2月14日
1936年2月12日、都市で発行されていた英字新聞の広告のキャッチコピーは人々の心を射止めた。
『あなたのバレンタインにチョコレートを贈りましょう』
また、ことわざ『八十八夜の別れ霜』に例えて作られたメイストームデーという記念日が5月13日にある。日本を起源とするこの記念日は、別れ話を切り出すのに最適な日だとか。
メイストームは4月後半から5月にかけて起こる気象現象だとか。
「なあ、チョコレート食べたいか?」
一緒に狩りをしているお仲間さんに声をかける。
「ええぇ? このモンスターを見てチョコを連想したの?」
雪女になんか引かれた。
物凄く引かれた。
「今日、バレンタインだからさ」
「え、自分が食べたくて聞いてきたの? 催促? おねだり? ほらぁ~お姉さんに言ってごらん~、チョコが食べたいですって」
「あ、おいっ。お前のキャラ死んだぞ」
「あ~~」
これで俺が1回、雪女が2回死んだことになる。計3回死んだことによりクエスト失敗となった。
一区切りついたのでこれでモンスターハントは終了となった。
「はいこれ~」
コーヒーを飲みながら一息ついていたら、雪女からラッピングされた物を渡された。
「来月お返しよろしく~」
普通にプレゼントされたんだが。
中身はマフラーだった。
淡い水色を基調としていて、濃い蒼色で雪の結晶の刺繍が施されていた。
細部までこだわっていた。
ホワイトデーのお返しは何がいいんだろうか。