第29話:配信アーカイブ#446
:戻し作業も慣れたもんやね
:一度来た時の半分の時間で来れるもんだなスカイドラゴン前まで
:戻しの際はチチェロちゃんが手伝ってくれるの優しい……優しみ……
:ウルタールさんがね……何度も死ぬの不憫だからね……
:でなんでボス部屋前で集まってんだ?作戦会議?
:ぶっちゃけ三回くらい死んだからな……作戦失敗して
「人間弾丸作戦、開始猶予時間は大体十秒って感じだねー」
「その後ワイヤー付きのナイフを投げてスカイドラゴンの腹に突き刺してのブレーキ、って感じでいけるかしら……? どう思うみんな」
:あの飛行速度でスカイドラゴンに狙い付けるの?
:しかも腹って、確かに鱗の無い部分じゃないとAのナイフは刺さらないだろうけどさあ
:新幹線に取り付けた的に流鏑馬しろって言ってるようなもんじゃんね
「って言われてるが……無茶じゃないか? 実際、数回失敗してるし」
「と言われてもねー。正直、これしか解決方法思いつかないっていうか」
「こんなことなら物理生成系の魔法を覚えておくべきだったわ……鉄系のとかを」
:アイアンスピアとかは確かに魔法防御高めでも有効
:ただ生成系って魔力消費半端ないんだよな……その割に効果的な相手がいないという
:ぶっちゃけスカイドラゴンに有効っつっても腹にぶち当てなきゃだめだしな
:あれ? となるとAのやり方が一番スマートだったりする?
:空中でスカイドラゴン殺して着地どうするの問題
:Aのやり方はチチェロちゃんっていうパワーカードがあって初めてやれるもんだから……
:長いことダンジョン潜ってたら魔力とかで強化されるから、スカイドラゴン越しなら墜落してもギリ生きて居られるかもしれないわね
:そうかAの奴そこまで考えて
「……あっ、うんそうそう。その通りだよー。僕くらいになるとあの高さから落ちても生きられる筈だからね、うん」
「絶対何も考えてなかったわね……」
「Aは結構行き当たりばったり」
:こいつ自分の死に関して扱いが軽すぎる
:自他ともに軽いんだよなあ死が
:流石チチェロちゃん、Aのことよく分かってる
:結構場当たり的というか、臨機応変に適当なのよねAって
「とりあえず……行きますか」
「代案も思いつかないし、仕方ないわね……」
「頑張ろう」
:さあ四回目のチャレンジ
:作戦上手く行くか……
:作戦と言って良いのかなあれ
:さあ氷の弾丸が降り注ぐ!!
「まあここはね」
「トルネード! トルネード!! 魔力暴発が怖い!! トルネード!!」
:魔力暴発に怯えながらも無詠唱しなきゃいけないってのはあるけど、まあ楽々だな
:四回目なんだよな…四回目でこんな避けられるもんなのかな
:間隔スッカスカだけどデッカい雹が落ちてきますので避けてくださいって言ってるようなもんじゃんね
:あたしも頑張れば出来るけど……これを標準にはしたくないわ
「よっ、とっ、はっ」
「……私もああいう風に避けた方が良いのかしら」
「できるなら」
「……無理だけどさあ!」
:正直やれるんならやりたい。超楽しそう
:というかAって基本楽しそうなんだよなダンジョン探索の時って
:魔法使いにあれ出来る人いられたらあたしの立場無いなるわ
:「えー魔法使いの人があの動きできたんですよー?あなたできないんですか?」って煽られることなるからな絶対
:ただでさえ何も知らない奴らに前衛はAと同じ動きやれるの期待されてるからな…無理だっつうの
「よし、止んだね。チチェロ! ウルタール!!」
「了解」
「オッケー!!」
:チチェロちゃんの尻尾がぺたんってなるの好き
:よく見ると弾性力出す為にすっごい力溜めてるな……あんな動きできんだ尻尾って
:乗った!!勢いよく飛んだぁ!!
:浪漫だよねぇ、人間カタパルト……俺も一度やってみたいような、やってみたくないような
:カメラが追い付いてないが……上手く行くか?
