな」


「ミラちゃん?」


「ふぇ?どうして私の名前を知ってるの?かな」



「そりゃあもちろん、ミラちゃんファンクラブ会員No.一桁の俺…いや、僕ですから!あ、スリーサイズだって完璧に……」


ぼぐほぁ!


殴られた。


グーで。


さっきの平手打ちは痛くなかったのに…

なんか、グーはめっちゃ痛い…。


なんでぇ…?


「ミラちゃん、何するんだよぉ~。俺はこんなにもミラちゃんを愛してるのに」

ミラちゃんは、顔を真っ赤にして、ぷるぷる震えだした。

そんなにも感動的だったかな、俺の愛の告白!


「いやあぁぁ!変態っ!やめて!私に近寄らないで!かな」

バッ、と両手を前に突き出し、


「水よ、我が忠実なるしもべよ…私の声をききなさい、私の元へ集まりなさい!」


と叫んだ。これって、ミラちゃんが敵と闘うときに使う呪文…!

え?何、もしかして敵と判定されちゃった系??


なんて考えてる間に、ミラちゃんの元に集まってきた水が、俺目掛けて襲ってきた。


マジかよ!


あっという間に水に飲み込まれた。


あぁ、アニメでもこんな感じに敵キャラがやられていってるよな~。


苦しい…。


息が、できない。


ミラちゃん…み、ら…。


「楽しそうね、ミラティス・マイン」


不適な笑い声とともに、よく通る、ソプラノ声がきこえてきた。

ソプラノなのに、どこか低く、嘲笑の混じった声だ。

朦朧とした意識の中だが、はっきりわかる。


この声は、ミラちゃんのライバル…

敵キャラの、キルビス・クルート!


ミラちゃんと同じくらいファンがいるんだよなぁ…。

絶対ミラちゃんの方がかわいいのに!


「キルビス!何の用?かな」


「私も仲間に入れなさいよぉ。楽しそうじゃない、そのヴュアーニ虐めるの」


ヴュアーニ?なんだそれ。一度もアニメに出てきてない単語だぞ?


ってかそろそろ…マジで、死ぬ…。


俺は、固く目をとじた。


「ヴュアーニ?って言った?かな」


「そうよぉ」


ぴたりと、俺を包み込んでいた水が止まった。

そして、だんだんと水が引いていった。


「あ、あの~…ちょっといいですか?」

俺はいてもたってもいられなくなって、声をかけてしまった。

2人に。


「何よ、ヴュアーニ」

「何、かな」


「2人ともヴュアーニ、ヴュアーニって…一体俺は何なんだよ?」


「…もしかして、この世界の人間ではないのかしら?」


「え?キルビス、本当?かな」


「もちろん、俺はこの世界の人間じゃないよ」


「うそ!それじゃあどこからきたって言うの?!かな」


「…日本、かな」


「私の口癖まねしないで」


「あ、ごめん。日本だよ」


「そんなとこ、知らないわ」


吐き捨てるように、キルビスが言った。

「そういえば、虐めごっこはもうおしまい?」



「だって…これ、ヴュアーニ…なんだよね?だとしたら…」

「そうね。だとしたら…貴女が幻夢世界の支配者になれるわね。もちろん、アタシだってね」


「ありがとうキルビス。お礼を言うわ。かな」


「あらぁ、気づいてなかったの?とんだお節介しちゃったわ。…でもね、アタシだって支配者になりたいわ」


俺を抜きにして、会話がどんどん進んでく。


ってかびしょ濡れで寒いんだが…。


シュン!


何かが、ものすごいスピードで、俺の頬をかすめた。


一瞬、すごく冷たかった。

だけど、すぐに温かくなった。

そっと手をあてると、どろりとした感触が。


血だ!


さっきの頬をかすめたやつって…。


そういえば、キルビスは幻蒼氷海を護ってて、氷の攻撃をするんだった!


ってことは、氷だ!

あれって、デカいサイズだと簡単に殺すことができたんじゃなかったっけ…?

ほっぺがジンジンしてきた。


「痛い?痛いわよねぇ、ヴュアーニさん」


「や、やめてよ!傷つけないで!かな」

「なによ、さっきまでこいつを殺そうとしてたの貴女じゃない。ヴュアーニだって知ってから言わないでちょうだい」


「うぅっ…」


この後もちょくちょく連載していきます。

少しでも共感&面白いと思ってくれた方は続きが更新されたらぜひ読んでくださいね('-^*)/

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