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魔王の座略奪



『目の前にLv9999の勇者カイトが現れた▼』



ニューゲームをしてからの僅か一秒で終わる物語。俺は魔王、Lv0の魔王だ。見た目は美少女中の美少女なのに握力3、走ると遅い、ドアすら開けられないほどの貧弱さ。もうこれクソゲーだろ。そして目の前にはLv9999の勇者。世界最速で死亡フラグを建築した俺を誰か褒めてほしい。前世は佐藤瑠衣という男で、目が覚めたら貧弱美少女魔王になってて、すぐ死んだ俺を褒めろよ。だからさ、俺もう締めてチートイケメン勇者の存在無視してスーパーマ○オやったんよ。



「おい、魔王。僕と勝負しろ」



「やだ」



意外なことに勇者は拒絶すれば何もせず帰っていったため俺はこれからといものゲームをやりまくった。気づけば勇者は本日で100回目の来航になってた



「魔王、僕と付き合ってくれ」



「いいんじゃない?」




適当に俺は聞き流してたからか無意識に俺は地雷を踏んでいたらしい。しかも四つくらい。気づけば勇者は俺の魔王城に住み着き魔王っぽくなってた



「また新しい勇者が来たの?」



「そう、だからちょっとぶっ殺してくる」



「へえ」



そして俺はゲームの世界へレッツゴー。だがふと俺は気づいてしまった。あれ、俺もう魔王の座奪われてね?というよりなんか俺の家なのになんか俺が居候っぽくなってるし。やばくね?俺の存在感消えてない?気の所為?そして、俺はいても立ってもいられず190年ぶりにゲーム機の電源を切り、新勇者と元勇者(魔王みたいな感じ?)が戦ってるという魔王城の庭に行った



「ぜえ、ぜえ、ぜえ」



少し移動しただけで体力がなさすぎて息切れするわ、移動めんど。庭をこっそり柱に隠れて覗くと広い、果の見えない漆黒の庭でニュー聖剣と元聖剣、現魔剣を持った勇者と勇者?が戦ってた。ニュー勇者の方が優勢に見えるがアレは違う、元勇者?の方が優勢だ。負けるな、がんばれー!もし死んでも遺骨は回収してやるからな、安心しろ。一分も経たないうちに勝敗は付いた。もちろん、ニュー勇者の負けね。今だけ、ニュー勇者が不憫に思えた



「あ、ルーちゃんじゃん。今日は部屋でゲームはしないんだ?」



「うん」



適当に勇者の言葉をスルーしてニュー勇者とそのハーレムメンバーを見る。



『勇者エクスLv69▼』



普通に強い



『聖女ムムカLv59▼』



うんつおい



『戦士アステリアLv65▼』



...



『暗殺者シャロンLv67▼』



......



ごめん、俺より強い。ニュー勇者ズは勇者と天と地ほどの実力の差があったが俺はニュー勇者ズでも簡単にぷちっと殺せるLv0である。詰んだわ、俺



「見ただけで絶望しないで、ルーちゃん。ルーちゃんだって虫くらいなら殺せるから」



「ちょっと散歩してくる」



「うん、じゃあ一緒に散歩しよっか。少し待って、此奴らを再教育するから」



俺は大理石の柱にもたれかかる様にして血で装飾された黒薔薇園を眺める。奥に見えるのは黒薔薇の幻想的な風景、手前に見えるのは元勇者がニュー勇者ズを拷問している。何という光景だろう。温度差エグイよ。

でも待てよ、このサイコパスなチート勇者が入れば俺は死なないんじゃないか?しかも勇者が入れば平均Lvが一気に上がるしな。でも俺は俺でこの勇者に魔王の座を譲れば無職になってしまう、よし!今日からゲームを封印して勇者倒すか。多分無理だけど俺のルックスで!


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