一口目:プロローグ
近年、様々な形でグルメの番組が放送され、話題になっていますが、公務員が主役になったグルメ物語はないと思います。
東京近辺でのグルメ物はありましたが、地方を中心としたものはなかったので、なんとなく作ってみました。
香川県を舞台にしたのは、住んでいる場所から近いのと、程よく田舎だったからです。(本当は香川県のことはあまり知りませんが(笑))
まぁ、店名等には十分にフェイクを入れますが、適当に備忘録を含めて、小説形式で書いてみます。
この物語は食を愛する一地方公務員(町職員)の生活である。
4月1日(月)
この日が来ると公務員は二つの人種に分かれる
異動する者と、異動しない者だ。
あ、あと”新規採用職員”と”職員”の二種類も捨てがたいなぁ・・・
ま、何はどうあれ、異動と採用という公務員にとっては一年の中で、何よりも大きいビックイベントな訳で
異動していない者にとっては落胆の日と捉えられることが多い日なのだ。
「はい、みなさん聞いてください」
この課長の一言も、どの課に行ってもこの日に聞く、事務作業のようなものだ。
「はい、はい、みんな作業をいったん中断して聞いてください!!」
そして今年も小林甚平課長の一言で、我らの課「まち・ひと・元気活性課」
通称「元気課」の一年は始まる
「みんなも知っているように、広報係の雪野さんは、昨年度末より産休に入った。
で、人事異動通知にもあったように、今年度は瀬戸君が主任に昇格し、新人が配属されることになる」
「新人はオリエンテーション中だから、夕方に挨拶することになりそうだ。珍しく、今年度の異動は少ないから、いうこと特になし!私からは以上!三浦君は何かあるかい?」
「え~、昨年度は主幹でしたが、今年度より課長補佐へと昇進しました。特に言うことは無いですが、
文書審査は”より”厳しく見ますので、注意するように」
はぁ~やだやだ、今でも決済なんて1回じゃ通らないのに、2回3回も返されたらやってられないよ・・・
課長までの決済で2日もかかるなんて、僕たちだけだよ・・・
「三浦君からは以上、他に言うことは無さそうなので、皆さんも健康に気をつけて、今年も頑張りましょう」
かくして、何も変わり映えのない今年度が始まった。