第10話:配信アーカイブ#303
:刺して抜いて刺して抜いて…どんくらい抜いた?
:ナイフの先端反り返ってるから抜く時肉も一緒にこそげ取られるんだよな…
:かといって防御固めたら大腿骨で殴られるっていう
:普通なら炎系の魔法やら火炎瓶やらで殺すもんなんだけどねえ
:焼き殺さず倒したら迷宮の資料落とすから本当やめていただきたいのですが
「もうちょい、かな?」
:反撃もかなり雑になってきたな
:ろくに狙わず撃った弾は当たらんのよな
:足がっくがくやんけ
:しかしナイフと大腿骨だけでこんだけ戦えるもんなんか冒険者って
:こいつだけだよ
:針の弾幕避けながらナイフ投げて接近とかいう意味わからんムーブ
:全身長い針で防御してるのに紙一重ギリギリの距離からナイフ投げて引き抜くを繰り返すとか言う頭おかしいムーブ
:こいつと一緒にされたくないわ
「そろそろ倒れて、くれないか……なっと!!」
:おおー大腿骨で頭かち割った
:針を踏み台にした!?
:中心からヒビ入って……割れたぁ!!
:割れて崩れて中から紙の束が…
:……あれもしかしてこれあたしたち……貴重な資料を燃やして戦ってた……?
:お気づきになられましたか
「この資料はともかく、素材でなんか売れるもんあったっけ?」
:火を使わず討伐したというのもあって、飛び散った運び手の体も針もかなり高く売ることができます。なんだかんだ階層ボスは捨てるところ無しなくらい有用な素材ですからね\20,000魔物素材研究所
:ありがとう……本当にありがとう……!!\50,000迷宮考察研究所
:なんて書いてあるかわかんねぇな
:未知の言語で未知の文法だからなあ…
:言語学者曰く「文法をミキサーにかけてぶちまけたような文章」らしいからなあ
:ある程度解読は済んでるらしいけどなあ
:ダンジョンの人間と出会えたら研究進みそうなんだが今のところ死体すら無いからな
:それで一定の規則性があるように見えるってのが本当学者泣かせすぎる
「迷宮考察研究所さん、コメント欄でも泣いて喜んでるのがわかる……そういう反応見ると苦労して倒したかいがあるねぇ」
:3時間ノンストップ殴りっぱなしだもんな
:しかもボス戦前に休憩とか挟まず
:やっぱこの人体力おかしいって!!
:冒険者ってみんなこうなんじゃないの?
:やれて一時間、長くて二時間だぞ普通は
:休憩なしで三時間闘うのは無理
:絶対に真似しないでくださいのオンパレード
「さて、落ちてた素材も回収できたし……んじゃ先に進もうか」
:さあこっから六層目
:ただここのボスとは戦わないんだよな
:外道に逸れて素材採取するって普通の探索より体力消費している気がするんだよな
:階層攻略するには正道を歩き続けないと持たんからな
「さて、ここが六層目……相変わらずさびれて苔むしてるねえ」
:やっぱさっぱり法則性がわかんねぇなダンジョンの
:四層までは森繋がりかな?って感じだったけど五層で急に木の中に飛んで、んでここだからなあ
:城……だよな?城の中……
:1~6層、ソロで探索できる限界の階層ではありますが……これらの総称を低階層の国と呼称することもあります
:階段を下りた先に城門があるってのもまたシュールだよなあ
:前じゃなくて後ろなのが本当意味わからん。城門の外にも街広がってるしなんなん
「本来なら城の中を探索しなきゃいけないんだけどね……ただ、確かここを真っ直ぐ行って……」
:城の中庭に突入するみすぼらしい身なりをした冒険者…
:誰がどう見ても俗に言う賊である
:見張りっぽい犬の魔物いるねぇ
:かなりデカ…いやあのくらいの大きさの犬はいなくはないか
:成人男性くらいの大きさのワンちゃんいいよね
:というかあれ見張りの犬だよな?
:向かってきてる向かってきてる!!
