プシュケからデミウルゴスまで
泣く女 忌々しい
人に見せる涙をつくるために
食事をする
彼らの同情を引くために
甘くなる
作り話に簡単に心を動かして
その事を忘れたかのように
無駄なお喋りをする
歴史を知って
未来を知ったと思い込む
占いを過去の遺物だとして
愛好する
誰がつくったか判らないものと
自分がつくったものしか好きじゃない
誰かが話すと顔を背ける
好きなものを大声で呟く
自分が全く借り物だってことに
気づいていない
人前で泣く女
涙をつくるのが追い付かなくて
枯れて 死んでしまう