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2月3日

 2月3日の今日は、日本人の記憶には残り続けるが偉人だと思われていない人物、ダグラス・マッカーサーがGHQ民政局に日本憲法草案の作成を指示した日である。

 俺もこの人、偉人だと思っていなかった。それと農地改革した人物としか覚えておりませんでした。

 でも教科書に載っているということは偉人で間違いはないだろう。

 また著名人のフェリックス・メンデルスゾーンの誕生日でもある。

 彼が作曲した『夏の夜の夢』は20と生きれば誰もがかならずしも耳にするといっては過言でもないだろう。

 こう言い換えるとハッと我へと返る人も多いのではないか?

 その中に含まれる『結婚行進曲』。

 結婚行進曲を名前として出したからといっても、俺と彼女が結婚するわけではないのだが。

 ただメンデルスゾーンさんの誕生日で、じゅんに彼を節分の前置きにしただけである。


 そう今日は国民的に鬼の日や豆の日である節分だ。

 和風な行事は大体行う彼女なら今日もまた行われるということだ。

 前置きの通りに結婚指輪を彼女へとプレゼントしたって、異国の文化に疎い彼女は今日という日を、結婚指輪をプレゼントされた日と置き換えるかもしれない。

 「なんとまあ、可愛い娘だろう」と投げかけたりでもしたらもうハチャメチャだ。


 予習として節分を調べてみたのだが、玄関の目前に柊鰯なんて置いてあるわけなかった。

 そんなグロテスクなものなど置いてあったら近隣の住民さんとひと悶着あるに違いないな。

 そう、俺はここにおいて油断してしまったのだ。彼女が何かをしないはずがないじゃないか。


 ドアを開けた瞬間豆を投げつけてきたら結構可愛いかもしれない。そう思いながら家の中へと入った。

「ただいまー」

 靴を脱いで居間のドアを開くと、雪女と鬼が鍋をつついていた。


「あ、おかえり~」

「おう、邪魔してるぞ」

「そんなところで立ち尽くさなくたって君の分は小分けしといてあるわよ」

「なあ雪女。お前の主人っていつもこんな感じなのか?」

「ん~。多分私に友達がいたことに驚いているんじゃないかな」


 額から2本が生えているがちゃんと肌の色は俺と同じだ。

 ただ髪は薄桃色で瞳の色は煌々と燃え盛っているようだ。


 まあ外見が似ていることもあり順応性が程よく働いて、3人でお酒を楽しみつつゲームをし夜を更かした。

 鬼さんは朝の空が焼ける頃に帰っていった。

 

 

*諸説あります



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