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1話

もし、この世に不死身の体を持った人間がいたらどうだろうか、皆はそれに気付くか、普通なら気付かず死んでいくだろう。でも、その不死身という存在をどうしても手に入れなければいけない組織があったとする。普通に歩き回って探すなどはまず無理で、と考えると思い浮かぶのは作り出すという事になるのではないか、その不死身という存在を手に入れたいという組織というのが世界機密世界滅亡兵器とされる46を管理することを命じられている組織である。

「何故今頃になってシロちゃんを消去しろなどいいだすんだ!」

「シロちゃんをなんとしても守らなければ」

「でもどうやって?」

「不死身の体を融合させるなんてどうだ?」

「やるしかないか、この前の研究に不死身の結果が出たデータがあったはずだ。探せ!」

などと、研究員が慌ただしくバラバラになり行動を再開する。

———————

「黒上!今回のよんろく件お前が担当しろ!」

「よんろくって滅亡兵器と言われている46ですか!?」

「ああ、他の警部は派遣出来ない、あくまで調査という形だ。できるな?」

「はい!署長!わかりました!」

「よし!では調査を開始しろ!」

こうして黒上融二はよんろくの調査へ向かった。

署長から送られてきたデータファイルに目を移す。よんろくを扱っている研究所は森の奥にあるらしい。早速車のカーナビをその研究所にセットし、研究所に向かった。潜入調査の為にデータファイルに目を移したが、敷地の情報、研究のデータ、他には研究員の情報などしか載っていなかった。肝心なよんろくについての情報がまるでない。(仕方ないか…)俺は研究所のインターホンを押し、応答を待つ。全く反応がない。しばらくしてドアが開く。(これは、よんろくが暴走しているのか?だとするならば、応答なしにドアだけを開ける理由が分かるが…)俺は緊急事態と推測し、開いたドアへと足を運び、研究所に潜入する。研究所内は暗かった。研究所と言ったら白い光で明るいイメージがあったが、ブレーカーを落とさなければならない程に暴走しているようだ。署長から貰ったデータによるとよんろくがあると想定されるのは地下研究室らしい。当然ブレーカーが落ちているので階段しか降りる手段がないのだが、(面倒だな…)ここは1階で地下研究室があるのは地下5階だからだ。俺は潜入調査に不向きとされる感情を抑え、階段へと足を運んだ。異変はそれからだった。何故かは知らないが後ろの階段のドアが閉まった。ブレーカーは落ちていなかったのか?もしかしたら、既によんろくによって研究所システムは乗っ取られていて俺はよんろくの手の平で踊っていたというのか。非常にマズイ。よんろくによる俺のことを殺害しようというルートが完成しつつあるのかもしれない。取り敢えず、このドアだ。開けれなければ俺に未来はないだろう。まずは手始めにこの呪文だな!

「おちむちむランド開演!」

当然ドアはビクともしない。しかし、黒上はここで諦める男ではなかった。

「おちむちむランド開閉!」

すると、ドアは文字通り開いて閉まってしまった。ここに来て悔やまれる。おちむちむランド開開などの呪文があれば俺の死亡ルートをねじることが出来たかもしれないが残念ながらそんな便利な呪文はなかった。(ふざけてる場合か!)こんな事をしていないと気が紛れない。藁にもすがる思いだった。すると、後ろに視線を感じる。決して振り返る事は出来ない。とても怖い!後ろにぴったりと張り付いているストーカーのような感覚が俺の判断を急かす。俺は怖さを誤魔化すように階段を駆け上った。下の階へ行くのは罠である気がした。運命に争わなければならない。この選択がよんろくの思うがツボかもしれない。けれど、俺は自分の選択を信じることしか出来なかった。どの階も扉が閉まっていた。その扉に手を掛けても良かったが、もし、その扉が開かなければ終わりである。故に俺はただひたすら捕まらないようにとその存在するかもわからない存在から逃げるように駆け上るしかなかった。そして、無我夢中に駆け上り、着いたのは屋上だった。俺は屋上の奥の壁まで行き、後ろを振り返ながら拳銃を構えた。そこには、白衣を着た研究員と思われる複数の人がいた。拳銃を撃とうとしたが、研究員相手に撃つことはできない。しばらく硬直した時間ぎ続いた。そこにとても綺麗な銀髪の美しい女性がやってきた。女性と称したが年齢は分からない。しかし、その女性には問題点がひとつあった。その女性は、何故か裸だったのだ。何というか、事件で女性の裸の遺体を何回も見たことがあるので、欲情はしないが…なんというか…(心のちむこがむっきする!)あまりはっきりと言えず曖昧な言葉になってしまっているが、まぁそういうことだ。すると、1人の研究員が慌てたように声を発する。

