第47話:【初コラボ】スタンピードをぶち潰す#6
:落ちてったねーチカちゃん
:爆発したー
:妹にここまで雑に扱われる冒険者もそうそういねぇぞ
:リアルはともかく配信中はビジネスで仲良くしてるもんだからな
「あっははー。なんで嫌われてるんだろうねーあんなにも」
:まあ、元々はキラキラ輝く魔法使いとしてデビューしようとしたらネクロマンサーにされた訳だからね…
:あれで利益率爆上がりしたから経営者としては正解だったんだが、本来やりたい方向性かというと…
:ひっでぇ
「そうだねー。本当酷いよねー……君もそう思わない?」
「────」
:あっこの鎧は!
:Aをどっか深くまで転送させてチカちゃんを拾わせたリビングアーマー!!
:転送魔法の解析のヒントをくれたアンデッド!!
:推定ですが、もっと奥深く、底の方にいる筈の魔物……確かに二桁階層ではありますが、なぜこんなところに!?
:リビングアーマーってアンデッドなん?
:こいつが魔物操ってたのかよ……
「さて、今回はどこまで通用するか……なっ!!」
:Aから仕掛けた!!
:前のナイフは弾かれていたがはたして
:リベンジなるか!?
:……盾を構えた!?
:受け止めたぞリビングアーマー!!
「おおっ?」
「────!?」
:盾が砕けたー!!
:あの盾もかなり丈夫い筈なのに!?
:普通に斬れるんだ、盾
:流石はBランクロングソード!!
:いやでも、リビングアーマーの方も
「おっと」
:砕けた盾の破片を投げた!
:まあ流石に避けるか
:あのっ、あんな上半身を逸らして避けるのおかしくないですか?紙一重ですよ?
:そっから逆手に持ち替えたロングソードで反撃にかかるんだもんな。とにかく動きの流れが途切れない
:Aの戦闘シーン見るの初めてか?これがずっと続くぞ
:外部コラボだから新規リスナーの流入も多いねぇ
:片腕斬り落としたあ!
:片っぽ持ってったこっちのもんやで!!
「あははっ、斬れた斬れた……流石だねぇこの剣、いいもの貰ったよ本当」
「────引き、返せ」
:!?
:喋った!?
:全く歯が立たなかったのに、武器を変えただけでこんなにも…
:引き返せ?
:A全く興味示してなくて草
「────貴様等、冒険者が……上の連中が、迷宮を攻略して、どうしようというのだ」
「さあね? 上の連中の考える事なんで知らないしどうでもいいよ。それより構えなよ動く鎧さん、僕は戦いたいんだ」
「狂人、があ────!!」
:イカれてるなあAは相変わらず
:そういやなんで政府が冒険者ギルドなんての立ち上げて潜らせているか知らねぇな
:ぶっちゃけ冒険者の殆ど興味ないしそこは
:俺達も自分の会社がどういう理念を持っているかなんて知らず働いてるし…
:死ぬ恐怖何度も味わっているのにどうでもいいで終わらせられるのおかしいんだよ
:まあ、冒険者共が頭おかしい連中ってのは今に始まった事じゃないし
「あははっ、やっぱりいいねぇ! ダメージが通るってのは!!」
:Aの動きなんか加速してってない?
:鎧さんが凌ぎきれずダメージ受けるようなってきてるぞ!!
:なんでこっから加速すんだよこいつ!!
:まあ、全く歯が立たなかった相手にダメージが通るようになったってわかればテンションもあがるわな
:攻撃が通るなら殺せる、がAだからな
「好奇心の為に命を張る! 何も得なくてもね!! それが君たちの言う、上の人間の生き方って奴なんだよ!!」
「狂っている──今回の世界は、狂っているのか──!? こっ、こんな、こんなものを取り込もうなど──」
:今回の世界は?
:取り込む言うたな
:こいつもしかしてそれなりにダンジョンのこと知ってるマン?
:というかAの台詞よお、理解できないんだけど
:理解できた方が負けだから
:ちょっとあれ、不味くない?
:進軍していたのからなんか、結構こっちに漏れてきてない?
「っとぉ!? ったぁ~~~~!!!!」
:背後からの攻撃避けた!
:いやでもエアパンサーの爪が
:脇腹の肉抉られたねぇ
:やっぱ魔物操ってたのはリビングアーマーで確定か
:リビングアーマーの振り下ろしは避ける事が出来たが……
:実力が同じくくらいだから雑魚でも数が増えたら不利になるんだよな
「ちょーっと卑怯じゃないかなー?」
「────」
「ちぇっ、無視か、もうっ! うっざい!! 我が振るうは騎士の誇り! 純魔の大剣!!」
:略式詠唱!完全マスターしてるやん!!
:簡易詠唱じゃねえの?
:でもリビングアーマーも巻き込んだのに傷は浅いぞ!?
:一番前にいたのに……魔法も弾くのかあの鎧
「能力持ちすぎじゃないか、なー!?」
「────」
「答えなよ、寂しいじゃんかあ!!」
:Aの言ってるセリフが完全に敵側で草
:攻撃が通るってわかったから回避するようなったなリビングアーマー
:しかも合間合間に魔物けしかけてくるのが
:決定打与えられる!ってベストタイミングで横やり挟ませるからなこいつ
:A蹴られた
「────ここで、死ね!!」
:うわあトドメは魔物頼りとか、うっわあ
:チキン野郎がよぉ!
:凄い量だぞ!?スタンピードの2%くらいはいるか?
:絶体絶命じゃんこんなの!!
「──燃え上がるは竜巻……トルネード・フレイム!!」
:なんかすっごいトルネードフレイムが魔物の群れを突っ切って通り抜けていったんだが!?
:なんか、威力上がってない?いや俺の予想が正しいか分からんけども
:我々はこの魔法を……この声を知っている!!
「A、助けに来ましたよ」
「雑魚の方は私達に任せなさい。そいつぶっ倒してとっとと奥へ探索に行くわよ!!」
「……二人、とも?」
:マコトさん!ウルタールさん!!
:雑魚散らしの人達キター!!
:エリスちゃんとこ大丈夫かマコトさんいなくて!?
:アンデッド集団の数がマコト達側6になったからな、後はチカちゃんとチチェロだけで戦線維持できるだろ多分
:魔女の一撃のリーダーであるクロコさんもいるからな。なら逃がさないよう仕留めた方が得策ってもんだ
「協力は必要ですか?」
「いんや。あいつは僕が殺す。もし僕が死んだら後は頼むねー」
「……相変わらずですね。まったく」
:あれっなにこの、昔の戦友と肩を並べそうになってる的な空気は
:マコトさん、別にAの事嫌ってる訳じゃないからね。方針が絶望的に合わなかっただけで
:一人がブラックなスケジュールで動いてたら伝染するからな…しゃーない
「……なんか、私、置いてかれてる気がする……」
:ウルタールさん……
:泣かないで
:まあ昔の戦友と今のパーティーってなると、どうしてもね……昔から知ってる人との方が気楽な会話できるよねっていう




