葬式
今、俺の葬式に来ている。
目の前には俺の遺影が・・・実感が全く沸かず涙も出ない。
だが怪しまれない様にハンカチで目頭を押さえつつ焼香した。
だが不意に可笑しくなり、笑い声を上げそうになったので慌てて家に帰った。
もちろん由美の家だ。目をハンカチで押さえながら、身体を震えさせて出て行った俺を見て皆勘違いしてくれた事を願う。
家に帰って由美の部屋に戻った俺は、明日からの学校生活を考えていた。
とても憂鬱だ。由美を完璧に演じ切る事が出来るのか?
同じクラスだったので由美がどのクラスメートとどんな感じで接していたかは、
大体わかる。しかし上手く話を合わせられるだろうか?
まぁやるしか無い。
由美の意識が戻るまで由美を完璧に演じなくては・・・・・
由美の勉強机を調べると日記を発見した。
悪いとは思ったが読んでみた。日々の出来事、友達とのやりとり、普段考えている事、いろいろ情報収集できた。一応次の日の学校でのシュミレーションをやってみたがその日は不安で全然眠れなかった。
翌朝家族と挨拶を済ませ朝食は取らずに家を出た。食欲がなかったのだ。
かなり早い時間に登校したので、教室には誰もいなかった。
俺は由美の机の所に行き椅子に腰掛けた。机の棚の中を調べた。
封書が入っていた。
差出人は、カズだった。封を切り便箋に書かれていた物を読んだ。
ラブレターだった・・・・・
カズは由美に向けて歯の浮く様な気障な台詞で愛を語っていた。
そして今日の放課後、学校の裏庭で会いたいと書かれていた。
どうする? どうする?俺!!




