4話:現実は小説より奇なりっていうけど現実はファンタジーより奇だよね?
女の子がたくさん集まったら姦しいとはいうけれど、なんだかバリアー張られてる気がするよ!男の俺が参加しづらいバリアーさんだよ!仕方ないのでお茶をポットで置いて後方に退避する。
グルンガストさんもいつの間にか運転席に行っちゃったからビミョーにこ、居心地が……ね?
仕方ないから姫騎士のとこでハーレムってるライガーのところに遊びに来たよ?
「来たよ?じゃなくて警護しろよ!お前が一番強いだろ!?」
「そうは言われても、先頭はグルンガストさんいるし?中にはくっころ勇者三人娘だし?ほら、後方の虎のライガーに逢いに来ても問題ないじゃない!ライガー虎じゃなくてライオンだけど!あれ?ライオンと虎混じってる?」
「はぁ……ボクは獅子族だってーの。というか、姫騎士のみんなには挨拶してないんじゃないの?」
「したよ?一応?ほら、全体で皆さん本日はお日柄もよく?的な?」
「それはしたうちに入らないって……。みんな、一人ずつ挨拶ー!」
はーいって声がして座席から顔をのぞかせている。やばい、ここも姦しかったんだ!
「まず副官である虎族のサンスベリア・フィソステギア」
「おう!よろしくな!サンって呼んでくれ!拳闘士だから、そこんとこよろしくな!」
本当にいたよ虎さん!からっとした性格の虎のお姉さんだよ!巨乳さんdいえ、何でもないです!
「まったく……。で、この子は知ってるかな?ライオネル様の奥方のメイドだった」
「クロエ・シャントリエリです。お久しぶりです」
黒猫のメイドさんだ!今は軽装の鎧を身に着けてるけど、あの時の黒猫さんだよ!あ、肉球を……ダメ?ライガーNGが出た。くそう、ぷにぷにが……!
「んで、こっちの二人はルナエルフ族のミラ・オエノステラとサラ・オエノステラだ」
「初めまして、ふふ。よろしくね?」
ミラさんが胸をむぎゅっと腕に絡ませてきたよ!ふほほ!やわこい!
「もう、母様は……。父様が泣きますよ?」
相方のサラさんがジトってる!ありがとうございます!じゃなくて、え、親子なの!銀髪褐色美人姉妹さんじゃなかったの!?
「ええ、娘ともどもよろしくお願いしますわ」
「母がとってもご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いします」
ふふ、とミラさんがほほ笑みサラさんが頭を抱えていた。うん、まだ小さいのにできた娘さんだな?
「ちなみにこの二人はボクらより百歳以上年上だからな?」
「なんと!?」
人は見かけによらないというけれども、それにしてもびっくりだよ!
「そんでこのちっこいのがドワーフ族のマネッチア・S・コークスだ」
「ちっちゃい言うな!他のみんながデカいだけや!まぁ、そういう訳やからよろしゅうな執事さん」
小さい手をふりふりとマネちゃんは振っている。いや、ちゃんを付けていいのか?こう見えてまたかなり年上とか……。
「大体同い年だから安心しろ」
「ならマネちゃんで決定だな。うむ可愛がろう」
「同い年なのに可愛がられるんか!?なんでやねん!」
うむ、打てば響くいい子だ!これは林檎ちゃんと一緒に連れて歩かないと!
「その二人が過労死するぞ……。そんでこっちがお前が知ってる修羅の国の魔王、羅刹豪刹様の妹君の、椿さんだ」
「椿いいます。なにとぞよろしゅうにな、真人はん」
はんなり言葉だ!姫武者さんな格好で黒髪が綺麗な鬼娘さんによく似合ってるな!というかあの鬼のお兄さんこんな美人の妹さんいたのか!うらやましいな!いや、うちの妹も可愛かったんだよ!
「ふふ、兄様に色々とお聞きしております。なんでも、えろう強い勇者さんなんやてなぁ。そんな方がオウカ様の旦那はんになりはるー聞いてうちも気にのーてしもうてなぁ。今回姫騎士の募集に参加させてもろうたんよ」
「へぇなるほどねー。というかいつの間に募集してたのかな!俺聞かされてないよ!」
「アリステラ様が必要だろうからってライオネル様に依頼していたんだよ。どこかの誰かさんに信頼できるかどうかなんて見分けがつかないだろうしね?」
確かにその通りだね!魔王の妹さんとか妹さんとか信頼できるかわかんないしね!
まぁ、あの鬼のお兄さんなら信頼できる気もするけど!お味噌とお醤油また発注しておかないと……。
「ふふ、真人さんも好きなんやなぁ。でも修羅の国で一番おいしいんは納豆なんよ?」
納豆!すっかり忘れてたよ!醤油も味噌も大豆が原料だからね!納豆もあるよね!納豆菌が倉に入ったらバイオハザードさんでやばやばだけど!……あれ?でも鬼ってお豆さん苦手じゃないかな?
「うちは好きどすえ?まぜまぜすると粘り気が減っておいしゅうなるんよなぁ」
うま味が増えるからね!ああ、食べたくなってきたぞ!炊き立ての白いご飯に卵を落としてネギとお醤油を……じゅるる!
「うん、ボクはあの独特のにおいが苦手だからパス!で、最後の一人があの子」
ライガーの指さす方を見るとコールタールのような肌の少女がそこにいた。
闇を纏い、その瞳孔すらも白い眼は何も映すことは無い。
短い白髪も相まって見るだけで死を連想させる……そんな少女だった――。
けどかわいこちゃんだから挨拶しちゃう!こんちゃーっす!
「……?」
お、反応した!首をかしげて可愛いぞ!ちゃーっす!俺、真人!お名前なぁに?
『……エルゥシー』
こ、こいつ、頭の中に直接……!テレパシーだ!すごいよ!エルちゃん!
「うん、その程度しか驚かないお前に驚くよ。あの見た目だし普通もっと驚くだろ?」
「そうかな?これくらい普通じゃない?全裸で腰蓑だけで上半身マッパのばーちゃんとかよく見てたしね!」
「お前どんな辺境で生きてたんだ?オーガでも今の時代そうはいないぞ?」
そうなのかな?ううん、流石に秘境と比べちゃダメだよね、異世界。
……あれ?異世界なのに現世の方がファンタジーしてる?はは、そんなバカな。そんなわけ無いよね?……ね?




