歌姫の正体
そこにはあの歌姫がいた。
「あぁ大丈夫、、、ちょっと痛いけどね、君は大丈夫?」
「大丈夫です、助けていたただいてありがとうございます」
その時俺は目的を思い出した。
「そうだ君に伝えたいことがあるんだ、やっぱり君と、、、」
「助けていただいて申し訳ないのですが、それはできないです」
即答だった。
それでも俺はなんとしても彼女と一緒に歌いたい。
「なにか過去にあったの?理由を聞かせてくれないか?」
彼女は少し考えたように黙り込み話し出した。
「じゃあ私についてきてください、理由を見せます」
「ここって、、、」
「私の家です」
そこには一般的な家よりも少し大きめの家があった。表札には琴宮と
「ご両親がいられるのでは、、、」
「私一人暮らしなんで」
「こんな一軒家に!?」
「はい」
どんな生活しているんだよ、、、
「お邪魔します、、、」
家の中に入ると廊下があり先には、下に行く階段があった。
「こっちです」
俺は地下がある家に初めて入った。
するとそこには防音室があった。
彼女はそこにあるギターを手に取った。
「なにをするの?」
「まぁ見ててください」
すると彼女は激しめの曲を人が変わったかのようにギターでかき鳴らした。
「、、、」
驚きで声も出なかった。
そして伴奏が終わり歌いだす。そこにはあの歌姫からは信じられない強い力のこもった声がでた。
歌姫の片鱗すらない歌声だ。
俺は終始唖然だった。
そして歌が終わった。
俺は歌が終わってもまだ余韻に押しつぶされていた。
「終わり、、、ましたよ、、、」
彼女は息を息切れしながらそういった。
彼女のその声で曲が終わったことに気が付いた。
「君は一体、、、」
すると彼女はこういった。
「私実はギターとベースを持つと歌声と性格が変わってしまうんです」
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
なんてこったい、、、