変態現れる
自宅に戻った俺はボンテージ衣装に着替え姿見を見てウットリしていた。
美しい・・・俺は自分に見とれていた。そしてこの姿を多くの人達に見せたいと望んでいる自分に気付いた。俺は変態だったのか・・
ちょっと落ち込んだがまぁ気にしない気にしない。
よし!女王様仮面として正義の味方活動をしようと思った。
取り合えず自分の胸を揉みながら俺はつぶやいた。
「一日一善!」
次の日の夜家族みんなで夕食を食べている時、由美がちょっと困った顔で話出した。
「最近内の学校の近くに変態が現れるんだって。私は見たこと無いけどね」
何だろう?変態?
「由美、変態って・・・痴漢?」
「うん、ロングコートを着ていて女の子に近付いていきなりコートを開いて裸を見せながら抱きついてくるんだって」
きもっ!よし!女王様仮面の出動だ!
だって由美が困ってる!仕方なく出動だっ!!
俺は由美に変態がよく出没する場所、よく出没する時間帯等を聞きメモった。
「お姉ちゃん何でわざわざメモ取ってるの?」
由美が怪訝そうに聞いてきた。
「由美、だって怖いじゃない?変態に出会わない様に細心の注意よ」
「さすがお姉ちゃん!お姉ちゃんは完璧主義だもんね~」
由美がいたずらっぽく笑っている。超可愛い!
俺は想わず由美に抱きつきそうになったが自重した。
次の日俺は変態が現れるという場所に夕方張り込んでいた。その辺りは街灯が少なくいかにも不審者が出没しそうな場所だ。俺はロングコートを着てその中にはボンテージ衣装を着込んでいる。変態が表れてコートを脱いだら俺もコートを脱ぐ・・・・・やばい!変態合戦になってしまう!
いや!違う!これは由美のためだ!
俺は自分を無理矢理納得させた。
30分程待っただろうか?ロングコートを着て辺りをキョロキョロと見回してる挙動不審んな男が歩いて来た。
俺は帽子を目深に被ってマスク姿を見られ無いように近付いた。
男とすれ違いそうになった瞬間男は立ち止まりこちらを見た。
「お嬢さん、いいものを見せてあげるね!」
男はコートを開いた。コートの下はハイソックスと靴。ほぼ全裸だ。
俺はコートを脱いで帽子を取り鞭を持って身構えた。
「出たわね!変態!」
男はあそこを勃起させながら呟いた。
「お姉ちゃん何その格好?変態?」
「変態では無い!女王様とお呼び!女王様パーンチ!」
俺は鞭を男のあそこに打ち当てた。
「ひぎゃーーーーーー!!!!!」
男は叫びながら地面を転げ回った。
「女王様キーック!」
俺は鞭を男の胸に打ち込んだ。
男は余りの激痛にのたうち回っている。よしとどめだ。
「女王様ファイアー!!」
俺は鞭を男の頭に打ち下ろした。
男は気絶した。。
ふと見ると野次馬が何人もスマホなどで撮影しているのに気がついた。やばい!俺は走り去った。