「しろ様!ここは危険です!」

しろ様?なんだそれ、ならこいつを使うか。

「動くな!何故こんな事をする!?俺は警部の黒上融二だ!そちらに連絡はいっていないのか?」

研究員達は、お互いに視線を送り合い聞いていないというジャスチャーを行う。

「そうか、連絡が来ていなかったのか。今回は、世界滅亡兵器である。よんろくを消去するべくここに来た!よんろくの設置場所まで案内しろ!」

研究員は声を荒げて言う。

「わかった。しかし、まずはそのよんろk…しろ様を解放してからだ!しろ様を解放してくれ。」

よんろくだと?もしやこの女性がよんろくだと言うのか?もし、この女性がよんろくだとするならば、ここで射殺しなければならない。しかし、射殺したとしてもこの研究員達に何をされるか分からない。ここの屋上から突き落とされるかもしれない。そもそも、研究員達がよんろくを匿っていてここへおびき寄せた理由はなんだ?もしかしたら、とんでもない罠なのではないか?乗っかっておくべきか。

「なんだ?しろ様ってこの変態女か?ほらよ。」

俺は研究員達によんろくを明け渡す。そもそも、これは調査だ。何もここでけりをつけなければならないって話でもない。よんろくの正体がわかった事だし。ここは隙を見てこの研究所を後にするべきだろう。焦ってもいい結果を生まない事は警部をやってきて嫌という程知っている。ここの研究員は明らかにおかしい。早いとこ退散するか。

「ここってトイレないのか?場所を教えてくれ」

「案内します。」

研究員の女性がトイレの案内係に立候補する。

「いやいーよ。場所さえ教えてくれればそれで構わない。」

「秋葉。案内してやれ。」

「は!」

秋葉と呼ばれたトイレ案内係は敬意を示し、肯定する。これは面倒な事になった。この研究員達、帰還を許さないつもりか。俺の目論見がばれているならこのまま進むしかないか。(でも、取り敢えずトイレは行っとこー。)映画始まる前にしたくなくても取り敢えずトイレ行っておくあれである。まさにアレが発動している。映画中は必ずトイレに行きたくなってしまう。なんでだろうといつも思うのだが、よくよく考えると、(俺コーラめっちゃ飲んでるやん!)アレは仕方ないのだ。だってコーラの量が多いんだもん!あ、もうこの話いらないね、さーせんしたー。俺は、秋葉に連れられトイレに向かう。

「ここです。」

俺は、トイレに入り用をたす。トイレは既に地下の階に入っており、窓はない。俺は、大便を装い次の策を練る。もういっそ、よんろくと研究員諸共射殺してしまえば話は早いのだが、向こうを策を練っていそうで怖い。もうよんろくを射殺して俺が研究員に殺されるなんてシナリオが1番なのかもしれない。そして、俺は手を洗いトイレを出る。そこには当然の如く秋葉がおり、連行される。

「お前はトイレしないのか?」

試しに言ってみるが、

「結構です。」

まぁ、そうなるはな。秋葉に手を引かれ、研究員達の所へ向かう。秋葉に手を引かれている図が子供みたいで、とても恥ずかしかった。他の研究員達も心の中で笑っているのだろう。

「もう手を引かなくても大丈夫だ。俺は逃げないぞ?」

そう言うと、秋葉は素早く手を離した。俺はよんろくからの視線を感じ、よんろくの方を見ると凄い目力でこちらを見ていた。俺は、余りの怖さに見なかった事にした。そうこうしている内に、地下5階例の地下研究室よんろくがいたとされる場所に着いた。しかし、よんろくは何故かは分からないが人間の姿をしてずっと後ろにいるわけで、あの人間がよんろくで合っているとするならばここの地下研究室は一体何をする場所なのだろうか。すると、研究員は地下研究室のロックを解除する。この先の研究室には何があるのだろうか。ちなみに、ここのパスワードは4646だった。安直過ぎだろ…と思いつつ、研究室内に目を向ける。そして、後ろから頭に打撃を受け、俺の意識は飛ぶ。物凄くうるさい機械音が俺の意識を戻した。そして、俺の脳に激痛が走る。今まで味わった事のない痛みだ。脳汁を吸われ、脳をミキサーでかき混ぜられ、脳が物凄い吸引力を感じるとともに、目もそのままスポンッと、持っていかれそうになる。この感覚はなんだ!?その感覚が終わるとともに俺は立たなくなり、膝が地面に着く。次に俺の目に映るのは、苦しい程にする吐き気とともに勢いよく出てくる俺の内臓だった。そして、俺の内臓がドボドボと音を立てて落ちる時、俺の背中に何かが飛び込んでくるような感覚を覚え…

俺は—————————

私は—————————

「「融合した。」」

あとがき的な奴です。

なんでこんなに長くなってしまったのか。どうしても興味を引くようなタイトルにしたくて、あのようなタイトルになりました。お気づきな方もいると思いますが…タイトルで既にネタバレになってしまっていると!なのでタイトルの部分だけでも物語を進めたくてこのような形になってしまいました。これからもどんどんアップしていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします!

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