第43話:【初コラボ】スタンピードをぶち潰す#2
:改めて見てもすごい量だな
:スカイ水牛にエアパンサー、四つ腕のエアーズロックゴーレム……
:落ち着いてみると異形のが多いな。スカイ水牛とかランスのように真っ直ぐな角が特徴的なのになんかねじれてるっつうか、円を描いてるし
:エアパンサーとか目が三つあるからな
:エアーズロックゴーレムは……変わらんなあ
:画面分割されてっけどこれ元配信とでちょっと音ズレあってなんか……不快!!
:しょうがねぇだろ状況判断するにはこれしかねぇんだから
:Aなんで死んだ魔物と一緒に切り込むのに抵抗が無い……そういやチチェロちゃんもほぼ魔物みたいなもんだった
:見事なもんだなーエリスちゃん、魔物を生きてた時みたいに使っておる
:死んだ魔物を足場にして突進避けた!!
:はえー、やっぱAってすげぇ……元々アンダーナイトにも深紅の剣にも入っていただけはあるわ
:これで探索頻度さえ常識的な数だったら追放されなかったろうに……惜しいな
「好きなタイミングで爆破しちゃっていいよー!!」
「オッケー! 巻き込まれないでよーA!!」
:チカちゃんの妹ちゃんはAと話すのに抵抗無いのね
:まあ、エリスちゃんそんなA嫌ってるって訳じゃないし
:ぶっちゃけ兄妹仲良いって訳でも悪いって訳でもねぇしな
:なんだっけ、本当は普通の魔法使いになりたかったところを無理やりネクロマンサーに仕立て上げたんだっけか
:結構横暴で人使いが荒い子なので……
:うわあ……爆発で魔物が死んでいく……
:あれっ、Aの時は青白い爆発だったのにエリスちゃんのは赤黒いんだ
:エリスちゃんが操ってる魔物はもう死んでるんだよなあ
:純度の高い魔力は人によって色が違うんで……エリスちゃんのは赤黒いんか……
「殺すたびに手数が増えていくのはやっぱ楽でいいわねぇ……魔力消費半端ないのが難点だけど」
「殺すたびに操られる魔法が増えていく……あんたが敵じゃなくてよかったわあ……ほぼ敵みたいな魔法だけど」
:クロコさんそれ言っちゃ駄目だよ
:ぶっちゃけダンジョン側からしたら俺達のが侵略者だからあながち間違ってはいない
:味方が殺されるたびに敵に回っていくし、いざ司令塔を仕留めようと思ったら手練れの護衛が確実に殺しに来るしですんごい詰みゲー感
:中途半端な距離はクロコさんウルタールさんチチェロちゃんが撃ち落としてくれるしな、なんだこのバランス崩壊なパーティー
「Aの姿さえ見えなけりゃこっちのもんよ!!」
「……本当はAと連携取ってくれた方が生存率が上がるし良いんですがね、僕の場合」
「あいつはカバーしてくれねぇぞ」
:Aに負けず劣らずマコトさんとチカちゃんのコンビも強いな
:ロングソードと盾という王道スタイルのマコトに、斬馬刀とかいう馬鹿みたいな大きさの大剣を振り回しまくるチカちゃん……見た目だけなら荒くれ者と真っ当な主人公の共闘という燃えるシチュなのに
:……いやあれ剣か?マコトが持ってるの杖じゃない?
