俺のしたかったマジック!
拍手と歓声が聞こえる。
観客がこちらにシャッターを向けてピカピカと眩しい灯りで前が見ずらい
ここはマジックの舞台
もうすぐクライマックスのマジックが披露される。
すると、舞台の中心に立っていた男が、隣にいる女性に合図を送った。
その瞬間、瞬く間にその男がテープでぐるぐる巻きにされた。
そしたら、女性が奥から日本刀のようなものを取り出し男を斬った。
観客からは悲鳴のような怒号のような声が聞こえる。
切った女が観客の方を振り返ると、さっき切ったはずの男がそこにいた!
そして、舞台は大きな熱気に包まれ、大きな拍手と歓声に包まれ幕を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ〜、疲れた。」
そう言って古ぼけたソファーに腰を下ろすのは、さっきマジックを披露していた男だ。
舞台裏はこじんまりとしており、お世辞にも綺麗とは言えない。
「明日は、どこで仕事だったけ〜」
と言うがこの部屋には誰もいないため返事が返って来ない。
ん?みんなのどこに行ったんだ?
普段だったら、舞台が終わりみんなここにきているはずなのにな?
と起き上がった瞬間、何かに足を引っ掛け転んでしまった。
イテテテ、と思って上を見たら、舞台の時に自分が斬られた日本刀が上から落っこってきて、本当に斬られてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まー色々あって死んでしまったわけだが、悪いことだらけでは無かった。
転生ができた。そう、あの転生である。
理由は不明だがまあいいだろう。これも僕の運命だったんだ。
そして、僕は今いる世界は生前生きていた世界とは違っていた。
空飛ぶドラゴン、大きな自然、そして魔法。
そう、ファンタジーな世界に転生していた。
ただのしがないマジシャンだったのに、なぜこんなことに?
と思っていたらもう10年が過ぎていた。
ここで生活してみてわかったことは、この世界は魔法が生活の中心であるということ、料理するにしても、どこかに行くとしても、何をするにしても魔法が関わってくる。
今のスマホみたいなものかな。
そして、ここが僕の家、どうやら貴族らしい。
そして名前は、イル・ジェイこれが僕の名前だ。
ここまでは何の苦労もなく平和に過ごせた。
新しいマジックを考えたり実際にしてみたり、前世の記憶を持っているから楽しく過ごせた。
だが、もうすぐで15歳になるが、問題が一つ。
学校に行かなければならない年齢になってしまう。
これからも頑張って連載をしていくので、ブックマークでの応援をよろしくお願いします