「上手く行きますように上手く行きますように上手く行きますようにもうここで死んでやり直しは嫌」
「……どうかな」
:カメラ追いついた!!
:ナイフ抜いてるがはたして
:刺されぇ!!
:投げた!!
:いやでも体ねじったぞ!
:スカイドラゴンがナイフ程度の攻撃を!?
:あのナイフを投げられて避けようとしたのは始めて見たな
「よし」
:刺さったぁ!!
:っしゃあお腹にぶっ刺せた!!
:そのままワイヤー握ってぇ!!手繰り寄せてぇ!!
:スカイドラゴンの背中に着地ぃ!!おまけにナイフでぶっ刺し
:弾かれたね
:……まあ、鱗の硬さ的にそりゃあね
「っとと、暴れないで欲しいなあもう」
:Aの髪の毛がなびいてる感じ結構な強風受けてるよね?
:強風吹き荒れてる状態で暴れるスカイドラゴンを乗りこなす…あの高さで平常心を維持しなきゃいけないの無理ゲーでは?
:よく落ちないよなあ本当
:配信初期辺りは結構落ちて死んでたんだが、成長したのうAは
「あっそうだ、羽根潰さないと。流石にずっとは厳しいからねぇ」
:アイスピック!百均の癖にそれなりに使用頻度のあるアイスピックじゃないか!!
:雑に投げるのにちょうどいいんだよねアイスピック
:わーお穴空いた
:羽根の部分は浮力を得やすいように軽く薄い素材で出来ているんですよね。なので市販のものでも簡単に貫けます
:こんな数本もまとめて投げるもんだっけアイスピックって
:そもそもアイスピックは投擲武器じゃありません
「よしよし穴だらけになってくれたね……んじゃ後は、打撃かなっと」
:出た!霊王の大腿骨!!
:トナカイの大腿骨大活躍だな
:潜り直すたびに取ってるからな大腿骨
:多分一番大腿骨を使いつぶしてる冒険者
「チタタプチタタプチタタプ~」
:それ調理するときに使う言葉よ
:集団で使う……まあ集団で潜ってるからいいか
:いいのか?色々とそれでいいのか?
「高度が落ちてきたわね……これ見てるだけでいいのかしら」
「Aに誤射する可能性考えたら落ちるまで待った方が良い」
「し、しないわよ!! ……いやあの暴れ具合だと少し自信無いけど」
:まあいくらウルタールさんでも流石にね
:魔法も発射後は物理法則通じちゃうから、風の影響結構食らうのよね
:弾道予測しないとまともに当たらんからな魔法!
:遠距離魔法に関しちゃアメリカとか韓国のが上手く使いこなすからな
「これで、どうだぁ!!」
:背中に思いっきり一撃ぶち込んだ!!
:ぼろっぼろに破れた羽根でこれは流石に入ったじゃろ!!
:一気に落ちたわね
「Aー!! そろそろ魔法で援護した方がいいー!?」
「ナイフが刺さってる部分なら比較的通りやすい筈だよー!! 壊しちゃうつもりでやっちゃいなー!!」
「オッケーわかったわ!!
:なんでナイフが刺さってるところは通りやすいん?
:この距離なると流石に声で通じるか
:確かAのナイフって中級、Cランクだったかのラビリンスナイト製だったな…いう程通じやすくはない
:Cランク程度ならまあ、それなりかなって程度。6層までならそこそこ強いくらいなんだけど7層からってなるとちょっとスタメン落ちするかなって
:魔法伝達力は普通かちょい下くらいだな
:魔法防御が高いって言ってもあくまで皮膚の話であって、穴の開いた内側にならある程度以上の威力を発揮するからな
「吹き荒れるは炎、燃え上がるは竜巻……流れる葉の穴を縫え! トルネード・フレイム!!」
:追加呪文!!
:マジか現状使える人少ないってのに使えるんか!?
:しかも圧縮……威力は単純に三倍になるけど暴発する危険性もある危険なのを!!
:炎の槍、というか針!?そこまで圧縮しちゃう!?
:おおおおおつらぬけええええええ!!!!
:あたれえええええええええ!!!!




