第65話:配信アーカイブ#484
「これすっごいスパスパ斬れるんだけど……」
:あんな苦労した飛竜総大将が……
:すごいスッパスッパ斬られていく……
:あたしがあげたロングソード何だったのってくらい簡単に斬るじゃん
:武器NTR……
「これ今の時点で使って大丈夫な奴なのかな?」
「五分で飛竜総大将殺せちゃったものね……」
:Bランク相当のロングソードだとかなり力まないと切れないんだよな飛竜総大将の鎧って
:あれ着たまま飛べるくらい軽いってのに丈夫さ半端ないのマジ意味わかんないんだよな
:でもそれがまるでラードのようだぜ
:総大将が持ってた槍簡単に斬られちゃってたもんな……しかも鉄のところを……
:そこはバターじゃない?
「元々Aはそのくらいの武器を持っても違和感ない技量を持ち合わせていた、問題ない」
「ってことは、Aの実力って四十階層レベルまで通用するくらいの技術ってこと!?」
「いやそれは流石に買いかぶり過ぎじゃないかな!?」
:二十五階層ですらばかすか人死にまくってるんだぞ!?
:これが過大評価なんか俺達には全然把握できない
:まあ、あんたほどの実力者がそう言うなら…
:四十階層がどんくらいの魔境なのかわかんねぇからなんも言えねぇの俺達!!
:やっぱ現状踏破できてる以上の階層の武器って頭おかしいんだなって、マコトのレーヴァテイン然り蛇山の蛇腹剣然り
「再現堕ちされるようなった遺物も結構出るようになったけど、未だに再現できてないものがごまんとあるからねえ……でも僕が手に入れた遺物がこれかあ」
「シンプルな性能でAには合ってると思うわよ?」
:純粋に切れ味が凄いってだけだもんなその剣
:馬鹿みたいに丈夫で飛竜総大将の鎧とかち合っても全然刃こぼれしないってだけでみんな欲しがるよその武器
:特殊な機能が無いってことはつまり突破口が無いってことで、シンプルに力量差で上回らないと駄目ってのは……攻略されづらいんだよ
:再現堕ちされてない遺物って他に何があったっけ?
「……ちょっとここらで休憩しよっか。コメント返しとかしながら」
「なら肉拾っておく。飯食べたいから」
「チチェロ、味付けとかも任せても大丈夫かしら?」
「覚えたから問題ない」
:おっ雑談枠か
:チチェロちゃんが料理する様子を見ながらのコメント返信ってなんとも豪華な
:というかいつの間に料理なんか覚えたんだチチェロちゃん。成長速すぎておじさん泣くよ
:いつの間に覚えたんだチチェロちゃん
「まあ同棲してるからそりゃ覚えるよねって……そうそう、遺物といえば、クロコさんも遺物持ってるんだっけ?」
「もう再現堕ちしてしまった物だけれども……確か、賢者の石と呼ばれる遺物を持っていたわね。魔力を回復する奴」
:あー、あったなーそんなの
:魔力が何なのか、ってのが解析されたら芋ずる式に解明されちゃったもんな
:魔物の肉を食べれば魔力回復が早まるって認知されてから価値も下がっちゃって……それに愚痴る配信やってらしたな。酒ぐびんぐびん飲んで
:飲み零しがおっぱいにだっぽんだっぽん零れて大変眼福だったわあれ
:……あれ何十年前の配信だっけ?
「僕も切り抜きでしか見た事ないんだけど、二十年くらい前じゃなかったっけ?」
「ダンジョン配信も歴史深いものねー……クロコさん数十年から姿変わってないんだけど、何故なのかしら」
:見た目だけなら三十代くらいだからなクロコさん
:四十代って言っても喜ぶくらいだから……マジで何歳なんだあの人
:いうてダンジョンに潜ってる奴らみんな若くね? 蛇山とか五十には見えないもん
:三十代くらいだよなああの人
:ダンジョン内は成長の時空が乱れるというかかなり遅れるって話はあるな
:ぶっちゃけダンジョン内で過ごしたら120歳くらい平均で生きられるようなるんじゃねえかなって思う時ある
「魔物に襲われるから平均寿命は減ると思うなー。ほら、野生下の動物より動物園で飼われている動物の方が長生きするって言うじゃん?」
「空を飛んでいる鳥は自由を得ているように見えるけど……ってのと同じくらい夢ぶち壊しなこと言うわね……」
:確かにそれはそうなんだが!!
:もうちょい夢持とうぜA
:一層でも死ぬ人は死ぬからなあ
:というか動物殺せない人間がダンジョンで住むとかライオンの群れに羊を放すようなもんだからな
:俺なんて魚を絞める事すら出来ねぇぜ!!
:あっチチェロちゃん来た
:まあ綺麗に斬られたお肉
:人型だってのに美味そうに見える…
「ウルタール、火を熾して」
「あっわかったわー」
:上手いこと串刺しにしたもんだ
:冒険者の必需品だからな鉄の棒、鍋とかよりも手軽に焼けるし串に口付けない様に食べたら燃えかすにぶちこんで消毒できるし
:箸にもなるんよね鉄の棒きれって
:あの、さらっとやってるけど肉を焼くくらいの弱い火をずっと出し続けるってさらっと高等技術やってません?
:そう考えたらAがダンジョン探索にアイスピック持ち歩いているのも合理的ではあるのか?
「いやアイスピックは長さ足りないし鋭すぎて口の中怪我するからね? 箸の代わりにはならないよ? あれ戦闘用」
「普通百均で売ってるようなものを戦闘用の道具にはしないわよ……?」
「小技に使う分には最適だと思うが」
:ぶっちゃけ魔物って耐久度そこまで高くないもんな
:人間と同じか動物と同じかくらいだからな…
:ただ数だったり知能だったりが厄介…だけで悩めたらよかったんだが
:18くらいから硬いの増えてくるんだっけか
:急所狙えば秒よ
:肉美味そう
:常に急所狙えるんなら苦労はしねぇんだよなあ!!
「だがAなら狙えるぞ」
「常には流石に無理だよ僕も……塩かけてくから回してねー」
:まあ流石にAも無理か常に急所は
:レイピア持ちの冒険者の…あれ誰だっけか、あの人ならやれるんだけどなあ
:はっちースズメバチさんか?確かにあの人常に急所狙うっていうか、魔物の急所がどこか研究してる人だからな
「はっちー、また懐かしい名前が出たねえ」
「A、知り合いなの?」
「まあ、あの人を冒険者の道に誘い込んだの僕だし。確か二層の蜂蜜納品したのがきっかけだったかなー」
:あっという間にA追い抜いていったけどそうか後輩か
:感謝半分恨み半分って感じの恩師がいるって言ってたけどAだったか
:親切心でダンジョンミツバチの死体を漬けたのも納品したんだっけか…そりゃ好奇心刺激されるわな
:ダンジョン産の蜂蜜って異様に香りが高いんだよな
:かなりお高いけどマジであれリピートしたくなるんだよな、甘さは控えめだけど
:肉うまそう
:いい感じに焼けてるし良い感じに焦げてる
「あむ……うん、焼けた。Aとウルタールの分はこれ」
「ありがとっ……うん、美味しいわね。流石私の火加減」
「疲れた体に肉と油が沁みるぅー……美味しいねえ」
:あーいいなあー!いいなあー!!
:サシの少ない赤身肉…戦闘した後にこれはすっごい染みるだろうな
:先に食べて火が通ってるか確認するの……チチェロちゃん、ママやん……!!
:愛が深い




