2月22日
誰が決めたかは知らないが今日は猫の日である。
また1989年の今日に文部科学省宇宙研究所が”あけぼの”を打ち上げていた。
有名どころだと初代アメリカ大統領ジョージワシントンやショパンが生まれた日でもある。
そんな猫の日だからか帰り道に面白いものを見つけた。
”それ”を彼女にお土産として買って帰る。
こんないたずら心がなければ人間やっていけないのだから仕方ないのである。
仕方ないのである。
「ただいまー」
「おかえりー、ってうわ、なにその顔気持ちわるっ」
彼女は俺の顔を見てそう言った。
「はい、これ、お土産」
「なにこれ、服?」
俺は間をおいてから笑顔で言い放つ。
「ネコちゃんランジェリー、ニャンニャンセットだ」
なにを想像したのか彼女の顔が真っ赤に染まる。
そして彼女の顔から赤みが消え、青く染まったと思ったら、部屋の気温まで下がり始めた。
『人間が惰弱なことくらいとうに知っておる。今日は晩御飯抜きじゃからな?』
俺はその場でコクコクと頷いてから、彼女に外で食べてくると告げてからその場を離れた。
コンビニ飯を覚悟したのだが家の近くにたまたまラーメン屋があった。
中に入るとピンク髪の鬼がいた。
「おお、旦那じゃねーか」
「お久しぶりです。前、主人って言ってた気が」
「それはあいつの前でだけだ。それにここで言ったら、お前が私の主人みたいじゃないか」
あと私に主人はいない、続けてそういわれた。
「おばちゃん、ラーメン大盛りメンカタニンニクマシマシ2つー」
「ありがとうございます。今日は角をはやしてないんですね」
「こんな所で生やしてたら厄介なんだよ、色々と」
へ~と返し、お冷を一口。
「今日は何で外食なんだ? 飯ならあいつが作ってくれるんじゃないのか?」
「ふ~ん、怒らせたんだあいつを、怖かったろ」
鬼さんはそう言いケラケラと笑った。
「あなたも怒らせたことが?」
「いいやないね、ただ俺のために怒ってくれたことがあるんだ。その時に誓ったよ、こいつは怒らせないって」
「ふ~ん」またお冷を一口。
「そんで何で怒らせたんだ?」
「今日ネコの日だろ。それで――の――を」
鬼さんの顔がどんどんと赤く染まっていく。
「ら、ラーメンは、あ、熱いうちに食べたほうが上手いぞ」
丁よく置かれたラーメンで鬼さんは話を遮った。
この手の話題苦手なのかな。
食べ終えたら鬼さんと解散した。
「ただいまー」
本日2回目である。
出迎えがなかったのでまだ怒っているのだろうか。
居間の明かりをつけるとそこには”ネコミミ””ネコノテ””猫型穴あきブラ””猫の尻尾付きショーツ”を装着していた雪女がいた。
彼女は頬を赤らめながらこう言った。
「おかえりなさいニャン」
あとは個人の妄想にお任せします。