異変
俺は辺りを見回した。どうやら病室らしい。俺以外誰もいない。
何か身体が変だ。いつもと違う。胸が重たい。???
自分の胸を見た。膨らんでいる。触ってみた。柔らかくて・・・気持ちいい。
しばらく揉んでみた。いい、すごくいい。
夢か、でもいい夢だな~と思っていたら行きなり病室のドアが開いた。
ドアを開け看護婦が入って来た。
看護婦は俺を見るなり両手で口をふさいだ。
(やば!!)俺は手を胸から降ろし看護婦を見詰めた。
「町田さん!!目が醒めたのね!!」
看護婦は叫びながら近付いてきた。
俺はキョトンとしていた。
だが急にトイレに行きたくなった。とにかくトイレに行かなくては。
「すみません、トイレに行きたいのですが」
俺の口からは俺の声では無く女の子の声が出てきた。
やはり夢?
いやまじで小便が漏れそうだ。
看護婦に聞きトイレへたどり着いた俺は驚愕した!!!
鏡には由美の姿が映っていた。
びっくりしたがまず小便だ。個室に入りパジャマのズボンとパンツを降ろす・・・
俺は愕然とした。小便をしようとしたが掴む所が無い。
屈み込んで見た。俺は女の子になってしまった・・・
何とかトイレを済ました俺は洗面所の鏡で自分を観察した。
どうやら夢では無いようだ。
鏡の中には由美が立っている。
どういう事だ!
俺は訳が分からず鏡に映る自分の由美の姿をしばらく観察していた。
と、トイレのドアを開け看護婦が入って来た。
「大丈夫?遅いから心配になって見に来たのよ。」
「ええ、大丈夫です。」
俺は答えて病室に戻った。
そうだ。俺の肉体はどこだ?戻れるのか?
病室のベッドに仰向けに寝ながら看護婦に聞いた。
「あの、琢磨は、どこですか?」
看護婦は目を伏せ黙っている。
俺は何故かすごくドキドキした。
看護婦は静かに感情を抑えて俺にこう告げた。
「あなたのお友達の琢磨君は・・・・・残念だけど助からなかったわ。ごめんなさい。あなたも頭を強く打って20時間以上意識不明だったのよ。でも意識が戻ってよかった。琢磨くんのおかげね。」




