第67話:配信アーカイブ#486
:Aの良いところって落ち込んでてもすぐに立ち直るところだわ、割とずーっと引っ張り続ける冒険者もいるから本当
:まだ新人だった頃から施行の切り替えは冴え渡ってたなA
:まあ落ち込んでる時間あるなら探索に使えって話ではあるが
:言うは易く行うは難し
「海岸を歩く、なんて子供以来やってないねぇ」
「まるでデートみたいね」
「……子供の頃のA、想像できない」
:のんびり海岸を歩いて魔物が出たら殺す
:魔物殺してるのにそんなノスタルジーに浸れるか普通?
:ああっカニさん真っ二つに!!
:見た目からしてスベスベマンジュウガニだから食べん方がええなこれ
:もう魔物の方を見てすらもいねぇ!!
:この剣ちょっと強すぎナーフはよ
「いやチカちゃんとかマコト君とかの剣も大概じゃん! あと蛇山さんとか!!」
「特殊な能力が付与されているのに比べたら、シンプル過ぎるくらいシンプルではあるのだけれど……」
「それだけに隙とか無い」
:マコトちゃんチカちゃんのはともかく、蛇山さんのは結構隙あるからな蛇腹剣
:使いにくい使用するのに解錠スキル必要引き戻す際に隙が大きいとマジで使いづらいっていつもぼやいてるからな
:あの人浪漫だからってのと蛇だからって理由で無理矢理使ってるだけだからな…それで最前線腫れるの意味わかんないんだけど
:ぶっちゃけダンジョンの奥に潜るってなったらチートじゃんって武器が無いとキツいというか……
:身体能力に服にアクセにで武器チートでってのでようやっとだからな
:そのために転移罠踏まないといけないけど転移罠踏むと死ぬ確率が馬鹿上がるというジレンマ
:ぶっちゃけAの一番のチートは転移罠踏まずに未探索階層の武器を手に入れたことだわ
「いや僕自身は死んでも別にどうでもいいんだけどね? むしろ珍しい世界を見られなかったし、見せられなかったからハズレでもあるよ?」
「……いや正直チチェロをパーティーに加えられたってのが一番のチートだと思うわよ?」
「そうか? あまり強くないんだが」
「チチェロであまり強くなかったら僕たち冒険者全員糞雑魚ってことになるからね!?」
「奥に潜るのが怖くなってくるようなこと言わないで欲しいわ……」
:それはそう
:普段は戦闘に参加してくれないけど魔物の素材全部回収してくれるし、寝るとき警戒してくれるからぐっすり眠れるしで同じ冒険者としてマジで羨ましすぎる
:あの尻尾貫ける魔物現状見てねぇもんな
:過ぎた謙遜は嫌味というが、ここまで強すぎると嫌味にも感じないな
:というかあのチチェロちゃんが自分の事強くないって言う事はつまり……
:チチェロちゃんが勝てない魔物とか俺達じゃ勝てっこないぜ!?
:チチェロちゃんの戦闘シーン見た冒険者みんな「こいつには勝てないわ」って評価なんだからもっと自信持って
「A、その岩みたいなの魔物よ。貝系のものね」
「んじゃこいつ倒してで休憩としよっか。ついでにそいつ食べて」
「毒あるわ」
「この海毒のあるのしかいないのぉ!?」
:今のところ出てきている魔物、クラゲ(変な細菌あるかもしれない魔物捕食済み)カニ(毒持ち)貝(毒)
:探知魔法すげぇ、まだ見つけてもない魔物を見つけるとか……いや俺の知ってる探知魔法と違う
:探知魔法って敵意に反応するもんだったよな?貝の魔物って基本自分からちょっかいかけなければ敵意持たれない筈なんだが
「もうー口の中完全にシーフードの気持ちになってたのにー!! 酷くない!? ねえ酷くない!?」
「そう言われても……仕方ないでしょう毒あるんだから」
「一応毒の無い魔物もいる筈」
:文句言いながら一刀両断
:わあ真っ二つ
:あの…貝殻鉄より硬いんですがあの貝…
:ここの階層に食べられる魔物っていたっけ?
