01話「順風満帆のオレ、豚として生きていく!?」
「今日も良い一日だったな!」
布団に入り眠りにつく前のオレは、いつものように最高の日々を噛みしめていた。
親ガチャにも恵まれ財力のある名家に生を受けたオレは、ありとあらゆる教育を受け続け、世間でいうところの「エリート」として日々を謳歌していたのだ。
大企業に就職し年収も20代ながら数千万。友達も多い。まだ奥さんはいないが、はっきり言ってオレが選ぶ側だ。
今日も金持ちやエリートだけが入れる婚活パーティーにいってきた。感触も良く、先に繋がりそうな出会いもあった。
「早く明日が来てほしい。眠る時間がもったいない。」
最高に充実した人生。
明るい未来が約束された人生。
それは思いもよらぬ形で終わりを告げることになる。
眠りから目覚めたオレは、寝ぼけながらもある違和感に気づく。
「なんだ、どこだここは!?」
「目の前に豚が二匹!?」
「誘拐か!?」
わけのわからない状況に、呼吸が乱れる。
しかしエリートのオレは、焦りに対する対処も完璧である。
まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
状況を整理したオレは、ある一つの答えにたどり着く。
ここは現代とは文明の違うどこかで、異世界に転生した可能性が高いこと。
オレがなぜか…。
「人型の豚の赤ちゃんなっていることおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!??」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!???」
「なんじゃこりゃああああああああああああああああああああああああ!!!??」
これは、現実世界をイージーモードで生きていた青年が、突如としてスーパーハードモードで異世界にたたき落された物語。
しかし、この男はただでは終わらない。なぜならエリートだから。
しかと、この男の第二の人生を見届けようではないか。




