プロローグ
俺の名前は中村琢磨。
私立花園高校2年の17歳。
趣味は武道・・・まぁ小さい時から親父に無理矢理やらされているんだけど、最近楽しくなってきた。古武術で空手と合気道を足した様なものだ。
新しい技を覚えたり、自分が前にも増して強くなったのを感じた時は嬉しい。
今朝も庭で朝の稽古をしていると、隣の家の玄関から由美が飛び出してきた。
「あー部活の朝練遅れちゃうー!」
毎朝同じ事を言ってる気がする。
町田由美17歳。俺と同じ高校のクラスメートで幼なじみだ。
陸上部で何か毎日走り回ってる。
隣の町田さん一家は俺が幼稚園位のころにここに引っ越してきた。
それ以来家族ぐるみの付き合いをしている。
由美の家は父、母、姉、由美 の4人家族だ。
お姉さんの純子さんは大学2年生で超美人!!スタイル抜群!!超素敵!!
由美もクラスの中では結構可愛いが純子さんの大人の魅力にはまだ及ばない。
「琢磨ー先に行ってるねー!」
さすが陸上部、本当に走るのが速い。走る事だけだったら俺より上かも。
由美は痩せているけども純子さんと同じ様に胸は結構大きい。
髪はショートカットだがとても似合ってる。純子さんにアタックしてだめだったら俺の彼女候補にしてもいいぞ。
俺は学校の部活には入っていない。今からシャワー浴びて朝飯食べて学校に行く。
学校は家から歩いて10分位だ。
俺は稽古を終えて学校に行く準備を始めた。
家を出て5分ほど歩いたところクラスメートのカズがやって来た。
「オッスたくま!」
カズは俺の肩を叩いてニヤッと笑った。
「もう純子さんにアタックしたかー」
俺は慌てた。
「お前何言ってんだ!そんなんじゃなにかや」
俺は舌を噛んだ。超痛い。
カズは俺と同じくらいの身長175センチで俺と同じく痩せマッチョって感じだ。
俺は普通の平凡な顔だがカズは結構イケメンで女子にモテる。
俺は変わり者だからあまり女子受けが良くない。
どうせ俺はオタクだよ・・・・・
何オタクかって?武器オタク武道オタク、後は・・・言えるか。