:あれ斬れないし割れないし振動伝えられないしでマジで倒すの大変なのに…
:ちょっと切れ味異常すぎる
:うわあ中からでろんって出てきた
:この内臓の全部に毒回ってるんだよなこいつ。牡蠣みたいで美味そうなのに
:確かにあれは食べられる魔物だが……
「お腹空いたけど持ち込んだもの食べる気分じゃないしなあ……はあ、階層の特産物が食べ放題だった上の階層が懐かしいよぉ……」
「この階層に食べられる魔物なんていたかしら?」
「あれは逃げ足が速い……今回は特別に取ってやるから拗ねるなA」
:優しい
:ダンジョン内でこんなのを理由にワガママ言う冒険者始めて見た
:こんな子供みたいなワガママ言うんだ、Aって…
:今まで出会ってきた魔物を特産物言うな
:ウルタールさんも心当たりない魔物っていったい……
:確かにAのお陰で魔物食結構広まったっちゃ広まったけどさあ…
:スーパーでたまーに猿の顔とか手とか見かけるとぎょっとするし子供泣くからな
「……いた」
「きゃっ、えっどこ!?」
:えっどこ?
:尻尾伸びたぁ!!
:やっぱ凄い勢い
:チチェロちゃんが尻尾を伸ばす時四つん這いになるの…ふふっ下品ですが…下品なのでやめておきますね
:相変わらず目が良い
:ウルタールさんの探知に引っ掛からないってことはあれか、敵意を向ける魔物じゃなくて逃げる魔物か
:確かに自分から逃げる魔物って普段意識しないし、そもそもそんなの相手にする手間考えたら無いからなあ…
:そりゃ心当たりないわ
:ぶっちゃけ採取採掘で得られる分だけで十分稼げるからな
「……刺さった」
「おおー尻尾の先っぽに何か刺さってるねぇ」
「びちびち動いてるのはわかるけどこれは……うわあ」
「うぅん、これは……哺乳類と魚類、どっちだ……?」
:oh…
:ちょっと思ってたのと違うの出て来た
:なんか……えっなにこれ
:青魚に……人間の手足……?
:ぷにぷにの手足が生えてるねえ
:なんですかこれ始めて見たんですが!?
:手足の指の間に水かきみたいなのが見えるのがまた…
:そういや胎児って水かきあるらしいね。これ見て思い出した訳じゃないけど
「これなら食べられる」
「ねえこれ人間の手足よね……? えっ食べ……えっ?」
「いや、人間にしては体毛が薄すぎる……というか、薄いオレンジ色? 人間のものとは別種の奴だよ」
「じゃあ食べましょうかとはならないのよA」
:なんで食べるのにちょっと乗り気なんだA
:流石に人の部分は食べる気にはなれんなあ…
:まあ手足落としたらちょっと大きいだけの普通の魚だから…
「手足がノイズすぎるのよ!!」
「猿の手みたいなものって思えばいいって……まあ、とりあえず手足は解体して納品するけど」
:うわ躊躇なく斬った!!
:もうバラバラ殺人現場なんよ
:躊躇なくいったねぇ腹にねえ!!
:流石にナイフか捌くのは
:うわあ血がでろんと
:割と手つきいいので
:あっ思いっきり腹切り裂いた
:やるやる。難しいよね三枚おろし
「……見た感じ白身魚、みたいだね」
「うわ手足の断面も完全白身魚のものよ、なにこれ」
:なんか、捌かれてるの見てたら普通に食べられそうってなってきたな
:なんかこうも普通に白身魚だとスーパーで見かけた時に手足生えたこれの存在フラッシュバックして食べられなくなりそう
:流石にAも少し恐々確認してたな
:えっこれ食べるの?
:後ろで火起こししてる……そりゃそうか寄生虫怖いもんな
「折角チチェロが取ってくれたんだし、味も気になるしねえ……」
「はあ、あまり気が進まないけど……まあ、魔物ですものね。食べないと損よね」
:この串の刺し方、ウナギみたいに焼くつもりか!?
:なんかこう完全に切り身にされると普通の魚にしか見えないな
:さて味の方はいかに




