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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
挿話:憂鬱な大魔王のお姫様とメイド祭りな勇者な執事
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挿話:憂鬱な大魔王のお姫様とメイド祭りな勇者な執事6

 ドキドキしながらお部屋で触手なお姉さんを待つ。目にはきちんと目隠しさんです。

 大丈夫、緊張はしているけど、体はきちんと洗ってある。誰かに体を触られるだなんて初めての経験でちょっとだけ、ホンのちょーっとだけ、緊張しているだけ。そう、だから大丈夫なんです!


「お待たせいたしました。恋のキューピットマッサージ屋さんです。みたいな?」


 とか思ってたらまーくんだった!いやいやまーくん、いやいやいや、なんでまーくんがいるんですか!?


「なんでって頼まれたからだよ?プニカさんに?特性の香油さん渡すからよろしくねって?」


 にっこりとまーくんがほほ笑む。そうなんですね、えへー♪じゃないです!マッサージですよ!ムニムニのもにゅもにゅなんですよ!まーくんがするんですか?しちゃうんですか!?


「そうだけど、俺じゃ嫌だったかな?嫌……だったら、今からでも……」


 なんだか落ち込んじゃいました!?だ、ダメです、まーくんのそんな顔見たくありません!それに、嫌……というか、その、は、恥ずかしいし……。


「大丈夫だよサクラちゃん。筋肉痛なんて、今日中に吹っ飛ばしてあげるから!」

「なんでそこまで知ってるんですか!?姉さまですね!姉さまですよね!姉さまなんで言っちゃうんですか!」


 思わず顔を覆ってしゃがみ込む。ふぇぇ、もう恥ずかしくて顔見れないー。


「ああもう、サクラちゃん可愛いなぁ!じゃなくて、急にエステって聞いて他にも何かしてるんじゃないかなって俺からアリステラさんに聞いちゃったんだよ。昨日もなんだか様子がおかしかったし、心配していたんだよ?」

「心配させちゃってたんですね。うぅ、美人さんになってまーくんを驚かせたかったのですが」


 計画は完全にご破算。あとに残るのは、哀しみの筋肉痛さんだけだったんです。……よく考えたら昨日も運動した後おやつ食べちゃってますし。サクラちゃんの名前なお餅さんだよって言われたら、食べざるを得なかったんです!桜餅すっごく美味しかったです!三つも食べちゃったんです……。


「そういう訳で、サクラちゃんには俺が得意なリンパマッサージさんだよ!体の老廃物をすっきりさせて、血行促進!体も引き締めちゃうんだよ!」

「よろしくお願いします!……はっ!ま、まって、やっぱり恥ずかしい!」

「はいはい、だーめ。お願いされちゃったから頑張っちゃいますよー!」


 素早く手早くお姫様抱っこで私のお部屋まで連れていかれて、ころりとベットに転がされる。あれ、いつの間にシーツが変えられて!?


「ふふ、こっそりと話してる間に準備しておいたんだよ!分身の術で?」


 お掃除までしてくれてます!うぅ、お嫁さんになるの私なんですけどー。


「今は俺が君の執事だからね?だから君のためになんでもさせて?」


 なんでも、と言ってまーくんは頭を撫でてくれる。で、でもね?流石にちょっとマッサージはね?お、オイル使うって事はは、裸に……。


「こんなことも!あろうかと!こちらが水着となります」


 白くて薄い生地に包まれたワンピースタイプの水着……あれ、これってたしか漫画とかアニメで見たことのあるスクール水着?でも白いよ?真っ白だよ?


「染色お願いしたかったんだけど、水に濡れるの前提なら、数日かかるってクレオさんに言われちゃったんだよ。そんでくっころ三人娘とロベリアちゃんにものすごくジトで見られてたんだよ……。おかしいよね?俺割とまじめにスクミズお願いしたんだよ?紺色のスクミズだったら、ビキニさんより布面積も多いから恥ずかしくないかなって俺の読みだったんだよ!でも出来上がったのはなんだか特殊なシロスクさんで、俺の好感度さんが息してない気がするんだよね?」


 確かに漫画とかでは白いスクール水着なんて着ている子はほとんど見なかった気がします。でも、まーくんが私のためにお願いして作ってきてくれたんです!嫌なんてわけがありません!でも、その、スクール水着以前に水着を着るのは初めて……なんですけどね?


「つまり、サクラちゃんの初めての水着姿を俺が見れる……!?」

「はい、えへへ。これから私の初めて、沢山もらってくださいね?」


 笑顔で言ったら、なんでかまーくんは鼻を抑えてしゃがみ込んでいる。な、何か私変な事言っちゃいましたか?なんでプルプルしてるんです!?


「あー、いや、ちょっと嬉しかったというか、うん、思わずぎゅっとしたくなったけど諸々がやばめだからちょっとだけ深呼吸をさせてね。すー、ふー。うん、大丈夫かな?」


 ナニが大丈夫なのでしょう。ううん、まーくんが大丈夫と言うのですからきっと大丈夫なのですよね?


「そういう訳だからスクミズに着替えておいてね?俺は外に出てるから」


 言ってまーくんは部屋の外に出ていく。

 私の手にはスクール水着。え、ええと、どうやって着るんでしょう、これ?と、ともかく着替えないと……。

うぅ、綺麗になってまーくんに見てもらうつもりでしたのに何でこんなことになったんでしょう?




 こ、これ思ったよりぴっちりしてます!み、水着ってこんなに薄いんですね……ドキドキ。


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