:魔法放つとき先端から出しているし杖……でも魔物普通に斬ってるな
:マコトさんの愛用武器であるレーヴァテイン。その特徴は魔法の触媒としても扱える杖のような性質を持ちながら、ドラゴンの鱗すらも切り裂く切れ味を誇る剣でもあるというもの……15層以降の宝箱でしか見つからない、遺物の一つだね
:割と深くまで潜るタイプの冒険者って遺物を使うからズルいよな、あんなの持ったら誰だって強くなるもん
:体内魔力濃度高くないと持ってかれるからなあ……
:Aは嫌ってるんだっけか遺物
:「いつでも買える武器のが安心感がある」だっけか……最強より最適を求めるAらしい拘りだが
:滅多に手に入らない貴重品よりいつでも買える既製品の方が信用できる、ってのは確かにそうなんだが……
:冒険者ってなんだかんだ武器使い捨てることままあるからね、ならいつでも揃え治せるもんの方が良いよねっていう
「おらおらおらおら!! Aに負ける訳にゃいかねぇんだ、行くぞマコトォ!!」
「フレイム・トルネード!! ……なら最前線に出たらどうですか? そうした方がキルスコア稼げますよ?」
「Aと会ったら正気失って死ぬ」
「なっっっっさけない!!!!」
:マコトさんがここまで言うって相当やぞ
:イケメンイケボで言う事じゃねえんだよ
:A怖がりすぎだろ探索してる途中に出会ったらどうすんだ
:反応がダンジョンで死んでトラウマ植え付けられて引退した冒険者と同じなんだよなあ
:チカちゃんがAと組んでたのってもうかなり昔なんだが……
:まだ15層まで攻略が進んでないかどうかくらいの時期だからな
:というか雑談しながらも普通に斬り捨てていくの……やっぱトップレベルなんだなって
:豪快に斬馬刀振り回して広範囲の魔物ぶち殺すチカちゃんに、魔法と剣の使い分けで切り殺していくマコト……絵になるなあ本当
:山賊と勇者って感じが……いいよね
「……こうも数が多いと面倒ですね。マコトさん、武器に魔法を付与します」
「チッ、耐久下がるからあんましたくねぇんだが……」
:魔法付与!?あれ他者にもできるん!?
:武器の耐久価が著しく下がるけど性能が飛躍的にアップするっていう、あれか!!
:おおー……黄金色に輝いてる……
「強化付与:黄金焔!!」
:チカちゃんの剣がすっごい金色に輝いてる!!
:黄金の炎……あれすっごいレアな魔法じゃなかったっけ?
:確か効果は、防御無視
:うわあ豆腐みたいにサクサク切れてるー!!
:あきらか届かない位置にいた魔物も真っ二つだ!!
「……こいつはすげぇな」
「ええ。僕が扱える強化魔法の中で最も強力なものです。なのに耐久価の方もそこまで下がりません」
「どこで手に入れたんだよこんなの」
「まあ、怪我の功名と言っておきましょうかね」
:確か転移罠踏んでかなり深い階層まで飛ばされた時に偶然手に入れたんだよな
:あのマコトさんが全然歯が立たない魔物ばかりだったあそこか……
:推定74階層とか言われてるところだっけ?あの黄金郷、見ていて目が痛くなったくらい凄かったよな
「チッ! あんま再利用できねぇ殺し方すんじゃねえぞ馬鹿兄貴!!」
「うるっせぇ! テメェは大人しくAのサポートしてやがれ!!」
「言われなくてもそうさせてもらうっての!! ……あれっ、A?」
:見失った?
:さっきまでズバズバ殺してたはずなんだけど……
:レア武器とレア魔法が出たからちょっと目を離したすきに……なんか飛んでる?
:スカイ水牛に吹っ飛ばされてたなそういや
:おっ空中で体勢立て直して……
:そのまま位置エネルギー利用してエアーズロックゴーレムの頭かち割りやがった!!
:あっでもチカちゃんとこに
「あっ」
「やっほーチカちゃんにマコトー」
「……」
:ち、チカちゃん……
:動かないんだけどチカちゃん
:マコトさんどうするんです!?
:戦力増えてくれたけども
「うっ、うわあああああああ!?!?!?!?」
「ちょっチカさん待っ──」
「ちょっと待って僕味方だよ!?」
:ゴーレムに斬りかか……いや面で吹っ飛ばした!?
:一応Aを斬っちゃならんという理性はあったか
:おおーホームラン
:急に正気失い過ぎじゃない?
:Aに化けた魔物相手にした時は冷静だったのに……
:ダッッッッッッッッセェ!!!!!!!!