:三匹同時かあ、魔法も無しに相手したくねぇ
「この犬もあんま高値で売れないから困った話だよねぇ」
:ナイフ投げてワイヤーで引き寄せて二匹目切り裂いてその勢いのまま三匹目を大腿骨で殴った…
:相変わらず流れるような動きで怖い
:なんでそんな瞬時に最適解判断できるのこの人
:ただ三匹目は脳震盪起こしてるだけで生きてるな
:二匹目も喉と口から血を垂れ流しながらもすっごい睨みつけてる
:忠義ぃ……殺したくねぇよなあこういうのは
「無限にポップするし別に」
:喉引き裂いた二匹目が必死の覚悟で飛びかかってきたのにすげぇどうでもよさそうに蹴り飛ばされた……
:犬に対してここまで無情に攻撃できる人いる?
:Aは俺達と感覚違うから。。。。。。
:脳震盪起こしてた犬にフルスイングで大腿骨振って骨折りやがった
:容赦ねぇ!こいつ容赦なさすぎる!!
:ぶっちゃけ冒険者やってると動物殺す抵抗が無くなってくるのよね
「……これ納品した方がよさそう? この犬って味は臭いし、売値は……どうだったっけ。そこまで高くなかった気がする」
:ぶっちゃけ牙も鎧貫ける程じゃねえしなあ
:連携が厄介ってのと援軍呼ぶってのが厄介なだけで価値があるかというと…毛皮も丈夫じゃないし
:解体して納品してもそこまで値は変わらないぞ。解体担当からしたらそっちである程度してくれた方が助かるが
:子犬なら占いに使えたんだが成犬はなあ
:頭蓋骨が占いに使えるとかは聞いた
「んじゃとりあえず納品するなかぁ……──と危なっ!?」
:当然のようにノールックで上からの奇襲弾かないで
:いやあれは影見えてたから余裕で気付けるでしょ
:なんで綺麗に大腿骨でカウンター決められるんだよこいつ
:この人コメント読んでたんすよ、影見てないんすよ
:相手さんもなんか驚いてる様子
:獣兵狼型。ケイビオオカミとチームを組んで行動する推定この城の兵士である魔物ですね。毛皮や牙は特に売り物になりませんが内臓に蓄積されている魔力が中毒を起こすレベルで高いので様々な媒体となってくれます。あと鎧がそれなりの値が付きます。ケイビオオカミと親交が深いのか、それとも幼体なのか殺されると激高し襲ってきますので気を付けて\20,000
「グルルルルル……ガウッ!!」
「会話したいんなら日本語喋りなよ、日本人の外国語理解力の低さったら凄いんだから」
:獣兵の言葉を外国語の適応に入れるな
:がい……こく……?
:ダンジョンは外国じゃないと思うなー
:国かここ
:半ば治外法権ではある
「でも実際言語っぽいのを喋ってるっぽいんだよねぇ。まあそこはその手の人に任せるとして」
:迫ってきてるぞ!
:剣ではなく短い槍か。切っ先にさえ使えばいいから鉄の量をケチることができるから物資が少ない時は有用ではあるな
:踊る様に避けるのに驚かなくなってる自分がいるのが怖い
:まあソロ冒険者はこのくらいやれないとね
:親指と人差し指で槍を持ってるから三本の指の爪で攻撃できる。避けた所で槍を握って突き。これ中々避けるの難しいな
:なんであの一連の動きをAは普通に避けれんだよ
「グルルルルルルルアアアアア!!!!」
「ぶっちゃけ高レベルでもナイフ一本で刺されば普通に死ぬからねえ。まあ、動きが単調だから……」
:獣兵が踏み込んだところでナイフで喉切り裂いた!
:Aって踏み込みからの切り上げも異様に上手いんだよな。いつも曲芸な動きばっか見せられてるけど
:油断せず足をこかして引き裂き抜いてる…なるほどこうやればいいのか
:人間が特殊なだけで動物って首跳ね飛ばしてもしばらく動いてたりするからな
「……流石に疲れたなぁ。納品終わったら明後日まで休もう」
:そんな「ちょっと頑張ったなー」的な空気出せる階層じゃないんだが
:つうか納品終わったら即休むつもりかよ
:脱出する時間形状しねぇのかAは
:死ぬ気か




