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え?魔法はマナ操作の技術が本質で属性魔法は邪道なんだが?〜俗に言う無属性魔法が最強。異論は認めない〜

作者: さちえ

 今日も今日とておれの最強魔法議論に突っ掛かってくる輩が現れた。

 どうやらS級冒険者として名を馳せる獄炎の魔女ことイザベラと言うらしい。


 「あなたが無属性魔法が最強なんてトンデモ理論を振りかざす、エセ魔法使いね?最強は火属性魔法よ!あなたの認識を正してやるわ!」


 論より証拠と毎回毎回実演で相手の魔法をおれの魔法でぶちのめしてきたら、今回はS級冒険者が出張ってきたよ…

 こいつもぶちのめされた話以外の部分何も聞いてなさそう…

 誰でも分かりやすいように噛み砕いて説明してるのになぁ…

 これで何回目だよもう…


 両手では足りないくらいの強さ議論における無属性魔法の優位点について口頭説明に疲れたおれは、

 今回は抜かりなく羊皮紙に記述した簡易的な書籍を用意していた。


 「イザベラ。まずこれを読んだ上でつっかかってくれないか?もう一から口で説明するのは疲れた。」


 イザベラきーきーわめくが目を閉じて両手で耳を塞ぎ、無反応を徹底して数分、イザベラが大人しく書籍を読む気配を感じ、目を開く。


 「何よこれ…魔法はマナ操作の技術が本質で、属性魔法はマナを転換して自然現象を再現しているに過ぎない。転換の過程を挟むため、発動は遅くなるし、複雑なため使い手は限られる。…ですって?

 こんな魔法の解釈、魔法学校でも聞いたことないわ…」


 イザベラは夢中になってくれたようで黙々と本を読み続ける。


 「ええと…、また属性魔法はイメージが大事と言われるが、その結果はよく考えれば無茶苦茶だ…。

 例えば火属性魔法。自然の火は可燃物質が発火温度に達すると起きる現象。一方火属性魔法はなんだ?どこに可燃物質があり、どうやって発火温度に達してる?

 答えは簡単。火属性魔法使いのイメージする火っぽいものの形にマナを加工しているのだ。」


 とまあ、色々おれも書いているが簡単に結論を言うと

 魔法は、空間及び自身のマナを操作する技術。

 マナを移動させたり、凝縮したりする技術ってことだ。


 属性魔法はそれに追加して、自身のイメージに合わせてマナを加工しているってわけだ。

 火属性魔法なら、マナを火っぽい感じに赤色にして、常にゆらゆらしていて、熱くて…みたいなイメージに合わせて加工してるんだな。


 そんなステップを挟むから単純なマナ操作より遅いし、複雑だし、良いことなんかない。

 単純なマナ操作でも、マナを高速でこすり合わせればめちゃくちゃ熱くなるからそれでいいじゃないか。


 あとここからは推論だが

 イメージイメージと言われる属性魔法のくせして

 出力される魔法の形が使用者ごとに大差ないってのが個人的に凄い引っかかっている。

 どんな火属性魔法使いがファイヤーボールを使っても

 せいぜい大小か温度の高低くらいの差しかない。なぜだ?

 イメージと言うからには人によってもっと差が出るはずだろ?


 おれの結論として、属性魔法は、出力結果をサポートする世界的な仕組みが作用してるのだ。

 こんなイメージと魔力量だったらファイヤーボールを出力する的な。


 裏付ける証拠は色々集まってて、

 超古代文明の遺跡の壁画だとか、古竜の話を聞く限り、

 単にマナを操作するだけじゃ勿体ない。マナはどんなものにも変化しうる特性があるから、火起こしとか水の補給とか、物理的にやると面倒なことを魔法で代替しちゃおう。

 という流れで属性魔法ができたらしい。


 さらに、初期は人によって出力される火や水の魔法はイメージによる差異が多すぎる

 かつ、火や水といった自然現象の理解が拙いため、持続性もない

 といった課題が目立ったそうだ

 そのため、規格統一や安定性の観点から、属性魔法使用にあたり、イメージを汲み取って、指定の魔法発動をサポートする属性魔法の処理システム

 その名もアカシックレコードが稼働されたそうだ。


 しかしアカシックレコードも万能ではなく

 例えば規模の上限があったり、応用が効かないなど弊害がある。

 それこそ、最上級クラスの火属性魔法でも一都市を壊滅させるのが精一杯だし、また、一都市を壊滅させることにしか使えない。


 一方単なるマナ操作なら、上限はない。

 やろうと思えば世界中を対象にマナ操作可能だし、何でもできる。しかも早い。

 ゆえに無属性魔法最強。


 と言うことで実演タイムだ。

 「あり得ないあり得ないわ…アカシックレコードなんて嘘よ…」とぶつぶつ呟くイザベラに声をかける。


 「無属性最強は理解いただけたか?異論がなければおれの勝ちだが?」


 「……信じない信じない!うわぁーーー!」


 どうやらイザベラ、流石S級冒険者、無詠唱で火属性魔法を放つらしい

 しかしそれでも遅い。何度も繰り返すが魔法はマナ操作だ。マナがなければ何もできない。

 早速イザベラの周囲のマナをおれのそばに移動。凝縮。これで終わり。

 イザベラの魔法は不発。


 当惑するイザベラに答え合わせをしてあげて実演は終了した。


 その後イザベラはおれに弟子入りするのだった。


 それから、水、土、光、闇の属性魔法使いが弟子入りしておれはハーレムを築くことになるのだった。

 

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