第8話:配信アーカイブ#301
:かれこれ五層に到着してはや三日目……
:なんでこの人進むペースが落ちないんだ。
:頸動脈狙って斬るだけの生命系と違ってゴーレム系はコア破壊しないといけないから労力倍ぐらい違うってのに
:つか使いつぶしまくってるのに未だ潰れない霊王の大腿骨凄いな
:あたし一生分の大腿骨この配信で見てる気がする…
「ちゃんと7時間寝たら普通にいけるでしょ?」
:普通ダンジョン内でソロ睡眠じゃ長くて三時間しか無理です。。。
:木の裏とか穴掘って寝るとかそういう発想は無かった
:あんなんで魔物から見つからなくなるんだ、、、、
:穴掘って土を補強ネットで崩れないよう補強して…って大変そうすぎるんだよなあやるのが
:毎度毎度思うんだけど冒険者標準装備であるマジックポーチって大概チートよね
:Aが使ってるのは初心者用のバックパック程度の容量しかない奴だから収納技術がおかしいんだよこいつ
「食料は現地調達って割り切ったら割といけるよ」
:それ初心者がまずやる失敗行動じゃねえかよ
:教範でまず非推奨のやり方をお勧めするんじゃねえよ馬鹿!!
:初心者が真似したらどうすんだ!?
:初心者がこの配信見ることはないと思うけど…
:有志のファンが切り抜き動画作ってくれてはいるけども正直再生数そこまで伸びてないからな
「いつも切り抜き動画作ってくれてる方にはお世話になってます」
:今の時代AIでパパっとやれるから便利よね
:楽、圧倒的楽…!!
:投稿せず自分用にいくつかAの配信切り抜き作ってるわ
:見直すのに便利なのよねAI切り抜きたまに重要なとこすっぽ抜けてるけど
:平気で連日長時間配信やるからなこいつはよぉ
「もうAIで僕の探索動画作れるんじゃない? ……これ、いけるか?」
:供給考えたらAIで切り抜き動画作った方が早インパラ
:まずお前の配信も切り抜きも冒険者しか見ないのよ
:チーム単位で見るものだからな
:その肉大丈夫?
:霊王の肉…焼いたとはいえ常温放置…
:ソロ探索は基本自殺行為と見られるから…
:ぶっちゃけAの実力知ってないとソロ冒険者とか見ないわ
:怪しいのは捨てゾ
「やめとくかあ……ここら辺虫が多いな」
:蟻でっか
:蟻やら幼虫やらと五層の雑魚は狩りやすいんだよな。蟻がちょっと厄介だけど
:成虫になられたら面倒なのと売れねぇのがなあ
:うわ容赦なく叩き潰した
:霊王の大腿骨つえぇ…俺も武器それにしようかな
:よくもまあ使い勝手悪いのに振り回せるな本当
:五匹いたのにもう全部倒しやがった
「うわっ降ってきた!?」
:天井が崩れて幼虫が!!
:蛆がああいう感じに降ってくる映画あったよね
:驚きながらも普通に避けて叩き潰してる…
:ぶっちゃけ潰されるのさえ回避すれば後は素早く倒すだけでいいから楽
:時間かけてたら変態して成虫なるのが面倒なんだよな
「これはカミキリムシのやつだねー、名前覚えてないけど」
:殺すのは楽だけど奇襲で結構殺されるんだよな
:重いからなあいつら
:五分以内に殺さないといけないのがめんどすぎる
:おまけに割と本気で叩かないと死なない
:今日は魔物素材研究所さんいないっぽいね
:まあウッドゴーレムに比べたら別にそこまでではあるんだが
「……お腹すいたなあ」
:あれ採取は?
:虫系は実入りが少ないし、羽化前は素材にできる場所がないし
:おいなんで虫の残骸の前で足止めてんだこいつ
:ねえそのナイフなに!?
:今唾飲んだね君!?
:いやいやまさか…虫だぜ?
「保存食食べるのはできるだけ避けた方が良いからね、仕方ない仕方ない」
:あっあっあっあっ
:おまっお前…お前―!?
:その繭を切り進めるナイフ止めろお前!もう死んでるんだから!!
:でろっと中身出たぁ!?
:指先に出来た膿に針ぶっ刺して押したらああいう感じにぶにゅって出て気持ちいいよね
:50人見てるんだぞお前!?
「……いける」
:いけるじゃねえのよ
:躊躇なく味見してんじゃねえよ
:虫食はいかんぞ!?
:一応一部地域ではサナギや卵を食べることもあるけどよぉ
:こいつ本当配信映えを気にしねぇな
:まあ、Aだし。。。。。
:躊躇なく中身飲み始めた…
:もうこれモンスターと変わらねぇだろ
:確かに状況によっちゃ食べることもあるけどさあ、躊躇すんだわもうちょい
:ヘ、ヘイトスピーチ……
「いや結構……美味しい? こう、ナッツみたいな感じ」
:ねぇーそんなこと言われたらナッツ食べられなくなるんだけど!?
:食事中に見てるってのに虫食うな
:まあ実際カミキリムシの幼虫って美味しいとは聞くけどさあ
:やっぱ絵面のインパクトがとんでもないんだわ
:食事中にダンジョン探索配信見てんじゃねえよ
「うん、旨味が凄い。なんというか、甘味に近い旨味……? こう、カシューナッツみたいな甘さがある。なのに噛み応えが無いから脳みそが混乱するねこれ」
:カシューナッツ味なのかあの幼虫
:そう聞くと美味しそうに……いや……
:進んで食べたくはねぇかなあ
:飽食の時代にわざわざ虫食べる意味ある?
:ちょっと味気になってきた
:正直冒険者以外食べないと思うわ
:冒険者でも普通は食べないわよ!!
:残ったの試しにギルドに納品してみる?
:正直食ってみたいから納品してくれ
「美味しいけど量が凄い……一匹で限界だこれ。……納品したらちゃんと受け取ってくれるんかな」
:〆立てじゃないと臭み出そう
:足は早そうよね
:納品用アイテムポーチに幼虫が吸い込まれ…
:サンクス助かる
:ざけんな
:雀の涙程度の報酬にしかならんぞ
:これでギルドの食堂に常設メニューとして並んでくれると嬉しいんだが
:俺ギルド職員だけど魔物素材仕分け部じゃなくてよかったと心底ホッとしてる
:これギルドの食堂で出されたらもう利用できそうにないよ
「あっ、入らない……そっかこいつ生きてるから」
:そういやアイテムポーチって生きたのは入れる事出来ないんだっけ
:死んでたら質量無視で納品できるけどサナギは生きてるからな…
:じゃあ食べられないじゃん!やだー!!
:じゃあ送られてこない!?やったー!!
「……仕方ない。ちょっと勿体ないけど殺して捨てるかあ」
:中々畜生な発言
:食えるもんを食わず処理ってどうしても抵抗あるよね
:あれ食い物じゃねえよ勝手に食ってるだけだよ
:放って置いたらバックアタック受けるからまあしゃーない
:ちょっと食べてみたかった……




