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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第二章:古代なロボと勇者な執事。ロマンだっ!
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1話:超特急とロボって言葉だけでもロマンを感じるよね?

 ガラガラとゴロゴロと台車を引いて引きずって準備と言う名の荷造りをがんがんと進めていく。うん、遠征だよ!遠征準備なんだよ!

 どこに行くのか?と言われればサクラちゃんの治める地、アークルだ。うん、どこかで聞いたことがある名前だな?ベルトかな?ベルトだよね?超変身しちゃうのかな?やりたい放題だよ大魔王(命名した奴)!!


「それで、なんでアタシらも一緒に……」

「まぁまぁ、私たちは真人さんのメイドなんだしさ」

「一緒に……旅行……」


 くっころ勇者三人娘の夏凛ちゃんに林檎ちゃん、苺ちゃんの三人も付いてきてもらう。俺だけじゃできないことも沢山あるからね!分身じゃ手が足りないんだよ!まぁ三人ともちょーっとドジなとこもあるけ、あ、なんでもないよ?ふふ、何かな?ジトだな!ありがとうございます!


「まったく真人は相変わらずだな」

「なんだライガーか」


 荷台の隊列のわきにライガーがいた。暇人かなこのライオンさんは。


「なんだは無いだろなんだは。ボクらも姫様の護衛としてついていくんだからな。新編成された姫騎士隊として」


 そう、今回はサクラちゃんも一緒に行くのだ!婚前旅行みたいだねって言ったら真っ赤にしてテレテレしてた。うん、俺の恋人さん最高に可愛いんだよ!自慢かな?自慢だよ!うへへ?


「はいはい、ご馳走様。というか名目上はボクらは君の配下になるんだからそこのところは覚えておいてくれよ?」

「ん、俺の?」

「はぁ……。真人はオウカ姫様の執事だろ?執事ってのは、ついたその人の総てを執務やらなんやらを取り仕切るトップだ。つまり、君が一番偉いって事だ。アークル領でいえばオウカ姫様の次に、な?」


 き、気づいてはいたけど気づきたくは無かった!俺偉い人になってるよ!?おかしいな?アッチの世界ではただの高校生さんだったのになー。たまにアマゾンでアーマーゾーン!とかやったり、エベレストから転がり落ちたりしてうぇーい!とかやってたくらいだよ?


「十分に変人だっての!はぁ……金持ちの道楽は分かんねーよ」

「いや、金持ちとかそういう事じゃないと思うよ!?ニンジャだよね?やっぱりニンジャなんだよね真人さんって!」


 夏凛ちゃんと林檎ちゃんが俺の事を勘違いしてる。だから俺はニンジャじゃないよ?分身するけど!木札という名の手裏剣とかクナイとか投げるけど!あと、お金持ちの家には生まれたけどお小遣いとかほとんどもらえなかったんだよ?現地調達がほとんどで一生懸命働いたり狩ったりしてたしね!でも無駄に無駄遣いして僻地に飛ばされてた気がする。わざわざプライベートジェット飛ばして上空五千メートルの飛行機から太平洋に突き落とすとか無駄だよね?無駄無駄だよ!経費削減してほしかったな!


「まぁ、それは置いといて、姫騎士隊に参加してるのはライガーとライおっさんの奥さんの応援に来てたメイドさんがちらほらいるね?あ、黒猫さんもいるよ!」

「ああ、リエリの事ね。猫族でボクの知る限りでは彼女程の身のこなしは綺麗だからね。スカウトしておいたんだよ。幼馴染だし他の人より信頼できるしな」

「それはスカウトと言うより縁故採用って奴じゃないかな?知り合いだからってひいきはダメだよ!」

「してないって!ちゃんとライオネル様にお目通ししていただいて、許可していただいたんだからな!」


 うん、まぁいいんだけどね。……たまにならまた黒猫さんの肉球触らせてもらってもいいかな?ダメカナ?


「パワハラでセクハラだぞ」


 ジトられた。ダメらしい。うん、ライガーのジトはいらないかな?なんだか妙に可愛い気がしてぞわぞわするし。変な気分になってくるからね!俺はノーマル。ノーマルだよ?黒猫さん見て癒されよう……。猫耳って素晴らしいなって?


「準備は順調ですか?」

「グルンガストさん!この度は一緒についてきていただけて光栄です!」

「お前、グルンガスト様にだけ態度が違うよな」


 だって、ロボだよ!ロボなんだよ!男の子のあこがれのロボが目の前にいるんだよ!?敬語にならないのはおかしいじゃないか!敬意をもってロマン……じゃなくてロボのグルンガストさんとはお話しないといけないんだよ!


「まぁ、私としては普通に話していただけると助かるのですが」

「いえ!お気になさらず!それで予定なんですけど、首都を出て三時間ほどでアークル領に到着、ってあるんですが割とここから距離ありましたよね?」

「はい、ですのでここからまずターミナルに向かいます。そこから私専用の魔導列車が待機しておりますので、それに乗ってアークル領へ向かう予定です」


 ターミナル……?ああ、そういえば交易のために駅があるんだったなー。……夢の超特急がまさか異世界にもあるだなんて誰が予想しただろうか?俺にはできなかったよ!時速三百キロで走るんだって!大魔王国の鉄道網で唯一の超特急らしいけど、鉄道網ある時点でどうなのかなって?


 異世界さんどういうことなの!地球のいいとこ持ってき過ぎじゃないのかな!でも、ロボのグルンガストさんの鉄道だから期待しちゃうな!連結合体とかするのかな!ターミナルが変形とかしないのかな!時空の旅は……流石に無理かな?兎も角列車が楽しみだ!



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