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現世。

作者: すみ いちろ

今宵も瞬く間に星が死ぬ

この惑星ではよく死によく生まれる

人は記憶の果てへと誘われるように誰かを探し求める

まるで欲しかったものが何かを探し求めるように

出会いたい人が誰だったのか

想い出しては消える

途絶えた時間はどこまでも続く

線香の煙とかロウソクの炎のように

寂しさを残して

匂いを残して

繰り返し生き返って

貴方に会ったのは

数百年前かも知れないし

数千年前かも知れない

言葉よりも何よりも

想いとか願いが弾け飛ぶ

星なんかも

宇宙ですら

爆発を起こす

始まるにしても

終わるにしても

僕らは続いているんだろう

愛おしくて愛おしくて

次に会う時には

本当は

誰とでも繋がれる世界

いつしか歪みやゆがみが消え去る時

僕らはひとつになれるのだろう

億光年後なのか兆光年後なのか

たぶん気づけばそこにいる

目が覚めた時

認識出来ないはずの君と僕が

また新しい時間の中で

繰り返し生まれた世界の何処かで

生きてたはずだ

優しさって何だろう

思いやりって何だろう

カタチの無い君へと近づくための

もう一度、君に触れるための

契れた約束のカードなんだろうか

たぶん何度も拾い集めるようにして

生まれ変わってて

今日を生き長らえて

なんとか繋ぎとめてた

今宵も瞬く間に星が生まれた

そうやってまた

繰り返し生まれて

生きて生きて生きて

息継ぎをしながら

また生まれようとして

願い想い生まれる

ありがとうを言い残して

また時は僕らの時間を

冬から春へと変えようとしていた

君が眠ったままだとしても












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