試験1
ザワザワ……
「と、都会!」
信じられないほどの人の数、ある人は試験を受けるため、ある人は試験の審査のため、そして最も多いのがこの試験の観戦者。この試験では皆が削り会い競争する姿はまさにスポーツの様
毎回盛り上がりを見せている
「おはようございます、本日は観戦ですか?
それとも受験者の方ですか?」
「二人で受験です」
「受験ですね、何段に挑戦しますか?」
「すみません、何段が有りますか?」
「それでは説明いたします、まず段は五から一まであり、その上に超人、極人、龍王、極龍、龍神、仙人、極神、となっております。
最初は五段か四段を受験するのがオススメですよ。」
「あ、じゃあ四段で」
「かしこまりました、それでは受験会場にカードを持って行ってください」
「ありがとうございます」
そして……
「さあ、始まりました四段認定試験、今年は
どんな選手が集ったのか!注目です実況は
わたくしサイバー、解説は我らが
団長エルノさんです」
「よろしく」
「凄い盛り上がりだな」
「毎回凄いけど今回は特にだな」
「……と言うか」
「なんだ?」
「誰?」
「ああ、言ってなかったな。俺の名前は
モリ・アキラだ」
「その胴着といい名前といいもしかして
日海人の人?」
「そうさ! 遠かったげどお師匠に言われて」
そのときブザーが鳴った
「それでは試験を開始します」
「ウォォォォォ」
盛り上がる会場、そして試験が始まる。
「最初の試験はこちら」
「ギャーオ」
「グルルルル」
「こちらの魔物百体を倒せ!」
「って多っ……」
「ザンッ」
「な、なんと早速一体討伐、倒したのは今回
初挑戦のルーキーラプダスだ!」
「ユヴァン! 動きを止めて」
「……OK」
「ピキピキ、ガチン!」
「カチャ、キュイーン、バン!」
「素晴らしい連携だ! 団長、どうですか!」
「兄のラプダスの火力に目が行きがちだが、
妹のユヴァンの氷魔法はかなりのレベルだな。
しかし最も注目すべきは」
「ふう はっ!」
「な、なんと魔法次々と倒していってます」
「今回の四段試験の注目選手モリ・アキラ。
日海の''ブドウ''の道場に入りそこでトップの
成績を残しているらしい」
「お前そんなに強かったのかよ」
「まあな」
「そんなに強いなら背中預けてもいいか?」
「任せろ!」
そして……
「試験終了!」