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※捕捉 奴隷

 ポルトガル人が『日本人を奴隷として連れて行っていた』という説に触れた。

 ポルトガル人の奴隷貿易は戦国時代、世界各地で行われており、多くのアジア人も奴隷の対象だったらしい。

 『許されない蛮行』であった事は間違いない。

 しかし当時、ポルトガル人の奴隷に対する考え方が日本人と違ったのもまた事実である事を念頭に置いて欲しい。


 イエズス会の宣教師、有名なザビエルと共に来日したコスメ・デ・トーレスは『日本人の農民は皆、奴隷だ』と記録を残している。

 つまり当時の被支配階級の人々は『生かさず殺さず』の奴隷同然の生活をしていたらしい。

 そんな民衆を奴隷として連れて行く事に、当時のポルトガル人は罪悪感を感じなかったのかも知れない。

 日本国内にも奴隷は持ち込まれた。

 有名なところでは信長に仕えた黒人『弥助』だ。

 弥助はイタリア人巡察師、アレッサンドロ・ヴァリニャーノが来日する際にインドから連れて来たモザンビーク人とされている。


 しかし日本に来た黒人の絶対数はごく少数だ、と言われている。

 それを象徴する事件として京都に現れた黒人を一目見ようと多くの野次馬が集まり、往来は混雑し、果てには死傷者を多数出す暴動に発展した、という記録が残っている。

 つまり黒人は大変日本で珍しかったのだ。

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